
重要鉱物・都市鉱の関連銘柄
Written by
KabuMart調査日:2026年04月12日
重要鉱物・都市鉱の全体像
重要鉱物・都市鉱について
重要鉱物(クリティカルミネラル)とは、経済活動や国防、脱炭素化(GX)・デジタル化(DX)に不可欠でありながら、供給リスクが高い鉱物資源を指します。\n一方、「都市鉱山」は、スマートフォンや家電などの廃棄物中に含まれる有価金属を“鉱山”に見立てて活用する考え方で、国内に眠るリサイクル資源として位置づけられています。\n重要鉱物の安定確保と、都市鉱山の活用(リサイクルの推進)は、国家戦略(経済安全保障・循環経済)としても大きなテーマになっています。
重要鉱物・都市鉱の社会的影響
- 重要鉱物(リチウム、ニッケル、レアアース等)の確保が、脱炭素化(EVの電池・駆動モーター等)やデジタル化に直結し、需要拡大につながる可能性
- 供給が特定国に偏りやすいという構造を背景に、サプライチェーンの強靭化が国家レベルの最優先課題になりやすい
- 都市鉱山(リサイクル資源)の活用は、資源確保の観点で「キーポイント」になっている
- 資源需要の増大や資源利用に伴う環境影響への対応として、循環型社会・循環経済の構築が求められている
重要鉱物・都市鉱のリスク
- 重要鉱物市場で供給混乱が起きうる(集中度が高まることでリスクが増える旨)
- 価格変動リスク:需要量・生産量が少ないことや、特定用途に需要が偏る産業構造により、生産地での突発的な変化等が起こり得る
- 地政学的・調達面のリスク(供給が特定の国への依存になりやすいこと)
- 都市鉱山側の制約として、リサイクルで金属資源を回収しきれていない/回収に必要な廃棄物・回収の前提が問題になり得る
- 紛争鉱物等のサプライチェーン上のリスク(責任ある鉱物の調達・人権等に関わる論点)
重要鉱物・都市鉱の課題
- 課題は「供給の安定性(経済安全保障)」と「リサイクルの経済・技術的ハードル」に大きく集約されている
- 日本は都市鉱山としての資源量を持つ一方で、活用しきれていない現状がある
- 重要鉱物の需要増に対して、求められる供給網の強靭化(調達・供給体制の整備)が必要
- 都市鉱山の回収では、回収に必要な廃棄物(家電・スマートフォン等)の確保や、金属回収を十分に行い切れていない点が課題になり得る
- (技術面)リサイクル技術の開発途上や、自動車を除いた家電等で回収率が低い旨が示されている
関連銘柄を網羅的に紹介します。
三菱マテリアル(5711)
重要鉱物・都市鉱における役割
レアメタルを含む非鉄金属分野を担う総合材料メーカー(重要鉱物関連)
重要鉱物・都市鉱における強み
- 独自技術「三菱連続製銅法」を開発している
- 重要鉱物および「都市鉱山(E-Scrap)」リサイクルにおいて、世界最大級の処理能力を誇る資源循環プラットフォームを持つ
- 直島製錬所および小名浜製錬所で、都市鉱山から高純度の地金へ
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 地政学的な供給不安定化により、重要鉱物・都市鉱山(リサイクル)事業に影響が出る可能性
- 市況・規制の変動に伴い収益性が悪化する可能性
- LIB(リチウムイオン電池)関連では、ブラックマス(BM)を処理する国内事業者が不在である点
重要鉱物・都市鉱における競合
- 住友金属鉱山:重要鉱物・都市鉱山分野での競合企業として挙げられている
- JX金属:重要鉱物・都市鉱山分野での競合企業として挙げられている
- DOWAホールディングス:重要鉱物・都市鉱山分野での競合企業として挙げられている
- 三井金属鉱業:重要鉱物・都市鉱山分野での競合企業として挙げられている
住友金属鉱山(5713)
重要鉱物・都市鉱における役割
リチウムイオン電池のリサイクル技術やレアメタル回収などの都市鉱山・回収精錬を担う
重要鉱物・都市鉱における強み
- 「資源・製錬・材料」の3事業連携という独自のビジネスモデル
- 重要鉱物の安定供給と都市鉱山のリサイクルにおいて競争力を発揮
- 鉱山開発・運営を行う「資源事業」、採掘した鉱物資源から金属素材を生み出す「製錬事業」の連携
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 資源ナショナリズムによる権益確保の難化
- 市況(LME価格)変動への高い依存度
- 操業に伴う環境・災害リスク(設備・計器の故障や誤操作、事故による破損などによる有害物質漏洩、火災・爆発のリスク等)
重要鉱物・都市鉱における競合
- 三菱マテリアル:銅や金などの上流資源開発に加え、リチウムイオン電池(LIB)リサイクルでも主要プレイヤーとして競合とされている
- JX金属:銅・金などの資源開発に加え、半導体材料や電子材料などの先端材料分野でのライバル関係が示されている
- 三井金属鉱業:亜鉛の精錬で国内トップシェアであり、全固体電池用材料などの次世代重要鉱物分野で開発競争が進んでいるとされている
DOWAホールディングス(5714)
重要鉱物・都市鉱における役割
環境・リサイクル事業を核に、家電やモバイル機器等からの貴金属・レアメタル回収を担う
重要鉱物・都市鉱における強み
- 黒鉱(不純物の多い複雑鉱)の製錬で培った高度な分離・精製技術
- 分離・精製技術を活用した独自の循環型ビジネスモデル
- 世界中から廃棄物やリサイクル資源を集める回収ネットワークを保有し、多種多様な金属をリサイクル
- 製錬所の原点として、製錬所の100%リサイクル原料への転換や、黒鉱中の有価金属の完全回収に言及
- 回収した廃棄物を自社一貫体制で適正かつ完全に処理できる旨(グループで産業廃棄物処理をできる強み)
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 原料確保の不安定さ(都市鉱山のリサイクル原料は、スマホ・家電等の回収量が家庭や自治体の回収率に左右される)
- 相場・為替の変動
- リサイクルコストの上昇
- 海外依存に伴う地政学リスク(産出国での供給停止や紛争がコスト増につながる可能性)
- 不純物処理の難化
重要鉱物・都市鉱における競合
- JX金属:重要鉱物・都市鉱山(リサイクル)分野における大手非鉄金属メーカーとして競合企業に挙げられているため
- 三菱マテリアル:重要鉱物・都市鉱山(リサイクル)分野で競合するとされる大手非鉄金属メーカーの一社のため
- 住友金属鉱山:重要鉱物・都市鉱山(リサイクル)分野における競合企業として大手非鉄金属メーカー名が挙がっているため
- 三井金属:重要鉱物・都市鉱山(リサイクル)分野の競合企業として大手非鉄金属メーカー名が挙がっているため
三井金属鉱業(5706)
重要鉱物・都市鉱における役割
銅・亜鉛などの精錬に加え、電子材料のリサイクルや触媒等からの貴金属回収を担う
重要鉱物・都市鉱における強み
- 重要鉱物(非鉄金属)と都市鉱山(リサイクル)の両面で高い技術力と独自の事業モデルを強みとする
- 貴重な鉱物資源の採掘・活用・回収・再利用のサイクルをグループで構築し、社会の発展と環境保全に貢献する
- 竹原製煉所を中核拠点として、先進の製錬技術を活用する
- 貴金属とレアメタルの再資源化に取り組む(卓越した製錬技術の記載)
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 重要鉱物の安定調達に関する供給網の地政学的リスク(産出国の操業停止など)
- 市況変動の直接的な影響を受け得る
- レアメタル等の生産が特定国に偏在しており、輸出規制などの地政学的リスクにさらされやすい
- 紛争鉱物や人権侵害に関連するリスクを排除するため、厳しいサプライチェーン管理が経営上の重要課題
- リサイクル工程には技術・経済的課題があり得る(技術的制約の言及)
重要鉱物・都市鉱における競合
- JX金属:三井金属とJX金属を比較する文脈で言及されており、非鉄分野での成長戦略比較対象になりやすい
アサカ理研(5724)
重要鉱物・都市鉱における役割
電子部品等からの貴金属回収やレアメタルのリサイクルを行う都市鉱山関連の専業
重要鉱物・都市鉱における強み
- リチウムイオン電池(LiB)のリサイクル技術
- 貴金属回収の高度なプロセス(都市鉱山分野)
- 都市鉱山ビジネスの技術が、日本の供給網構築の切り札として国家レベルで重要視されていることを示す文脈
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 貴金属・銅相場の変動が財政状態や経営成績に影響しうる
- 貴金属リサイクルおよび環境事業には環境規制など業界固有のリスクがある
- 労働安全衛生に関するリスクマネジメント(認証取得等)が必要
重要鉱物・都市鉱における競合
- AREホールディングス(旧アサヒホールディングス):貴金属の回収・精錬を主力とし、事業領域が重なる直接的な競合として挙げられている
- 松田産業:貴金属関連事業を主力としており、貴金属領域での比較対象になり得るため
- 住友金属鉱山:電池部材等に関する文脈で言及され、重要鉱物・金属領域での比較対象になり得るため
- DOWAホールディングス:非鉄金属分野の企業として情報が挙がり、都市鉱山/金属リサイクル関連テーマで比較対象になり得るため
- 三菱マテリアル:レアアースリサイクル関連株として挙げられているため
- JX金属:レアアースリサイクル関連株として挙げられているため
- トヨタ通商:レアアースリサイクル関連株として挙げられているため
松田産業(7456)
重要鉱物・都市鉱における役割
電子廃棄物などから金・銀・白金族などの貴金属を回収・精錬する都市鉱山型リサイクル(貴金属リサイクル)
重要鉱物・都市鉱における強み
- 「貴金属リサイクル」と「食品商社」を柱にした資源循環ビジネスを展開している点
- 電子部品や産業廃棄物(都市鉱山)から金・銀・白金族などの貴金属を高精度で回収・精錬する技術
- 東南アジア中心の拠点を活用し、海外の電子デバイス拠点から発生するスクラップを効率的に回収するグローバルネットワーク
- 貴金属関連事業が主力で、売上高の8割近く(25/3期)を占める
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 貴金属関連事業の業績が、貴金属リサイクルの取扱量や製商品の販売数量などに大きく影響されること
重要鉱物・都市鉱における競合
- 中外鉱業:貴金属リサイクル/貴金属戦略の比較対象として言及されているため
- アサヒメタルファイン株式会社:貴金属スクラップリサイクルの主要企業シェアランキングに含まれている旨の記載があるため
- トヨタ自動車株式会社:「都市鉱山の会社」の例として列挙されているため
- 丸紅株式会社:「都市鉱山の会社」の例として列挙されているため
AREホールディングス(5857)
重要鉱物・都市鉱における役割
都市鉱山から貴金属・レアメタル(例:金、銀、白金族など)を回収・精製する貴金属リサイクル事業
重要鉱物・都市鉱における強み
- 都市鉱山(貴金属リサイクル)と環境保全(産業廃棄物の適正処理)を2本の柱として高度に融合
- 貴金属リサイクルにおける国内トップクラスのマーケットシェア(歯科分野で約70%、宝飾・電子・触媒分野でも約40%)
- 全国の歯科医院、電子部品工場、宝飾店などから貴金属を含むスクラップを直接回収する広範な集荷体制・営業ネットワーク
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 金・銀・白金族など貴金属相場の下落による収益圧迫(仕入・販売価格への直接影響)
- 回収率向上にコストがかかり、国内外の競合との原材料獲得競争が激化するリスク
- 海外拠点を有することによる為替変動の影響
重要鉱物・都市鉱における競合
- 田中貴金属工業:産業用貴金属の回収・精錬から製品加工、資産用金地金まで展開しており、貴金属リサイクル(都市鉱山)で最大のライバルの一つとして挙げられている
- 三菱マテリアル:リサイクル効率が高い独自プロセスを強みとしており、貴金属リサイクルで競合対象とされている
- JX金属:E-scrap(電子基板屑)を大規模に収集・リサイクルしており、都市鉱山の領域で競合として挙げられている
- 住友金属鉱山:鉱山開発から精錬までを行う非鉄金属分野での競合として挙げられている
フルヤ金属(7826)
重要鉱物・都市鉱における役割
白金族(PGM)(例:イリジウム、ルテニウム等)のリサイクルおよび加工を担う
重要鉱物・都市鉱における強み
- PGM(白金族金属)のうちイリジウム・ルテニウム等に特化した加工・回収で強みを持つ
- イリジウムやルテニウムなど難加工・希少貴金属の加工・リサイクルで世界シェア9割の記載がある
- 工業用貴金属製品の製造からリサイクルまで一貫した「資源循環ビジネスモデル」を確立している
- 使用済み製品から回収することで、鉱山産出量の少ない希少金属の安定供給を実現する旨の記載がある
- 超高温耐熱性・化学的安定性・良伝導性といった優れた特性を持つ一方で、加工・回収が困難な領域に取り組む旨の記載がある
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 貴金属市況と為替の変動リスク(価格変動):イリジウムやルテニウムは白金鉱山の副産物として算出されるため、供…とする記載がある
- 大株主との関係に関するリスクの記載がある(田中貴金属工業との関係)
- 生産拠点が特定地域(茨城県)に偏重していることによるリスク(地震でリスクが浮き彫りになった旨の記載)
- 世界的な需給等による先行き不透明感が企業収益に対する不確実性要因となり得る旨の記載がある
重要鉱物・都市鉱における競合
- 田中貴金属工業:白金族を含む貴金属全般の加工・回収における国内最大手として主要競合とされている
- ヘレウス (Heraeus):難加工性の高い白金族の技術でグローバルに競合するとされている
- 松田産業:都市鉱山からの金属回収・精錬という文脈で大手として比較される旨の記載がある
東邦亜鉛(5707)
重要鉱物・都市鉱における役割
製錬工程で多様な金属を回収し、都市鉱山関連として注目される
重要鉱物・都市鉱における強み
- 「金属リサイクル主体」へのビジネスモデル転換(重要鉱物の確保と都市鉱山活用の両面)
- 都市鉱山・リサイクルにおける国内随一のリサイクル体制(リサイクリングのリーディングカンパニーとしての地位)
- 鉛・銀の循環モデル(使用済み鉛バッテリーの再資源化、銀を含む原料の活用)
- 都市鉱山からの貴金属リサイクル強化を順次実施(パイロットプラントによる操業テスト)
- 国内で発生する製鋼ダストや使用済み廃電池の処理を行い、有価金属(例:酸化亜鉛、フェロニッケルなど)を得る
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 上場維持(上場廃止)リスク:2026年3月末時点でプライム市場の流通株式時価総額基準を満たせない場合、2026年10月1日付でプライムから上場廃止となる可能性
- 収益の不安定性:鉛・銀の相場変動は利益要因になり得る一方、亜鉛のTC(製錬手数料)の大幅下落(2025年は前年比51.5%減)が主要収益源の採算を悪化させる要因
- 環境・規制関連リスク:有害スラグ(鉛)に関する健康被害懸念が報じられている
重要鉱物・都市鉱における競合
- 三井金属鉱業:亜鉛・鉛の製錬で競合する国内大手非鉄金属メーカーとして挙げられている(亜鉛の国内シェア最大手、化成品でも市場支配力がある旨の記載)
- DOWAホールディングス:亜鉛製錬で国内2位の規模を持ち、独自の強みを有して競合するとして挙げられている
日本精鉱(5729)
重要鉱物・都市鉱における役割
金属リサイクルを展開する(アンチモン等に関連)
重要鉱物・都市鉱における強み
- アンチモン化合物製品において国内シェア約7割(海外品を除く)のトップメーカー
- アンチモンが、プラスチックの難燃助剤や蓄電池(鉛蓄電池)の添加剤として不可欠な重要鉱物であり、高い市場支配力を持つ
- アンチモン事業に並ぶ柱として金属粉末事業を展開し、高度な金属粉末製造技術を持つ
- 都市鉱山(循環型モデル)として、使用済み製品や工場くずから金属を回収する取り組みを行う
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- アンチモンを中心とする重要鉱物・都市鉱山(リサイクル)事業におけるリスクとして「特定の供給国への過度な依存」がある
- リサイクル工程の経済性がリスクになる
重要鉱物・都市鉱における競合
- 調査結果には明確な記載がありません。
ENEOSホールディングス(5020)
重要鉱物・都市鉱における役割
子会社を通じた銅・希少金属のリサイクルや半導体材料向けの供給
重要鉱物・都市鉱における強み
- 傘下のJX金属を通じて、重要鉱物(銅等)に関する上流(採掘)から下流(製品・リサイクル)までを繋ぐ一貫サプライチェーン
- 世界トップクラスの高度な分離・精製技術を持つ旨が示されている
- 銅資源の確保として、チリのカセロネス銅鉱山(権益保有)を通じた安定調達
- 圧延銅箔やスパッタリングターゲットなど、高付加価値製品へ加工する技術に優れ、世界シェアトップクラスとされている
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 重要鉱物・金属の価格変動リスク(銅などの国際相場が需要動向や世界経済に左右され、業績が不安定になり得る)
- 開発・探査リスク(新規鉱山の巨額投資に対し、品位・埋蔵量が期待通りでない場合がある)
- 地政学リスク(鉱山所在国の政治情勢変化、資源ナショナリズム等による増税や操業停止リスクが常に存在)
重要鉱物・都市鉱における競合
- 三菱マテリアル:銅や金・銀の製錬、都市鉱山からの金属回収に注力しているため(重要鉱物・都市鉱山リサイクル領域で比較対象になりやすい)。
- 住友金属鉱山:ニッケルやコバルト等の車載電池向け重要鉱物の資源開発・製錬で実績があるため(重要鉱物の上流・製錬で競合)。
- 三井金属鉱業:機能材料や銅箔、リサイクル事業で競合するとされているため(重要鉱物・都市鉱山リサイクルの下流側で比較対象になりやすい)。
- DOWAホールディングス:貴金属回収や複雑な電子基板からのレアメタル抽出技術に競争力があるため(都市鉱山リサイクルで競合)。
古河機械金属(5715)
重要鉱物・都市鉱における役割
銅製錬や高純度金属材料など非鉄金属の製錬・材料供給
重要鉱物・都市鉱における強み
- 創業以来の「足尾銅山」で培った鉱山開発の総合技術を核に、重要鉱物の確保(深海資源開発)と、それを支える産業機械の提供に強み
- 海洋鉱物の採鉱に関する特許保有数が日本勢の約3割を占めるなど、特許競争力が高い
- 南鳥島沖の深海6,000mのレアアース泥を効率的に回収するための機材開発や、試験設備の設計・施工に関与
- 削岩機・破砕機・揚泥ポンプなど、地上鉱山で培った技術を深海資源の回収装置へ転用できる
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 外部市場の変動:主製品(電気銅など非鉄金属)の価格がLME国際相場に連動し、下落すると収益にマイナス影響
- 為替変動リスク:銅精鉱などの原材料輸入や製品輸出、製錬加工料収入で米ドル建て取引が多く、急激な円高・円安が業績に影響
- 地政学的な供給網リスク(重要鉱物・都市鉱山に関連する供給面のリスク)
- 歴史的な休廃止鉱山の環境管理コスト(閉山後の管理負担)
重要鉱物・都市鉱における競合
- 三菱マテリアル(5711):重要鉱物のリサイクルに注力しており、電子材料分野で比較対象になりやすい
- 住友金属鉱山(5713):電池材料領域など先端材料・資源開発で大規模であり、重要鉱物関連の競合になり得る
- JX金属:銅や重要鉱物のリサイクル、半導体材料で世界トップクラスのシェアとされ、都市鉱山・重要鉱物文脈で比較対象になりやすい
日鉄鉱業(1515)
重要鉱物・都市鉱における役割
銅鉱山の権益保有と、金・銀など貴金属の回収・精錬
重要鉱物・都市鉱における強み
- 重要鉱物(特に銅)および都市鉱山(資源リサイクル)で、高度な採掘・選鉱技術を持つ
- 国内外にわたる強固な資源供給体制を有する
- 銅を重点分野として投資・開発を進めており、チリでの複数の海外プロジェクトを推進している(アタカマ鉱山、2026年度操業を目指すアルケロス鉱山等)
- 開発期間の短い案件(ブラウンフィールド)も含む銅鉱山開発(プキオス銅鉱山の記載)を進めている
- 設立以来の鉱山運営を通じて、公鉱害の防止や地元貢献など地域社会に根差した事業活動を行っている
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 銅など非鉄金属の国際商品相場(LME等)に連動し、相場下落が収益悪化要因になり得る
- 海外開発(チリ中心)に伴い、現地の法規制変更や操業遅延などのカントリーリスク・開発遅延が財務健全性に影響し得る
重要鉱物・都市鉱における競合
- 三菱マテリアル:非鉄大手の一角として、非鉄金属資源(重要鉱物/銅等)関連で比較対象になりやすい
- 住友金属鉱山:非鉄大手の一角として、非鉄金属資源(重要鉱物/銅等)関連で比較対象になりやすい
- 三井金属鉱業:非鉄大手の一角として、非鉄金属資源(重要鉱物/銅等)関連で比較対象になりやすい
- DOWAホールディングス:非鉄大手の一角として、非鉄金属資源(重要鉱物/銅等)関連で比較対象になりやすい
- JX金属:非鉄大手の一角として、非鉄金属資源(重要鉱物/銅等)関連で比較対象になりやすい
- 古河機械金属:非鉄大手の一角として、非鉄金属資源(重要鉱物/銅等)関連で比較対象になりやすい
中外鉱業(1491)
重要鉱物・都市鉱における役割
貴金属のリサイクル精錬を主力事業として資源循環に寄与
重要鉱物・都市鉱における強み
- 国内有数の貴金属リサイクル(都市鉱山活用)企業
- 歯科材料・ジュエリーなど高品位な「スモールスクラップ」の回収・精錬に強み
- ロンドン地金市場協会(LBMA)およびロンドン・プラチナ・パラジウム市場(LPPM)の公認溶解業者として認定されており、金・銀・白金・パラジウムの品質が国際市場で流通可能なことを品質保証
- 顧客が懸念する「安く買い叩かれる」リスクに対し、高度な分析技術による正確な鑑定を行い、高いリピート率と信頼を獲得
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 都市鉱山・リサイクル事業における回収コストと採算性のリスク(廃棄家電やスマートフォンからの回収は分別・解体の手作業コストが高く、金属価格下落で採算が崩れる可能性)
- 原料(廃棄物)確保の難化リスク(国内の回収率が低く十分な量を確保しづらいことに加え、資源価値のある廃棄物の海外流出が課題)
- 環境規制への対応リスク(リサイクル過程で発生する有害物質の処理など、環境・安全性の担保が必要)
- 重要鉱物の需給バランスや地政学的要因、事業構造の特殊性に起因するリスク
重要鉱物・都市鉱における競合
- AREホールディングス:重要鉱物・都市鉱分野での中外鉱業の主な競合として挙げられている
- 松田産業:重要鉱物・都市鉱分野での中外鉱業の主な競合として挙げられている
- アサヒホールディングス:AREの旧社名として、中外鉱業の主な競合として挙げられている
エンビプロ・ホールディングス(5698)
重要鉱物・都市鉱における役割
建築廃材や使用済み製品から金属を回収し、リチウムイオン電池のリサイクルにも注力
重要鉱物・都市鉱における強み
- 都市鉱山(資源回収)における高度な選別技術とグローバルな流通網を併せ持つ点
- リチウムイオン電池(LIB)リサイクルでの重要鉱物回収(子会社VOLTAを通じ、使用済みLIBからニッケル・コバルト・リチウム等を高純度で回収・再資源化)
- 都市ごみの焼却灰(落じん灰)から金や銀などの貴金属を回収する独自の特許技術
- レアアース磁石のリサイクル技術を持つHyProMag社との提携(MOU)を通じ、ネオジムやジスプロシウムといった希少資源の循環にも踏み込んでいる
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 金属価格の変動リスク(鉄・非鉄金属のスクラップ売却価格に収益が連動し、市況急落が売上高・利益率に悪影響)
- 景気後退による原料となるスクラップ発生量の減少(都市鉱山の活用に必要な『廃棄物の安定回収』が難しくなる可能性)
- 回収率が低い場合の経済性低下(都市鉱山の活用では回収率が重要とされている)
重要鉱物・都市鉱における競合
- アサカ理研(5724):電子基板や産業廃棄物から金・銀・パラジウム等の貴金属/重要鉱物を回収する分野で競合として挙げられている
- 松田産業(7456):電子部品からの貴金属リサイクルを含む都市鉱山関連の回収分野で競合として挙げられている
TREホールディングス(9247)
重要鉱物・都市鉱における役割
廃棄物処理を基盤に資源循環事業を幅広く展開し、金属リサイクルにも関与
重要鉱物・都市鉱における強み
- 国内最大級の廃棄物処理・リサイクル企業として、「都市鉱山」分野で重要鉱物(レアメタル・貴金属)の回収を含む強固な基盤を持つ
- 廃棄物処理から再資源化までを垂直統合で展開している
- タケエイとリファインバースの経営統合により誕生し、(重要鉱物・都市鉱山に関わる)処理体制の基盤を持つ
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 資源価格の変動リスク(回収する金・銀・銅・リチウムなどのレアメタル価格が国際相場に連動する)
- 採算性リスク(金属価格下落時に、回収・精製コストが販売価格を上回り利益率が圧迫される可能性)
重要鉱物・都市鉱における競合
- エンビプロ・ホールディングス(5698):金属リサイクルを中心に、廃プラスチック再資源化やリチウムイオン電池リサイクルにも注力しており、事業領域(廃棄物処理・リサイクル/都市鉱山に関わる回収)で重なるため
- アミタホールディングス(2195):企業のサステナビリティ支援とともに、廃棄物を再資源化する取り組みを展開しており、廃棄物処理・リサイクル領域で競合しやすいため
- ダイセキ(9793):産業廃棄物処理の国内最大手であり、TREホールディングスの(廃棄物処理を含む)事業領域で重なるため
イボキン(5699)
重要鉱物・都市鉱における役割
解体現場や工場から発生する金属スクラップの再資源化を行う
重要鉱物・都市鉱における強み
- 解体から再資源化までを一貫して手がける「総合リサイクル体制」
- 老朽化した工場やプラントなどの解体、廃棄物の処理、金属リサイクルの3本柱で事業展開
- 使用済み家電などから鉄・非鉄金属・プラスチックを選別し再利用する「都市鉱山」の活用
- 都市鉱山関連で、選別能力が「5割増」とされる
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 供給・回収プロセスのリスク:都市鉱山からの資源回収で回収率の低迷(小型家電やスマートフォンなど)により、安定的な処理量が確保できず稼働率低下につながる可能性
- 廃棄手続きの煩雑化:家電などの廃棄プロセスの複雑さが回収を阻害し、特にパソコンは回収率が10%程度にとどまっている
重要鉱物・都市鉱における競合
- トヨタ自動車株式会社:日本経済新聞のNIKKEI COMPASSにおける「都市鉱山の会社」に掲載されているため、同テーマで比較対象になり得る
- 丸紅株式会社:日本経済新聞のNIKKEI COMPASSにおける「都市鉱山の会社」に掲載されているため、同テーマで比較対象になり得る
ミダックホールディングス(6564)
重要鉱物・都市鉱における役割
産業廃棄物処理として、希少金属を含む廃棄物の処理・リサイクルに関与
重要鉱物・都市鉱における強み
- 廃棄物の収集運搬から最終処分までを一貫して手掛ける総合廃棄物処理企業
- 同業の多くが収集運搬のみ・中間処理のみであるのに対し、さまざまな設備を有する点
- 東海地方を地盤に「適正処理」と「最終処分場の保有」を強みとする旨が示されている
- 資源循環分野へも注力しており、太陽光パネルのリサイクルなどへ取り組む旨が示されている
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 都市鉱山ビジネスにおける回収量の不安定性(回収率が低く、必要な原材料を安定確保できないリスク)
- 高い処理コスト(手作業による分解・高度な分別が必要で、金属市況によっては回収コストが販売価格を上回る逆ザヤリスク)
- レアアース等の分離精製に必要な高度技術をめぐる技術競争の激化
重要鉱物・都市鉱における競合
- 松田産業(7456):「都市鉱山関連8銘柄」として、感光材料に含まれる銀の回収から出発する例として挙げられているため
- DOWAホールディングス:レアアースリサイクル関連/希少金属の関連銘柄として挙げられているため
- 三菱マテリアル:レアアースリサイクル関連/希少金属の関連銘柄として挙げられているため
- JX金属:レアアースリサイクル関連/希少金属の関連銘柄として挙げられているため
- トヨタ通商:レアアースリサイクル関連/希少金属の関連銘柄として挙げられているため
- タケエイ:ミダックホールディングスとの比較として(社員クチコミ比較)挙げられているため
アルコニックス(3036)
重要鉱物・都市鉱における役割
レアメタル・レアアース関連の非鉄金属商社として回収リサイクル事業も展開
重要鉱物・都市鉱における強み
- 非鉄金属の「専門商社」としての流通網と、「メーカー」としての高度な技術力を融合した独自のビジネスモデル
- 自社拠点と全国の有力な独立業者とのネットワークにより、非鉄金属スクラップ集荷量で「日本一」を目指す体制
- 商社機能と製造業の技術力を融合し、M&Aを軸に成長サイクルを回す方針
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 重要鉱物(レアメタル・レアアース)サプライチェーンの調達上の課題が依然として続く可能性
- 都市鉱山(リサイクル)では、回収に必要な家電製品やスマートフォン等の廃棄物確保といった課題がある
- 重要鉱物の取引が市場価格競争だけでなく、政治的・安全保障的なルールに影響される可能性
重要鉱物・都市鉱における競合
- トヨタ自動車株式会社:都市鉱山のテーマ株として比較対象に挙がっているため
- 丸紅株式会社:都市鉱山のテーマ株として比較対象に挙がっているため
- 中嶋産業(鉄鋼):非鉄金属・レアメタル・レアアース等に関する製品/原材料の製造・販売を行う企業として、アルコニックスとの比較対象として提示されているため
住友電気工業(5802)
重要鉱物・都市鉱における役割
超硬工具スクラップ等からのタングステン回収などリサイクル技術を提供
重要鉱物・都市鉱における強み
- 上流資源の確保から中流の素材加工、下流の製品化までを繋ぐ垂直統合型の技術力
- 特定のレアメタルにおける世界トップクラスのシェアと回収技術
- 超硬工具の主原料であるタングステンについて、使用済み超硬チップを回収しタングステン原料として再利用する循環型リサイクル体制
- タングステン粉末および超硬工具で高いシェア
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- サプライチェーンの脆弱性(重要鉱物を消費する事業構造のため、供給途絶が事業継続に直結し得る)
- 特定国への依存による地政学リスク・輸出規制の影響(レアアースやタングステン等)
- ベースメタル価格の急騰時に、製品価格への迅速な転嫁が困難となり利益を圧迫する可能性
- リサイクル技術の競争激化
重要鉱物・都市鉱における競合
- 三菱マテリアル:重要鉱物・都市鉱山分野の競合他社として挙げられている
- 住友金属鉱山:重要鉱物・都市鉱山分野の競合他社として挙げられている
- JX金属:重要鉱物・都市鉱山分野の競合他社として挙げられている
- 古河電気工業:電線分野で住友電工と競合する企業として挙げられている
豊田通商(8015)
重要鉱物・都市鉱における役割
レアアースの安定調達およびリサイクル事業に取り組む
重要鉱物・都市鉱における強み
- トヨタグループのバックボーンを活かした「川上から川下までの強固な垂直統合サプライチェーン」
- 重要鉱物(バッテリーメタル・レアアース)で、権益と販売網の融合を含む深い関与
- 循環型社会(サーキュラーエコノミー)の構築力
- リサイクル分野で、ラディウス社の買収により循環型静脈事業を強化
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 地政学的な供給網の不安定化(特定国への依存、輸出規制等)
- カントリーリスク(現地の政情不安、テロ、法規制変更による事業継続性への影響)
- 価格変動リスク(資源価格の乱高下による仕入れコスト増大、在庫評価損、投資回収の遅れ)
- 都市鉱山(リサイクル)事業特有のコスト・回収難
重要鉱物・都市鉱における競合
- 住友商事:リチウム等の電池材料領域で競合し、ニッケル鉱山プロジェクトを主導するなど電池材料の供給源確保でライバルとされている
- 三菱商事:リチウムや白金族など幅広い鉱物資源権益を背景に上流投資を強化しており、重要鉱物の確保で競合とされている
- 三井物産:非鉄分野でのプレゼンスを高めており、電池材料を含む重要鉱物領域で競合とされている
MERF(5851)
重要鉱物・都市鉱における役割
銅・銅合金を中心とした非鉄金属のリサイクルを専業
重要鉱物・都市鉱における強み
- 重要鉱物・都市鉱山リサイクル分野で、独自の物理選別(物理分離)技術を強みとしている
- 乾式選別へのこだわり:薬剤や水を使わず、破砕・分級・磁力選別・比重選別などを組み合わせたプロセスを有する
- 湿式(化学薬品使用)に比べ、排水処理の手間や環境リスクを抑えつつ高精度な素材分離が可能
- 都市鉱山から重要鉱物を回収する能力:貴金属(例:金・銀)に加え、経済安全保障上重要なレアメタル(例:リチウム、コバルト、タンタル)の濃縮・回収を得意とする
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 供給の不安定さに起因するリスク(重要鉱物は特定の国に埋蔵量や製錬加工が集中し、供給途絶のリスクが存在する)
- ガバナンスの不備に起因するリスク(重要鉱物・都市鉱山リサイクルに関連し、供給の不安定さとガバナンスの不備に集約される旨が示されている)
重要鉱物・都市鉱における競合
- パンパシフィック・カッパー(PPC):銅製錬国内最大手として、非鉄金属リサイクル原料の需要面で競合し得る旨の記載がある
- 株式会社浜屋:都市鉱山リサイクル事業として、パソコンや携帯電話の基板から金・銀・パラジウム・プラチナ等を回収する旨があり、都市鉱山リサイクル領域で競合し得る
日本ガイシ(5333)
重要鉱物・都市鉱における役割
ベリリウム銅の製造・リサイクルを手掛ける
重要鉱物・都市鉱における強み
- 100年以上の独自セラミック技術を核に、重要鉱物(ベリリウム等)の活用やカーボンニュートラルへの貢献で強い地位
- ベリリウムの高度な活用技術で「世界トップクラス」の競争力
- ベリリウム銅のトップランナー(1958年に日本で初めてベリリウム銅の工業化に成功)
- 素材からの一貫体制(素材技術と加工技術を融合し、寿命が長く信頼性の高い製品を提供)
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- サプライチェーンの脆弱性(次世代蓄電池や正極材、半導体製造装置向けセラミックス等で、リチウム・ベリリウム・希土類などが必要となり、特定国偏在による地政学的リスクで供給停止や価格高騰の影響を受けやすい)
- ベリリウムの調達リスク(原料となるベリリウム鉱石の供給源が限定的)
重要鉱物・都市鉱における競合
- イビデン (IB(IDEN):自動車排ガス浄化用セラミックス・触媒分野(日本ガイシのハニカム構造体など)での直接的な競合として挙げられている
信越化学工業(4063)
重要鉱物・都市鉱における役割
レアアース(希土類)の分離・精製技術やレアアース磁石関連材料の供給
重要鉱物・都市鉱における強み
- レアアース(希土類)磁石について、原料の精製から製品製造、リサイクルまでを自社グループで完結する「一貫体制」を強みとする
- 希少なレアアースを鉱石から分離・精製する高度な技術と「国内唯一の大型分離・精製プラント」を保有している
- 都市鉱山(使用済み製品からの回収)活用として、家電など廃棄物から回収された磁石のリサイクルを行っている
- 限りあるレアアースを有効活用するためにリサイクルにも積極的に取り組んでいる(ネオジム磁石製造工程でのリサイクル記載)
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 重要鉱物(レアアース等)および都市鉱山(リサイクル)に関連する地政学的リスク(特定国への供給依存)
- 価格変動に伴う収益の不安定性
重要鉱物・都市鉱における競合
- TDK株式会社:重要鉱物文脈では、レアアース磁石(高性能レアアース磁石)の市場で競合する企業として挙げられている
- 株式会社レゾナック・ホールディングス:レアアース合金の製造の強みがあり、磁石の川上から川中にかけて信越化学と競合すると記載されている
- 日立金属(現:株式会社プロテリアル):ネオジム磁石の基本特許を多数保有していた磁石業界の競合企業として挙げられている
TDK(6762)
重要鉱物・都市鉱における役割
レアアースを使用した高性能磁石の主要メーカー(リサイクル技術開発も注力)
重要鉱物・都市鉱における強み
- 「磁性材料技術」を軸にした垂直統合型の資源循環モデルを構築している
- ネオジム磁石などにおいて、リサイクル原料の安定確保から製品製造までを一貫して手がける(磁石の回収から再生まで)
- レアアース等への依存度を下げ、中国など特定地域への依存低減(地政学リスク低減)と安定供給を志向している
- 「レアアースフリー」や「省資源」を支える素材技術により重要鉱物への依存低減を図っている
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 重要鉱物・原材料調達における地政学的リスク(レアアースの埋蔵・精錬の偏在により、国家間の貿易緊張や輸出規制で供給不足・価格高騰が起こり得る)
- 紛争地域や高リスク地域からの鉱物調達による人権リスク(武装勢力の資金源、児童労働)や環境破壊リスク
- 重要鉱物・サプライチェーンに関して、人権・環境問題を含むサプライチェーンの透明性確保が課題になり得る
重要鉱物・都市鉱における競合
- 信越化学工業:高性能レアアース磁石の製造に加え、原料分離・精製プロセスも内製化しているため、磁石(ネオジム磁石等)の主要メーカーとして対峙する
- 日立金属(現:プロテリアル):ネオジム磁石の基本特許を多数保有しており、車載用や産業機器用磁石でTDKと競合するとされている
- 中科三環:中国の磁石メーカーとして、輸出制限や安価な原料調達等を背景に世界市場でシェアを伸ばしている最大の脅威として挙げられている
レゾナック・ホールディングス(4004)
重要鉱物・都市鉱における役割
レアアース磁石合金の製造や、重要鉱物に関わる材料加工
重要鉱物・都市鉱における強み
- 都市鉱山の活用として、使用済みプラスチックを資源として再利用するケミカルリサイクル(ガス化リサイクル)における20年以上の実績
- 川崎事業所(KPR)のガス化プラントが「世界唯一の長期安定運転」とされる(使用済みプラスチックを分子レベルまで分解し、水素やアンモニアを取り出す)
- 使用済みプラスチックから生まれた低炭素アンモニアで、CO2排出量80%強削減を確認とされる
- 重要鉱物・都市鉱山関連の文脈で、資源循環型の事業構造として「世界トップクラスのシェアを誇る製品群」と「20年以上の実績を持つケミカルリサイクル技術」を組み合わせる点
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 調達リスクの高い購入品目を特定し対策を推進する必要がある(全社重要リスクへの対応として記載)
- 主力製品の価格や販売数量が市況の影響を大きく受け、業績が安定しにくい旨が指摘されている
- 中国・東南アジアで黒鉛電極事業から撤退するとされており、地域・事業ポートフォリオに関するリスクがある
重要鉱物・都市鉱における競合
- 丸紅株式会社:「都市鉱山」リサイクル事業拡大の文脈で登場する企業として比較対象になり得るため
- 伊藤忠商事:「都市鉱山」から希少資源を得る取り組み(米社と提携し国内循環網)に関する記載があり、都市鉱山・資源循環分野で比較されやすいため
- トヨタ自動車株式会社:都市鉱山の会社として掲載されており、資源循環(都市鉱山)領域の比較対象になり得るため
- 住友化学:レゾナック・ホールディングスとの比較(社員クチコミ比較)が示されており、同種領域の企業として比較対象になり得るため
太平洋金属(5541)
重要鉱物・都市鉱における役割
ニッケル精錬を通じて、蓄電池等に不可欠なニッケル供給を担う
重要鉱物・都市鉱における強み
- ステンレス鋼の主原料であるフェロニッケルの国内トップメーカーである
- 重要鉱物の安定供給と、都市鉱山(リサイクル)両面での事業基盤を持つ
- フェロニッケル製造を行っている
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 主力事業の構造変化に関する不確実性(海底熱水鉱床・深海底資源)
- 多金属ノジュール(海底資源)に係る受託製錬戦略について、国際海底機構(ISA)の採掘ルール策定の遅れにより投資時期や事業開始時期が変動し得る
- 都市鉱山(リサイクル資源)活用への転換コスト(新たな製錬技術開発、電気炉使用に伴う電力コスト)
- 海外共同開発先等に関するカントリーリスクとサプライチェーン
重要鉱物・都市鉱における競合
- 住友金属鉱山(SMM):フェロニッケル(ステンレス原料)製造の競合に加え、重要鉱物リサイクル(都市鉱山)分野でも重なるため
- 日本冶金工業:ステンレス製造から製錬までを行うメーカーとして、原料確保の面で市場で競合関係になり得るため
INPEX(1605)
重要鉱物・都市鉱における役割
重要鉱物(レアメタル等)の鉱物資源開発への注力
重要鉱物・都市鉱における強み
- 石油・天然ガス開発で培った地下資源の掘削・抽出技術
- 日本政府との強力なパートナーシップ
- 廃棄物の適正処分や再資源化(リデュース・リユース・リサイクル)による循環経済形成への貢献
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- Vision 2035における石油・天然ガス以外(重要鉱物やクリーンエネルギー分野)への投資拡大に伴うポートフォリオ移行の投資リスク
重要鉱物・都市鉱における競合
- 調査結果には明確な記載がありません。
石油資源開発(1662)
重要鉱物・都市鉱における役割
レアアースを含む海底資源の研究・開発への参画
重要鉱物・都市鉱における強み
- 重要鉱物や都市鉱山(リサイクル資源)、石油資源開発における強みは「供給の安定性」「持続可能な循環」「高度な技術力」に集約される
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 重要鉱物(レアメタル・レアアース)は、特定の国への依存度が極めて高いことが最大のリスク
- 特定国(中国など)が生産や精錬の大部分を占めており、外交関係の悪化が供給停止に直結する恐れ
- 採掘から精錬、製品化までの工程が複雑で、どこか一箇所で滞ると産業全体が停止する「ボトルネック」が存在
- 採掘過程での児童労働などの人権侵害や、有害物質の流出による環境破壊が国際的に厳しく問われる(ESGリスク)
重要鉱物・都市鉱における競合
- 調査結果には明確な記載がありません。
三菱商事(8058)
重要鉱物・都市鉱における役割
重要鉱物の権益・調達(資源取引)
重要鉱物・都市鉱における強み
- 脱炭素・電化・循環型社会を軸に、重要鉱物(クリティカルミネラル)の確保と都市鉱山(リサイクル)活用を一体として推進
- 重要鉱物(銅)で大規模プロジェクト(ペルーのケジャベコ銅鉱山)を通じ、日本の事業会社として最大級の持分銅生産量(年間約25万〜40万トン目標)を掲げる
- 銅・アルミに加え、リチウムやニッケルといった電池資源への投資を強化し、川上(鉱山開発)から押さえる方針
- 都市鉱山リサイクルとして、使い終えた電子機器や電池から銅・レアメタルを回収する取り組み(JX金属と新会社設立)
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 市況変動リスク:資源価格の急激な変動に業績が左右されやすい構造
- 供給網と地政学リスク:重要鉱物を各国で囲い込む動きや経済安保を背景としたコントロール強化による安定供給への影響可能性
- 特定国(中国など)への依存回避のための供給網多様化に伴う先行投資負担・コスト増への懸念
- 脱炭素化に伴う座礁資産(石炭や旧来型の鉱山権益等が将来的に価値を失う)リスク
重要鉱物・都市鉱における競合
- 三井物産:脱炭素に不可欠な銅・リチウム等の重要鉱物の権益確保において、総合商社として競争相手(最大のライバルの一つ)とされている
住石ホールディングス(1514)
重要鉱物・都市鉱における役割
鉱業(資源関連)
重要鉱物・都市鉱における強み
- 伝統的な石炭事業で培ったグローバルな調達網
- 豪州炭鉱への出資による安定的な配当収益(豪州ワンボ鉱山からの配当金が収益の柱)
- 世界トップクラスの人工ダイヤモンド技術
- 石炭の仕入・物流から品質管理・在庫管理に至るノウハウ、および需要家との強固な取引関係
重要鉱物・都市鉱におけるリスク
- 資源価格のボラティリティ(国際的な石炭価格の下落が業績悪化リスク)
- 脱炭素・GX推進による需要減少(再生可能エネルギー比率引き上げ等により石炭火力の制限が進む流れ)
- 重要鉱物(リチウムやコバルト等)や都市鉱山(リサイクル)を主要事業としているわけではなく、主力の石炭事業の市場環境・構造変化に収益が左右されるリスク
重要鉱物・都市鉱における競合
- 三井物産:豪州などで石炭・鉄鉱石の権益を保有する総合商社として、資源権益・投資という事業形態で比較対象になりやすい
- 住友商事:住友グループの商社として、住石HDが投資するワンボ炭鉱など周辺で資源ビジネスを展開しており、資源関連で競合・比較されやすい
- I(NPEX):資源分野の投資・権益という観点で、住石HDの資源投資と比較対象として挙げられている
まとめ
本記事ではKabuMartの独自調査結果をまとめました。投資の参考にしてみてください。
また、KabuMartでは本記事のような調査を利用者の方も実施することができます。