
火力発電の関連銘柄
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KabuMart調査日:2026年03月27日
火力発電の全体像
火力発電について
火力発電は、石油・石炭・天然ガス(LNG)などの化石燃料を燃やして得た熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電方式です。日本の電力供給の約7割を占めており、生活や産業を支える重要な電源とされています。 検索結果では、天候に左右されにくく、燃料がある限り24時間安定して発電できる点や、需要に応じて発電量を調整しやすい点が繰り返し挙げられています。一方で、CO2排出や燃料コスト、資源制約などの課題も併せて指摘されています。
火力発電の社会的影響
- 天候依存が小さく、安定した電力供給を支える。
- 発電量を柔軟に調整でき、電力需給のバランス調整役になる。
- 日本の主力電源として、生活・産業の基盤に影響が大きい。
- 燃料価格の変動が発電コストに影響しやすく、企業収益や電力料金に波及しやすい。
火力発電のリスク
- 発電過程でCO2排出が多く、環境負荷が大きい。
- 石炭・石油・天然ガスなどの化石燃料は有限で、枯渇リスクがある。
- 燃料の多くを輸入に頼るため、エネルギー安全保障上のリスクがある。
- 燃料価格の変動を受けやすく、コストが不安定になりやすい。
- 火力発電には環境・資源・経済・安全面の複合的なリスクがある。
火力発電の課題
- 脱炭素化に向けて、CO2排出をどう抑えるかが最大の課題。
- ゼロエミッション火力の実現には、高額なコストが課題となる。
- 水素や燃料アンモニアなどを使う場合も、燃料供給網の確保が必要。
- 国の脱炭素方針や石炭火力フェードアウト方針など、政策・制度の不確実性がある。
- 低効率石炭火力の段階的廃止など、既存設備の扱いに関する対応が必要。
関連銘柄を網羅的に紹介します。
電源開発(9513)
火力発電における役割
国内最大級の石炭火力発電設備を保有・運営する
火力発電における強み
- 石炭火力発電のリーディングカンパニーとしての地位がある
- 60年以上の石炭火力発電の技術開発蓄積により、世界最高水準の発電効率を達成している
- 海外事業の規模が国内随一とされる
- 総合技術力や発電所開発力が強みとして挙げられている
火力発電におけるリスク
- 環境規制やCO2排出規制の強化を受けやすい
- 燃料価格の変動が収益を左右しやすい
- 石炭火力への依存が高く、座礁資産化のリスクがある
- 石炭火力の構成比が高く、脱炭素移行の不確実性が大きい
- 老朽化やCO2排出の多い発電所の休廃止圧力を受けやすい
火力発電における競合
- JERA:国内最大の発電会社として、電源開発の火力発電事業の主な競合とされる
- 東京電力ホールディングス(9501):旧一般電気事業者として火力発電設備を持つ大手電力会社で、競合とされる
- 関西電力(9503):旧一般電気事業者として火力発電事業で比較対象になりやすい
- 中部電力(9502):大手電力会社として火力発電事業の比較対象になりやすい
東京電力ホールディングス(9501)
火力発電における役割
JERAを通じて火力発電事業を展開する
火力発電における強み
- JERAを通じた世界最大級の火力発電事業規模を持つ
- 燃料調達から発電・卸販売までの垂直統合モデルを持つ
- 国内火力発電能力の約5割という大きなシェアがある
- LNG取扱量が世界最大級で、燃料調達で高い交渉力を持つ
- 川崎火力発電所などで高効率なコンバインドサイクル技術を活用している
火力発電におけるリスク
- LNGや石炭など燃料価格の変動がJERAの収益と連結業績を圧迫する
- 円安など為替変動で燃料調達コストが上昇する
- カーボンニュートラル移行で火力関連資産の価値が低下する可能性がある
- 老朽火力の故障・計画外停止により供給安定性が損なわれる
- 火力発電に伴う温室効果ガス排出が環境面のリスクになる
火力発電における競合
- 中部電力(9502):JERAの共同出資元であり、火力発電や電力販売で比較対象になりやすい
- 関西電力(9503):大手電力会社として、発電・電力販売の競争相手になりやすい
- 東北電力(9506):高効率な火力発電所を持つ大手電力会社として比較対象になりやすい
中部電力(9502)
火力発電における役割
JERAを通じて火力発電と燃料事業を担う
火力発電における強み
- LNGコンバインドサイクルで発電効率63.08%を達成するなど、世界最高水準の火力発電技術を持つ
- 高効率発電により、燃料費の抑制とCO2排出量の削減を両立しやすい
- 東京電力との共同出資会社JERAを通じて、燃料調達力と運用力が強い
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の流れの中で、火力発電に対する投資家や市民団体からの批判が強まりやすい
- 石炭火力は、将来的に休廃止や稼働抑制を求められるリスクがある
- 排出削減策としての水素・アンモニア混焼技術について、実効性や実現性が疑問視される可能性がある
- 火力発電所の不具合、火災、爆発などの運用・安全リスクがある
- リスク判断に必要な情報開示が十分でないとの指摘がある
火力発電における競合
- 東京電力ホールディングス(9501):国内電力業界の主要比較対象として挙げられており、火力発電を含む発電事業で競合とみなされる
- 関西電力(9503):国内電力業界の主要比較対象として挙げられており、火力発電を含む発電事業で競合とみなされる
関西電力(9503)
火力発電における役割
地域電力会社として火力発電設備を運用する
火力発電における強み
- 世界最高水準の発電効率を持つ高効率プラントを保有している
- 1,600℃級コンバインドサイクル発電方式の採用で、燃料消費とCO2排出の抑制に強みがある
- DXによる火力事業の運用高度化を進めている
- 燃料の安定調達・コスト削減に向けた調達戦略を持ち、需要変動にも柔軟に対応できる
火力発電におけるリスク
- 脱炭素社会への移行で、火力発電設備が座礁資産化するリスクがある
- 石油火力の廃止や石炭火力の段階的廃止など、火力資産の整理が進む
- 新規火力発電計画の断念に伴う巨額の特別損失が発生している
- 燃料価格の変動が経営の不安定化要因となる
火力発電における競合
- JERA:国内最大の火力発電会社として、火力発電分野で関西電力と比較される競合
- 電源開発(J-P(OWER):火力発電分野で競合する国内の大手発電事業者として挙げられている
- 大阪ガス:関西エリアでシェアを争う新電力として競合
東北電力(9506)
火力発電における役割
地域電力会社として火力発電設備を運用する
火力発電における強み
- 上越火力発電所1号機で発電効率63.62%を達成し、世界記録に認定された高い技術力
- 高効率化により、環境性能とコスト競争力が高い
- ガスコンバインドサイクルや火力の脱炭素化、DXなど効率化・高度化の取り組みが進んでいる
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化に伴う火力設備の廃止・縮小リスクがある
- 燃料価格の変動による収益悪化リスクがある
- 自然災害による設備損傷リスクがある
火力発電における競合
- 東京電力ホールディングス(9501):大手電力会社として火力発電事業で比較対象になりやすい
- JERA:国内の大規模火力発電事業者として競合しやすい
- 電源開発:電力会社の火力発電と比較される発電事業者として競合対象になりやすい
九州電力(9508)
火力発電における役割
地域電力会社として火力発電設備を運用する
火力発電における強み
- 九州の太陽光発電量の変動を吸収する調整力が高い
- LNG火力を中心に高効率なコンバインドサイクル発電を活用できる
- 火力発電の高効率化や高経年化対策、DXに取り組んでいる
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化に向けた規制強化で石炭火力の廃止・休止が進む
- 火力発電はCO2排出が多く、排出コストの上昇影響を受けやすい
- 再生可能エネルギー普及で出力制御など運用調整が難しくなる
- 化石燃料依存による燃料価格変動リスクがある
火力発電における競合
- 西部ガス:九州電力とライバル関係にあり、LNG火力発電や電力供給で比較対象になりやすい
- JERA:火力発電所の共同開発や供給力確保の文脈で、火力発電事業の比較対象になりやすい
東京エネシス(1945)
火力発電における役割
火力発電所向けの設備工事・保守を担う
火力発電における強み
- 火力発電所の新設・改造・点検・大規模定期点検まで担うトータルエンジニアリング力
- 高度な技術力と豊富な施工実績
- 高効率・大容量のコンバインドサイクル発電(GTCC)など最新技術への対応力
- 日立グループからの事業継承による体制強化
- 東京電力グループとの強固な信頼関係
火力発電におけるリスク
- 火力発電設備の建設工事の減少
- 点検手入工事の繰り延べによる受注減
- 主要な電力関連設備工事が東京電力グループ向けに偏りやすい
火力発電における競合
- 太平電業(6342):火力・原子力などの電力設備の建設・保守で東京エネシスと競合するため
- 東京パワーテクノロジー:電力設備の維持管理や発電所関連工事で比較対象となっており、同じ領域で競合するため
太平電業(1968)
火力発電における役割
火力発電設備の建設・保守を担う
火力発電における強み
- 火力発電所の建設からメンテナンス、解体まで一貫対応できる総合力
- 総合プラント建設会社としての高い技術力と実績
- 火力・原子力・バイオマス発電所を幅広く手がけてきた経験
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の進展で石炭火力など大型火力発電所の新設案件が減少しやすい
- エネルギー政策の転換による市場環境の変化
- 工事現場でのコンプライアンスリスク
- 業績の季節変動
- 偽装請負などの労務・法令対応リスク
火力発電における競合
- 東京エネシス:火力・原子力発電所の保守管理で競合する電力会社系の設備工事会社
- 東芝プラントシステム:発電設備の設計・施工を手がけ、火力発電関連で競合する大手プラント企業
- 三菱電機プラントエンジニアリング:火力などの発電設備エンジニアリング・メンテナンスで競合する企業
- 東京パワーテクノロジー:発電所の運転・保守業務で太平電業と競合する東京電力系企業
中国電力(9504)
火力発電における役割
山陽・山陰地方を地盤とする電力会社として火力発電を運営
火力発電における強み
- 三隅発電所など、日本最大級の石炭火力発電所を運営する規模と実績がある
- 長年培った石炭火力の運用ノウハウを持つ
- 石炭混合比の最適化や燃料運用計画にAIを活用し、効率化を進めている
- 火力発電の脱炭素化に向けた先進的な取り組みを進めている
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化に向けた厳しい規制の影響を受けやすい
- 石炭火力の比率が高く、環境規制の影響が大きい
- 燃料価格の変動が財務負担につながる
火力発電における競合
- 電源開発:中国地方に大規模な火力発電所を持ち、卸電力市場でも競合し、次世代石炭火力でも比較対象になる
- JERA:国内最大の発電会社で、日本全体の燃料調達や電力卸売価格に影響し、火力発電分野の競合となる
四国電力(9507)
火力発電における役割
四国を地盤とする電力会社として火力発電を運営
火力発電における強み
- 再生可能エネルギーの変動を吸収する高度な出力調整能力がある
- 坂出発電所のLNGコンバインドサイクル化により、迅速な出力調整が可能
- 最新鋭設備による高い熱効率が強み
火力発電におけるリスク
- 高経年化した火力設備が多く、故障や長期停止のリスクがある
- 老朽設備の維持・修繕で保守コストが増えやすい
- 脱炭素化の進展で火力資産が陳腐化するリスクがある
- 燃料調達を外部に依存しており、調達リスクを受けやすい
火力発電における競合
- JERA:大手火力発電事業者として、同じ火力発電領域で比較対象になりやすい
- 電源開発(Jパワー):火力発電設備を持つ事業者として、四国電力の火力発電と競合関係になりうる
- 九州電力:隣接する大手電力会社として、電源構成や料金競争の面で比較されやすい
- 新電力会社:電力小売全面自由化以降、料金競争の相手として乗り換え先になりうる
北海道電力(9509)
火力発電における役割
北海道を地盤とする電力会社として火力発電を運営
火力発電における強み
- 石狩湾新港発電所などの最新鋭設備による高効率な火力発電
- 石狩LNG基地の共同利用など、燃料調達の安定性が示されている
- DXの推進により火力発電所の保守・運用を高度化している
火力発電におけるリスク
- 泊原発停止が長期化し、火力発電への過度な依存が続いている
- 大規模火力発電所の停止時に全域停電につながる集中電源リスクがある
- 燃料価格変動により財務が不安定化しやすい
- CO2排出係数の高さなど、脱炭素対応の負担がある
火力発電における競合
- 電源開発(J-P(OWER):道内外で火力発電を運営し、電力の卸売面で競合する
- 王子製紙:道内に大規模な自家発電設備を持ち、供給力の面で競合しうる
- 日本製紙:道内の自家発電設備を持ち、火力発電の供給・調達環境で競合しうる
北陸電力(9505)
火力発電における役割
北陸地方を地盤とする電力会社として火力発電を運営
火力発電における強み
- 石炭火力の高い経済性を持つ
- 最新鋭LNG火力で環境負荷の低減を進めている
- 志賀原子力発電所の長期停止下でも火力中心で安定供給を維持している
- 火力発電所の定期点検時期を調整しながら高負荷運転に対応している
火力発電におけるリスク
- 燃料価格の変動で収益がぶれやすい
- 老朽化した火力設備の維持費や廃止コストが重い
- 脱炭素化に向けた環境規制やカーボンプライシングの影響を受けやすい
- 原子力長期停止で火力依存が高く、経営上の不安定要因になっている
- 石炭火力の廃止・延期対応が継続課題になっている
火力発電における競合
- JERA:大規模な発電事業者として、火力発電の規模や競争力で比較対象になりやすい
- 電源開発(J-POWER)(9513):全国展開する発電事業者として、火力発電の供給力や発電コストで競合する
- 中部電力(9502):隣接エリアの電力会社として、電力融通や小売市場で競合する
- 関西電力(9503):隣接エリアの電力会社として、電力融通や小売市場で競合する
沖縄電力(9511)
火力発電における役割
沖縄県を地盤とする電力会社として火力発電を運営
火力発電における強み
- 独立系統の沖縄で、火力発電を中心に電源の大半を担える供給基盤がある
- 燃料の多様化と高い供給予備力により、安定供給を確保しやすい
- 地域特性に最適化した運用体制で、柔軟な電源運用ができる
火力発電におけるリスク
- 火力発電への依存度が高く、燃料価格や調達環境の変動が収益を圧迫しやすい
- 他電力管内との連系がなく、設備トラブル時に停電など供給不安定化の影響を受けやすい
- 化石燃料依存のため、CO2削減など脱炭素対応の負荷が大きい
- 石炭比率の見直しや電源転換への対応が遅れると、規制・評価面でのリスクがある
火力発電における競合
- 調査結果には明確な記載がありません。
東芝プラントシステム(1983)
火力発電における役割
火力発電設備の設計・施工・保守を担う
火力発電における強み
- EPCC(設計・調達・建設・試運転)の一貫体制を持つ
- 東芝グループとして培った高度な技術力と豊富な実績がある
- 国内外で390件以上の火力プラント実績がある
- 新規建設に加え、メンテナンスや高効率化などのサービス事業に強みを移している
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の進展で火力発電市場が縮小するリスクがある
- 新規建設案件の減少で受注機会が減る可能性がある
- 電力会社の火力発電への投資抑制の影響を受けやすい
- 大型プロジェクトの施工・管理に伴うリスクがある
- 親会社・東芝の戦略変更の影響を受ける可能性がある
火力発電における競合
- 三菱重工プラント:火力発電所の設計・建設・保守を手掛け、メーカー系の一貫体制で国内外の大型火力EPC案件で競合する
- 三菱電機プラントエンジニアリング:火力発電設備の電気計装や制御装置に強みがあり、火力発電分野の設備・制御案件で競合する
関電工(1942)
火力発電における役割
発電設備の電気工事や保守を担う
火力発電における強み
- 発電設備全般の保守・点検・更新に関する高度な技術力
- 火力発電所内の電気設備から送電・変電・配電まで一貫対応できる総合エンジニアリング力
- 東京電力グループの主要企業として、大規模電力設備工事の豊富な実績とノウハウ
火力発電におけるリスク
- 関西電力とは別の電気設備工事会社であり、火力発電事業そのものを主力にしていない
- 人手不足への対応が必要で、技能職の待遇改善を進めるほど採用・施工体制確保が経営課題になる
- 火力発電所やバイオマス発電所関連では、事故・批判・住民訴訟などのリスクがある
火力発電における競合
- きんでん:火力発電所を含む電気設備工事・保守で関電工と競合する大手サブコン
- 九電工:電気設備工事分野で関電工と競合する大手サブコン
- トーエネック:電気設備工事分野で関電工と競合する大手サブコン
三菱重工業(7011)
火力発電における役割
火力発電用ガスタービンや発電設備の製造・保守を担う
火力発電における強み
- 世界シェア1位のガスタービン技術を持つ
- 次世代燃料への対応力がある
- 高効率化や高い稼働率、保守サポートへの対応実績がある
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の進行で石炭火力の新設・更新需要が減少しやすい
- 国内の非効率石炭火力の休廃止方針で保守点検や更新需要が縮小する
- 火力発電事業の不振や海外案件の損失リスクがある
火力発電における競合
- GEベルノバ:火力発電のガスタービン市場で世界3強の一角として競合する
- シーメンス・エナジー:火力発電の世界市場で三菱重工業とシェアを争う主要競合
- 斗山エナビリティ:ガスタービン分野に参入し、火力発電市場で競合しうる
IHI(7013)
火力発電における役割
石炭火力ボイラーやガスタービンに強みを持つ
火力発電における強み
- 世界をリードするアンモニア燃焼技術を持つ
- 高度なボイラ・ガスタービン技術を有する
- 商用発電所でのアンモニア20%燃料転換実証に成功している
- 液体アンモニアのみを燃料にしたCO2フリー発電に世界で初めて成功している
- アンモニア燃焼の国際標準・ルール策定にも取り組んでいる
火力発電におけるリスク
- アンモニア燃焼でNOx(窒素酸化物)が発生しやすい
- 20%混焼程度では排出削減効果が不十分との批判がある
- 欧米から石炭火力の延命策と見なされるリスクがある
- アンモニア由来の窒化や高温腐食など、長期耐久性に不確実性がある
- アンモニアは燃えにくく、燃焼の安定運転が難しい
火力発電における競合
- 三菱重工業(7011):水素・アンモニア発電など次世代火力技術で競合する
- 川崎重工業(7012):水素・アンモニア発電など次世代火力技術で競合する
川崎重工業(7012)
火力発電における役割
中小型ガスタービンやガスエンジン発電設備を製造する
火力発電における強み
- 自社開発のガスタービン技術を持つ
- 水素100%発電や水素対応など、次世代燃料への対応力がある
- 高い負荷応答性が強みで、最高出力まで短時間で到達できる
- 開発・設計・生産の一貫体制により、純国産の発電機器を展開している
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の進展で、石炭・ガス火力発電の新設需要や保守市場が縮小する可能性がある
- 火力発電プラント工事を巡る不適切会計・ガバナンス問題の影響が残る
火力発電における競合
- 三菱重工業(7011):国内の重工大手として火力発電設備やガスタービン分野で競合する
- IHI(7013):国内の重工大手として火力発電技術や次世代燃料発電で競合する
- シーメンス:海外メーカーとしてガスタービンや発電技術の市場で競合する
- GE:海外メーカーとしてガスタービンや次世代火力発電の市場で競合する
日立製作所(6501)
火力発電における役割
火力発電設備の関連実績を持つ重電メーカー
火力発電における強み
- 高度な運用・制御技術(OT)と最先端のデジタル技術(IT)を融合し、プラント全体の最適化ソリューションを提供できる
- 社会インフラの運用・制御技術と圧倒的な技術力を活かした火力発電関連の支援ができる
火力発電におけるリスク
- 南アフリカの火力発電プロジェクトで発生した巨額損失・追加費用のような案件リスクがある
- 世界的な脱炭素化(カーボンニュートラル)へのシフトで、火力発電事業の経営環境が悪化する
- 火力発電機器事業から事実上撤退しており、事業機会が縮小している
火力発電における競合
- 三菱重工業(三菱パワー):火力発電事業の主要競合として挙げられている
- GEベルノバ:火力発電事業の主要競合として挙げられている
- シーメンス・エナジー:火力発電事業の主要競合として挙げられている
きんでん(1944)
火力発電における役割
火力発電所向けの電気工事・保守を担う
火力発電における強み
- 関西電力グループとしての安定した事業基盤がある
- 発電設備の計画・設計から施工、試験調整、保守・メンテナンスまで一貫対応できる
- 火力発電所の監視制御システムのリニューアルや高度化に強みがある
- 省エネ・環境技術の導入やCO2削減ニーズへの対応力がある
火力発電におけるリスク
- 自社で火力発電所を所有・運営する発電事業者ではないため、主要顧客である電力会社の事業環境変化の影響を受けやすい
- 火力発電関連の案件は、顧客側の設備投資や更新方針に左右される
火力発電における競合
- 関電工(1942):電力会社系の大手電気設備工事会社で、売上規模や事業領域が近い
- クラフティア(旧:九電工)(1959):電力会社系の大手電気設備工事会社で、きんでんと同様に競合として挙げられている
九電工(1959)
火力発電における役割
火力発電所向けの電気設備工事・メンテナンスを担う
火力発電における強み
- 火力発電所を含むエネルギーインフラの設計・施工・メンテナンスに強い
- 九州電力を主要顧客とする電気設備工事の最大手サブコンとしての実績がある
- 火力発電所の保守・点検まで担える体制がある
火力発電におけるリスク
- 脱炭素・カーボンニュートラルの進展で火力発電関連の需要が減少する可能性がある
- 発電事業者ではなく受注側のため、受注環境の変化の影響を受けやすい
- 火力発電所の設計・建設・保守では施工上の安全性リスクがある
火力発電における競合
- きんでん(1944):電気設備系サブコン大手として、火力発電所の設備工事・保守分野で比較されやすい
- 関電工(1942):電気設備系サブコン大手として、火力発電関連の工事案件で競合しやすい
- トーエネック(1946):電気設備系サブコン大手として、火力発電所向け工事・保守で比較対象になりやすい
- ユアテック(1934):電気設備系サブコン大手として、火力発電関連の設備工事で競合しやすい
明電舎(6508)
火力発電における役割
火力発電向けの電気設備・制御機器を供給する
火力発電における強み
- 長年培った重電技術(回転機・制御技術)を火力発電分野に活かせること
- 仮想同期発電機(VSG)技術を持ち、火力発電が担ってきた系統安定化機能を補完できること
- ICTを活用したスマートEMSなど、発電・エネルギーマネジメントの制御技術を持つこと
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の進展で、従来型の火力発電設備需要が縮小するリスクがあること
- 低効率な石炭火力の段階的廃止により、既存設備の保守・更新需要が減る恐れがあること
- 火力発電依存からの脱却が遅れると、収益性が悪化するリスクがあること
- 老朽化設備の保守リスクや海外市場の不透明性があること
火力発電における競合
- 三菱重工業(7011):火力発電向けの重電機器や発電システムで競合する国内大手
- 三菱電機(6503):火力発電所向けの発電機・受変電設備などを扱う重電大手として競合する
- 富士電機(6504):タービン発電機や重電機器分野で競合し、火力発電関連で比較対象になりやすい
- GE:ガスタービン市場で競合する海外大手メーカー
- シーメンス:ガスタービンや発電設備分野で競合する海外大手メーカー
ユアテック(1934)
火力発電における役割
発電設備の電気工事・保守を担う
火力発電における強み
- 火力発電所の建設からメンテナンスまでを一貫して担える技術力がある
- 東北電力グループとして地域密着の体制を持つ
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の進展で火力発電関連の受注環境が変化する可能性がある
- 親会社である東北電力の経営動向の影響を受けやすい
火力発電における競合
- 関電工(1942):電力グループ系の設備工事会社として、火力発電所の設備工事で競合する
- きんでん(1944):火力発電関連を含むプラント・設備工事で競合する
- トーエネック(1946):中部電力系の設備工事会社として、発電設備の建設・保守で競合する
- 中電工(1941):地域電力グループ系の設備工事会社として、発電設備の建設・保守で競合する
トーエネック(1946)
火力発電における役割
火力発電所関連の電気設備工事・保守を担う
火力発電における強み
- 中部電力グループとして、火力発電所の建設・保守・運用支援に豊富な実績がある
- 大規模火力発電所での電気計装工事や電力保安通信設備の構築などの施工実績がある
- 設計から施工まで一貫して対応できる技術力を持つ
火力発電におけるリスク
- 脱炭素の進展で老朽化した非効率な火力発電所の休廃止が進み、保守・更新工事の需要が減少する可能性がある
- 中部電力・JERAの投資方針や発注動向に受注が左右されやすい
- 火力発電関連の案件は工事需要の変動を受けやすい
火力発電における競合
- 九電工:各電力グループの設備子会社として、火力発電所のメンテナンスや建設工事を請け負うため競合する
- 関電工:各電力グループの設備子会社として、火力発電所のメンテナンスや建設工事を請け負うため競合する
ENEOSホールディングス(5020)
火力発電における役割
火力発電向けの燃料供給・調達に関わる
火力発電における強み
- 国内最大級のエネルギー基盤と供給インフラを持ち、燃料調達から供給、発電までを一貫して手がけられる
- 石油元売り最大手として、LNGなどの燃料調達・輸送・貯蔵をグループ内で完結しやすい
- 製油所跡地や既存拠点、パイプライン、LNG基地などの既存資産を火力発電に活用できる
- 高効率ガスタービンやGTCCなどの最新鋭設備を採用し、発電効率向上を図っている
- 水素・アンモニアなど脱炭素燃料への移行に取り組める
火力発電におけるリスク
- 脱炭素社会への移行で、石炭・石油など従来型火力発電設備が座礁資産化するリスクがある
- 環境規制の強化により、対応コストが増加する可能性がある
- 電源構成における火力の比率低下により、長期的な収益性維持が課題になる
火力発電における競合
- JERA:日本最大の発電会社として、火力発電事業でENEOSと競合する
- 東京ガス:LNG火力発電などの大手エネルギー企業として、ENEOSの火力発電事業と競合する
東京ガス(9531)
火力発電における役割
火力発電向けの都市ガス・LNG燃料供給に関わる
火力発電における強み
- 世界最大級のLNG調達・運用インフラを背景にした燃料調達力
- 自社のLNG基地やパイプラインを活用した低コストで安定的な供給体制
- 高効率な天然ガス火力発電技術と大規模・高効率電源の確保
- 最新鋭の高効率火力で非効率火力の稼働抑制と低炭素化に寄与
- LNG基地建設、発電所建設、エンジニアリング、O&Mのノウハウ
- 発電・送配電・利用までのワンストップ提供力
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の流れによる規制強化や稼働抑制のリスク
- 火力発電所が稼働率低下で座礁資産化する可能性
- LNGサプライチェーンのメタン漏洩への批判によるブランド低下リスク
- 燃料価格の乱高下による収益変動リスク
- 新設火力発電プロジェクトの採算性が不確実
- 再生可能エネルギー普及による火力需要の低下
火力発電における競合
- 東京電力ホールディングス(9501):自社で火力発電所を保有・運営し、電力事業で競合するため
- JERA:大手の発電・電力事業者として火力発電分野で競合するため
- 石油・商社系の新電力各社:電力の発電・販売で同じ顧客や市場を争うため
大阪ガス(9532)
火力発電における役割
火力発電向けの都市ガス・LNG燃料供給に関わる
火力発電における強み
- 都市ガス事業で培った天然ガスの調達・運用ノウハウがある
- 最新鋭のガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)方式で世界最高水準の発電効率を持つ
- 高効率化により、燃料使用量とCO2排出量を抑えやすい
- 姫路天然ガス発電所など、火力発電の新規案件を進めている
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化に向けた環境規制の強化を受けやすい
- 石炭火力は座礁資産化するリスクがある
- 石炭火力発電所の撤退・廃止が進んでいる
- 老朽化や脱炭素電源へのシフトで、発電事業の採算性が影響を受ける
火力発電における競合
- 関西電力(9503):大阪ガスの火力発電事業における最大の競合とされ、同じ関西圏を地盤に電力供給で競合する
三井物産(8031)
火力発電における役割
火力発電プロジェクトやIPP事業に関与
火力発電における強み
- 上流の資源開発から下流の発電事業までを一気通貫でつなぐバリューチェーンの強さ
- 天然ガス(LNG)を核にした火力発電事業での優位性
- 海外のガス火力発電事業の推進実績がある
火力発電におけるリスク
- 脱炭素(カーボンニュートラル)への移行に伴う規制・政策強化の影響を受けやすい
- 炭素税や排出規制の厳格化で発電コストが上昇する可能性がある
- ESG投資の拡大で化石燃料関連事業への投融資が制限され、資金調達コスト上昇や株価への悪影響が生じる可能性がある
火力発電における競合
- 三菱商事:LNGの権益確保や海外の独立系発電事業(IPP)の開発で競合する
- 丸紅:海外の電力事業やIPPで競合する
- JERA:大手電力会社として火力発電事業で競合する
三菱商事(8058)
火力発電における役割
火力発電案件への出資・運営や電力事業に関与
火力発電における強み
- 燃料調達から発電、電力卸売までを一貫して担える総合力がある
- 世界各地のLNG・石炭権益を背景に、燃料を安定かつ低コストで調達できる
- 自社グループで供給・建設・運営まで網羅し、市場変動への耐性が高い
- 最新技術の導入や脱炭素移行(EX)を統合的に進められる
火力発電におけるリスク
- 世界的な脱炭素の流れで、火力関連資産の価値毀損や投資家からの圧力を受けやすい
- 新規の石炭火力発電開発を行わない方針のため、火力事業の拡大余地が限られる
- 既存の石炭火力・燃料炭権益の売却が進むと、収益機会が縮小する可能性がある
火力発電における競合
- 三井物産(8031):同じ総合商社として、発電所の建設・運営やLNG火力投資で競合する
- 伊藤忠商事(8001):五大商社の一角として、火力発電関連の投資・事業展開で競合する
- 丸紅(8002):総合商社として、国内外の発電事業投資で三菱商事と競合する
- 住友商事(8053):総合商社として、火力発電を含む電力事業の投資・運営で競合する
- 豊田通商(8015):総合商社として、発電事業への投資や電力事業で競合する
- 双日(2768):総合商社として、発電所の建設・運営や電力事業で競合する
- JERA:大手電力会社として、世界各国で化石燃料・発電事業に深く関与し競合する
- 電源開発(9513):大手電力系企業として、発電事業の運営・投資で競合する
日揮ホールディングス(1963)
火力発電における役割
火力発電プラントのEPC・エンジニアリングを担う
火力発電における強み
- LNGプラント建設で世界トップクラスの実績があり、火力発電に必要な燃料インフラに強い
- LNGプラントで世界シェア約20〜30%とされる高い存在感がある
- 脱炭素に向けたエネルギートランジション技術を持つ
- 世界約80カ国・2万件以上のプロジェクト実績がある
火力発電におけるリスク
- 世界的な脱炭素・カーボンニュートラルへのシフトで化石燃料関連案件が減少しやすい
- 海外大型プロジェクトの管理難度が高く、採算悪化につながるリスクがある
- プロジェクト規模の大型化により、個別案件の採算変動が全社業績に影響しやすい
- アメリカ・中東案件などで工事費用増加が業績悪化要因になっている
火力発電における競合
- 千代田化工建設:日揮、千代田化工、東洋エンジは国内の大手プラントエンジニアリング会社として比較されている
- 東洋エンジニアリング:日揮、千代田化工、東洋エンジのエンジ専業3社としてLNG関連で比較対象になっている
- 東芝プラントシステム:火力発電分野の競合として大手プラント企業一覧に挙げられている
- 三菱重工業:発電プラントを扱う重電メーカー系として火力発電分野で比較対象になっている
- 日立製作所:発電設備を扱う重電メーカー系として火力発電分野で比較対象になっている
- 東芝:発電設備を扱う重電メーカー系として火力発電分野で比較対象になっている
東洋エンジニアリング(6330)
火力発電における役割
火力発電プラントの設計・建設を担う
火力発電における強み
- ガス火力発電プラントのEPC実績が豊富
- 長年培ったプラントエンジニアリング技術がある
- アンモニア・水素など次世代燃料への対応力が高い
- 脱炭素を見据えた火力発電関連技術を持つ
火力発電におけるリスク
- 海外の大規模プロジェクト、特にブラジル案件で巨額の追加損失が発生するリスク
- 火力発電事業の収支悪化で営業赤字・最終赤字に転落するリスク
- 海外火力案件の不採算化によって業績が大きく悪化するリスク
火力発電における競合
- 日揮ホールディングス(1963):エンジニアリング御三家の一角で、海外の大規模発電プラント建設で直接競合するため
- 千代田化工建設(6366):エンジニアリング御三家の一角で、LNGや脱炭素関連の火力発電分野で競合するため
- JFEエンジニアリング(1963):メーカー系エンジニアリング会社として火力発電関連案件で競合対象になりやすいため
千代田化工建設(6366)
火力発電における役割
火力発電関連プラントの設計・建設を担う
火力発電における強み
- 火力発電の文脈では、水素・アンモニアを活用した脱炭素化技術に強みがある
- 既存の火力発電設備を低炭素・脱炭素化する技術や、CO2回収(CCS/CCUS)に取り組んでいる
- デジタル技術を活用した運用最適化や、VPP/DRなどの電力マネジメントに強みがある
火力発電におけるリスク
- 大型案件に伴う工期遅延や追加費用で、財務リスクが大きくなりやすい
- 過去の海外LNGプラント案件で巨額赤字を計上した経緯があり、同様の案件リスクが残る
- 脱炭素化の進展により、従来の火力発電・LNG関連事業からの事業転換リスクがある
火力発電における競合
- 日揮ホールディングス(1963):エンジニアリング御三家の一角で、火力発電やLNG、水素・アンモニア分野で直接競合する
- 東洋エンジニアリング(6330):エンジニアリング御三家の一角で、燃料アンモニアやプラント建設分野で競合する
栗田工業(6370)
火力発電における役割
火力発電所向けの水処理・純水処理を担う
火力発電における強み
- 火力発電向けのボイラ水処理技術に長年の実績と知見がある
- センサーで水質を監視し、薬品投入を自動制御するDXソリューション「S.sensing」を展開している
- 設備の長寿命化、発電効率の維持、省エネ・CO2削減に貢献できる
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の進展で火力発電所の新設・増設が停滞し、水処理装置の大型受注機会が減る
- 再エネ優先で火力発電の出力調整や停止が増えると、水処理薬品やメンテナンス需要が落ちる
- バイオマス混焼や水素・アンモニア燃焼への転換に合わせた技術最適化のため、研究開発コストが発生する
- 顧客の設備投資抑制や操業度低下の影響を受けやすい
火力発電における競合
- オルガノ(6368):火力発電所向けの高純度水・水処理技術で競合するため
- 野村マイクロ・サイエンス(6254):火力発電向けの水処理技術を持つ企業として競合するため
イーレックス(9517)
火力発電における役割
バイオマス火力発電を含む発電事業を展開
火力発電における強み
- バイオマス発電を主力に、石炭火力の燃料転換を進められること
- 燃料調達から発電、販売までを一貫して手がける事業モデル
- 海外事業で創出したカーボンクレジットを日本で収益化し、再投資につなげる脱炭素循環
火力発電におけるリスク
- 木質ペレットなどのバイオマス燃料に粉塵爆発や自然発火の火災リスクがあること
- 既存の石炭火力発電所を譲り受けて改造する際、設備老朽化による不具合や予定外停止が起こりうること
- バイオマス設備の火災事故を受けた点検強化などで、操業や転換計画に影響が出る可能性があること
火力発電における競合
- レノバ:再生可能エネルギー発電企業として比較対象に挙げられているため
- エフオン:再生可能エネルギー発電企業として比較対象に挙げられているため
- JERA:大手火力発電会社として、火力の脱炭素化やバイオマス混焼・転換の文脈で比較されやすいため
丸紅(8002)
火力発電における役割
国内外で火力発電事業を展開し、IPPとして発電所の開発・運営を担う
火力発電における強み
- 世界各地で発電所を建設・所有・運営してきた豊富なIPP実績
- 発電所建設(EPC)から運営(IPP)までを垂直統合で手掛ける事業モデル
- 丸紅グループのネットワークと電力需給運用・提案力
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の進展による石炭火力資産の座礁資産化リスク
- 石炭火力に対するレピュテーションリスク
- 新規石炭火力開発の撤退や保有権益の削減による事業縮小圧力
火力発電における競合
- 三菱商事(8058):海外発電事業の開発・運営で丸紅と競合
- 三井物産(8031):海外発電事業の開発・運営で丸紅と競合
- JERA:国内最大級の発電事業者として火力発電の開発・運営で競合
- 電源開発(9513):火力発電事業の開発・運営で競合
住友商事(8053)
火力発電における役割
火力発電所の開発・運営やバイオマス発電を手がける
火力発電における強み
- 世界各地で発電所の建設(EPC)から運営(O&M)まで一貫して手がけてきた実績
- プロジェクトを完遂する能力がある
- 天然ガス焚き複合火力発電(GTCC)など、高効率・低環境負荷技術への対応
- 国内最大級のバイオマス専焼火力発電所を商業運転開始するなど、移行技術・低炭素化の取り組み
- 総合商社としての総合力とグローバルネットワーク
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の流れによる石炭火力資産の座礁資産化・資産価値下落
- 規制強化や早期停止に伴う減損損失の発生リスク
- 石炭火力事業継続に対する環境団体や投資家からの強い批判
- レピュテーション低下のリスク
- 2035年までの石炭火力撤退方針がある中で、既存案件の継続が事業上の重荷になり得る
火力発電における競合
- 三菱商事:総合商社として海外の発電事業や火力発電案件で競合するため
- 三井物産:総合商社として火力発電事業を展開し、入札や案件開発で競合するため
- 伊藤忠商事:同じ総合商社として火力発電や脱石炭対応の文脈で比較対象になるため
- 丸紅:総合商社として石炭火力や電力事業で競合・比較されるため
- JERA:大手電力会社として化石燃料事業に深く関与し、火力発電案件で競合するため
- 電源開発(J-P(OWER):大手電力会社として海外を含む火力発電事業で競合するため
- 中部電力:火力発電や海外の化石燃料事業に関与し、同テーマで比較対象になりやすいため
伊藤忠商事(8001)
火力発電における役割
火力発電プロジェクトに参画する
火力発電における強み
- 世界最大級の独立系O&M体制を持ち、北米中心に約250箇所・合計約5,700万kWの発電所の運転保守を担う
- 発電所の建設だけでなく、長期の運営・管理まで手がけられるため収益が安定しやすい
- 脱炭素を見据えて、石炭火力から天然ガス火力へのシフトを進めている
火力発電におけるリスク
- 世界的な脱炭素・カーボンニュートラルへのシフトで、火力発電関連資産の価値が下がるリスクがある
- 脱炭素対応を巡って投資家からの圧力を受けやすい
- 石炭火力発電事業からの撤退方針を進める必要があるなど、事業ポートフォリオの転換負担がある
火力発電における競合
- 丸紅:大手総合商社として、火力発電事業や電力関連事業で伊藤忠と比較対象になりやすい
- 三菱商事:大手総合商社として、火力発電事業や脱炭素対応の進め方で競合しやすい
- JERA:国内の大手電力・発電事業者として、火力発電分野で比較対象になりやすい
- 関西電力:国内の大手電力会社として、火力発電の開発・運営で競合または比較対象になりやすい
双日(2768)
火力発電における役割
海外のガスタービン・コンバインドサイクル発電事業を手がける
火力発電における強み
- 燃料調達から発電・小売までを一貫して手掛けるバリューチェーン構築力がある
- 案件や地域に応じて柔軟に事業展開できるフレキシビリティがある
- Gas to Power案件の開発実績が豊富で、発電事業の開発・運営ノウハウを持つ
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の進展により、火力発電関連資産が座礁資産化するリスクがある
- 厳しい環境規制の強化で火力発電の収益性が低下するリスクがある
火力発電における競合
- 丸紅(8002):発電事業に強い総合商社として比較対象になりやすい
- 三井物産(8031):国内外で発電事業を展開する総合商社の競合として挙がる
- 三菱商事(8058):火力発電を含むエネルギー・電力事業を手掛ける総合商社として競合する
- 大阪ガス(9532):天然ガス発電事業への参画があり、ガス火力分野で競合しうる
豊田通商(8015)
火力発電における役割
海外で火力発電事業を展開する
火力発電における強み
- 石炭・重油火力から撤退する脱炭素への方針転換を明確にしている
- 天然ガス火力に軸足を移している
- 再生可能エネルギーとの橋渡し役として事業を最適化している
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の世界的潮流で火力発電事業の継続性が低下する
- 火力発電関連資産の価値が下落するリスクがある
- 石炭・重油、天然ガス火力ともに権益売却や撤退が進んでいる
火力発電における競合
- 三菱商事(8058):再生可能エネルギーや電力分野で比較される総合商社として競合
- 丸紅(8002):再生可能エネルギーや電力分野で比較される総合商社として競合
TVE(6466)
火力発電における役割
火力・原子力発電所向けの高圧・高温用バルブを製造・保守する
火力発電における強み
- 火力発電向けの高温・高圧バルブに強く、国内トップクラスのシェアがある
- 創業100年超の実績があり、電力会社やプラントメーカーからの信頼が厚い
- 設計から鋳造・製造、アフターサービスまで一貫対応できる
火力発電におけるリスク
- 脱炭素の流れで、石炭火力を中心に新設制限や早期廃止が進む可能性がある
- 既設火力発電所の老朽化や停止増加により、需要や案件が変動するリスクがある
- 次世代燃料(水素・アンモニア)向けへの対応が進まない場合、事業ポートフォリオの見直し圧力が高まる
火力発電における競合
- 岡野バルブ製造(6492):発電プラント向けバルブ分野で比較対象として挙がっているため
- キッツ(6498):発電関連の比較銘柄として挙がっており、バルブ事業で競合しやすいため
- 前沢工業(6489):発電関連の比較銘柄として挙がっており、周辺のプラント向け機器で競合しやすいため
岡野バルブ製造(6492)
火力発電における役割
発電所向けバルブや安全弁を供給する
火力発電における強み
- 火力発電向けの高温高圧バルブに強く、極限環境に耐える技術力が高い
- 素材から製品まで一貫して手がける垂直統合型の生産体制を持つ
- 高い技術と専門的・機動的なメンテナンス対応でニッチトップとされる
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化などのエネルギー政策転換で火力発電市場が縮小するリスクがある
- 原材料価格の高騰の影響を受ける可能性がある
- 下請法に関する勧告があり、コンプライアンスや取引管理面のリスクがある
火力発電における競合
- TVE(6466):発電用バルブ分野の比較対象として挙げられており、火力発電向けバルブで競合する
- 前沢工業(6489):発電用バルブ関連の比較銘柄として挙がっており、同じ周辺市場で競合する
- キッツ(6498):バルブメーカーとして比較対象に挙げられており、火力発電向けバルブ市場で競合する
横田製作所(6248)
火力発電における役割
特殊ポンプや脱気装置など、発電プラントの流体制御機器を扱う
火力発電における強み
- 火力発電所の排煙処理設備向けで高い信頼を得ている
- 独自開発の超耐食・耐摩耗ステンレス素材「YST」を持つ
- 電力会社の設備更新需要に対応できる特殊ポンプを提供している
火力発電におけるリスク
- 世界的な脱炭素化の進展による石炭火力発電市場の縮小
- 2050年カーボンニュートラル方針や非効率な石炭火力の段階的廃止で、新設・更新需要が減少する可能性
火力発電における競合
- 電業社機械製作所:発電所向けの大型ポンプや送風機で事業領域が重なるため
- 荏原製作所:火力発電所向け各種ポンプを手がけるポンプ業界の大手で競合となるため
電業社機械製作所(6365)
火力発電における役割
発電プラント向けのポンプ・送風機など大型機械を供給する
火力発電における強み
- 火力発電所向けのポンプや送風機に強い専門メーカー
- 過酷な高温・高圧環境でも使える高い耐久性と信頼性
- 発電所の規模や燃料に応じたオーダーメイド設計ができる
- 火力発電を支える流体機械技術に強みがある
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の進行で火力発電所の新設・増設が抑制される
- 国内需要が伸びにくい中で、設備利用率低下や廃止加速により受注機会が減る可能性がある
- 石炭火力からアンモニア混焼などへの燃料転換に対応するコストがかかる
- 重要機器供給に伴う技術的・運用上のリスクがある
火力発電における競合
- 荏原製作所:火力発電用のボイラ給水ポンプで競合しているため
- 日立製作所:発電所向けの大型・特殊ポンプを扱い、同分野で競合しているため
- 三菱重工業:火力発電システム全体を手掛け、関連機器分野で競合しうるため
住友重機械工業(6302)
火力発電における役割
発電プラント関連の大型機械・設備を手がける
火力発電における強み
- 伝統的なボイラ・タービン技術を持つ
- 液化空気エネルギー貯蔵(LAES)で世界初・国内初の実績がある
- バイオマス燃料への対応力がある
- CFB(循環流動層)ボイラを活用したバイオマス発電や低品位炭燃焼に強みがある
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の進展で石炭火力発電設備の需要が低下している
- 新規の石炭火力案件は融資や受注が厳しく制限されやすい
- 既存の石炭火力関連技術・設備が座礁資産化するリスクがある
- エネルギー事業の再編が進み、火力発電関連事業の縮小圧力がある
火力発電における競合
- 三菱重工業:国内総合重機メーカーとして火力発電設備やタービン分野で競合する
- IHI:国内総合重機メーカーとして火力発電事業の競合先に挙げられる
- 川崎重工業:国内総合重機メーカーとして火力発電関連設備で競合する
INPEX(1605)
火力発電における役割
天然ガス供給や発電事業を通じて火力発電に関与
火力発電における強み
- 自社保有の天然ガス資源を背景に、燃料調達から発電までを一気通貫で進めやすい
- 自社生産ガスの活用により、外部調達型の発電会社より価格変動リスクを抑えやすい
- 国内に広いガスパイプライン網を持ち、燃料供給と発電を組み合わせやすい
- 長年の資源開発で培った地下貯留技術(CCS)を活かし、クリーンな発電を打ち出せる
- 天然ガス/LNGとCCSの組み合わせによる低炭素化対応を進めやすい
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の進展で、石油・天然ガスを使う火力発電の需要が減少するリスクがある
- 保有する化石燃料資産や生産施設が座礁資産化する可能性がある
- 炭素税や温室効果ガス排出規制の強化により、開発・操業コストが増える可能性がある
- 新規プロジェクトの採算や実行が、排出規制の強化で難しくなる可能性がある
火力発電における競合
- 石油資源開発(1662):天然ガス田開発から火力発電向け供給まで手がけ、INPEXの燃料調達・上流開発で最大の競合とされる
- ENEOSホールディングス(5020):上流の石油・天然ガス開発を持ち、エネルギー資源の確保で競合する
- 出光興産(5019):上流部門を持つ石油元売り大手として、エネルギー資源の確保で競合する
- 三菱商事(8058):総合商社として天然ガス・LNGなどの資源確保やエネルギー案件で競合する
- 三井物産(8031):総合商社として天然ガス・LNGなどの資源確保やエネルギー案件で競合する
- JERA:燃料・火力発電事業を統合した大手電力関連企業として比較対象になりやすい
- 電源開発(9513):水力・火力・風力などを手がける卸電気事業者として比較対象になりやすい
レノバ(9519)
火力発電における役割
バイオマス火力発電所の開発・運営
火力発電における強み
- 再生可能エネルギーの開発・運営に特化しており、火力発電ではバイオマス発電を手がけている
- 開発から運転までを一気通貫で自社完結できる事業基盤がある
- 御前崎港バイオマス発電所など、75MW級のバイオマス案件を推進した実績がある
- 地域に適した発電所開発と脱炭素ソリューションの提供を事業としている
火力発電におけるリスク
- バイオマス発電所でボイラー周辺の不具合や稼働遅延が起きると、純利益の減少につながる
- 建設現場や関連施設での労働災害が、事業継続や社会的信用に影響する可能性がある
- 木質ペレットなどの燃料調達の安定性にリスクがある
- 海外調達が中心の場合、為替変動や国際情勢、物流の影響を受けやすい
- 再エネ・バイオマス案件では入札競争の激化がリスクとなる
火力発電における競合
- イーレックス(9517):バイオマス発電の国内大手で、燃料調達から発電・販売まで一貫して手がけるため比較されやすい
- エフオン(9514):再エネ電源の持続的な開発・運営を行う企業として、レノバと同じ比較対象になりやすい
- 電源開発:水力・火力・風力など多様な電源を開発・運営する卸電気事業者で、発電事業者として比較される
エフオン(9514)
火力発電における役割
木質バイオマス火力発電所の保有・運営
火力発電における強み
- 山林経営・燃料調達・発電・販売までをグループ内で完結する一貫体制を持つ
- 木質バイオマス発電を軸に、地域資源を活用した持続可能な事業モデルを構築している
- 森林の有効活用を通じて林業活性化や森林環境保全に貢献できる
火力発電におけるリスク
- 木質チップの調達コストが発電原価の大部分を占め、木材価格や輸送費の上昇で収益が圧迫されやすい
- 国内外の林業状況、天候、物流停滞により燃料を安定確保できないリスクがある
- バイオマス発電設備では火災リスクがあり、事故対応や操業停止につながる可能性がある
火力発電における競合
- イーレックス(9517):同じバイオマス発電分野の競合で、木質バイオマス発電事業者として比較対象になりやすい
- レノバ(9519):大型木質バイオマス発電所を展開する再エネ企業で、バイオマス発電の競合となる
出光興産(5019)
火力発電における役割
石炭火力向け燃料供給や発電事業
火力発電における強み
- 石油元売り大手としての燃料調達力と安定供給力がある
- 石炭の自社鉱山保有やグローバルな調達網を活かせる
- 高効率な天然ガス火力の開発・運営実績がある
- アンモニア混焼など次世代燃料の開発力を持つ
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化に伴い、火力発電関連の投資コストが増大しやすい
- 石炭火力案件の撤退や計画断念に伴うサンクコスト化のリスクがある
- 環境規制や脱炭素の潮流で、既存・新規案件が中止される可能性がある
火力発電における競合
- ENEOSホールディングス:同じ石油元売り大手として、燃料調達やエネルギー事業で競合する
- JERA:火力発電の大手事業者として、発電・燃料領域で競合する
- 東京電力ホールディングス:大手電力会社として火力発電所の運営で競合する
- 中部電力:大手電力会社として火力発電事業で競合する
- 関西電力:大手電力会社として火力発電の発電・運営で競合する
- 電源開発:発電所の開発・運営を手がけ、火力発電分野で比較対象になりやすい
日本コークス工業(3315)
火力発電における役割
石炭関連製品を扱い、火力発電の燃料供給に関連
火力発電における強み
- 石炭の調達・加工・供給で火力発電を支える上流〜中流の機能を持つ
- 長年の歴史で築いた海外の採炭地ネットワークを活用し、安定調達に強みがある
- 発電施設向けに石炭を安定供給できる燃料・資源リサイクル事業の基盤がある
火力発電におけるリスク
- 世界的な脱炭素・脱石炭の流れで、火力発電向け石炭需要が中長期で縮小する
- 主要顧客の火力発電所や製鉄所が石炭使用を減らすことで、販売機会が減る
- 石炭価格の変動や円安の進行で、輸入コストが増え利益が圧迫されやすい
- 石炭関連インフラや権益が座礁資産化するリスクがある
火力発電における競合
- JERA:日本最大の火力発電企業として、火力発電事業の競合先になりやすい
- 電源開発(9513):石炭火力発電を含む発電事業者として、火力発電分野で競合する
- 三菱重工業(7011):火力発電設備メーカーとして、火力発電関連の製造領域で競合する
- GEベルノバ:火力発電・世界3強の発電設備メーカーとして、火力発電設備分野で競合する
- シーメンス・エナジー:火力発電・世界3強の発電設備メーカーとして、火力発電設備分野で競合する
富士電機(6504)
火力発電における役割
火力発電向けの蒸気タービンや発電機、保守を手がける
火力発電における強み
- 半世紀を超える蒸気タービン製造の実績がある
- 蒸気タービン・発電機の高い製造技術を持つ
- タービンと発電機を組み合わせた総合エンジニアリング力がある
- インテグラルシュラウド翼など高信頼の設計・加工技術を持つ
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の進展で火力発電需要が減少する
- 環境規制強化や再エネシフトで新規商機を失う可能性がある
- 石炭火力発電事業への批判強化によるレピュテーションリスクがある
火力発電における競合
- 三菱重工業:大型ガスタービンや蒸気タービンに強みがあり、大規模火力発電プラントで競合する
- 東芝エネルギーシステムズ:蒸気タービンや発電機に強みがあり、国内外の火力発電分野で競合する
- 日立製作所:重電分野の主要企業として火力発電や発電機関連で競合する
- GE:グローバル展開する巨大エネルギー企業として火力発電設備で競合する
- シーメンス:グローバル展開する巨大エネルギー企業として火力発電設備で競合する
三菱電機(6503)
火力発電における役割
火力発電所向けの大型発電機や制御システムを供給する
火力発電における強み
- 長年培った火力発電向け計装制御システム(監視制御)の実績がある
- MELSEPシリーズを1980年代から国内電力会社向けに1,000件以上納入している
- 三菱重工業との連携によるタービン発電機・次世代ガスタービン制御の技術力がある
- タービン発電機の生産実績が豊富で、量産・供給の経験がある
火力発電におけるリスク
- 検査不正や不適切行為の発覚による信頼低下リスクがある
- 火力発電事業が脱炭素化の潮流で事業構造変化にさらされる
- 火力発電関連の変圧器でも不正・不備が指摘されており、追加的な品質問題リスクがある
火力発電における競合
- 日立製作所:火力発電分野における主な競合として挙げられている
- 東芝:火力発電分野における主な競合として挙げられている
中電工(1941)
火力発電における役割
火力発電関連の電気設備工事や保守を担う
火力発電における強み
- 中国電力グループの総合設備エンジニアリング企業で、火力発電所の建設・保守・メンテナンスに強みがある
- 中国電力グループとして、地域の安定した電力供給や設備事故時の迅速対応・復旧に関与している
- 新技術の開発・導入による施工方法見直しなど、コスト削減に取り組んでいる
火力発電におけるリスク
- 親会社の中国電力の業績や発注方針の変化により、受注環境が左右されやすい
- 火力発電所の停止・廃止が進むと、保守・メンテナンス需要が減少する
- 脱炭素化の進展で、火力発電関連の設備投資や修繕費が抑制されるリスクがある
火力発電における競合
- 九電工:電力系の電気工事会社として、発電所や電気設備工事で比較対象になりやすい
日本電設工業(1950)
火力発電における役割
発電関連を含む電気設備工事・保守を行う
火力発電における強み
- 発変電設備の施工・メンテナンス能力が高い
- JR東日本系で鉄道電気工事のトップシェアを持つ
- 火力発電所や変電所の電気・計装設備工事に高い専門性がある
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の進展で石炭火力の新設抑制・廃止が進み、関連大型案件が減少する
- 自社で発電する事業ではなく、発電所内の電気設備工事の受託に依存している
火力発電における競合
- 電力会社系の電気設備工事会社:火力発電所の電気設備工事で同じ受注先を狙うため
- 独立系・他資本の大手電気設備工事業(サブコン):火力発電関連の電気・計装設備工事で競合するため
木村化工機(6378)
火力発電における役割
発電プラント向けのエネルギー・環境設備や化学機械を製造する
火力発電における強み
- 蒸発・蒸留・省エネ技術が業界トップクラス
- 水素・アンモニア関連のエンジニアリングに強みがある
- 低濃度アンモニア水から高純度水素を製造する技術実績がある
- 化学プラントの省エネ化やCO2排出削減に対応できる
火力発電におけるリスク
- 火力発電そのものの事業者ではなく、関連する化学装置や保守が中心で、火力発電テーマへの直接的な恩恵は限定的
- 脱炭素の進展で火力発電関連設備の長期需要が抑制されやすい
- エネルギー政策や発電分野の投資動向の影響を受けやすい
火力発電における競合
- 明星工業:火力・原子力発電所やLNGプラント向けの断熱・防音工事で市場が重なる
- タクマ:ボイラーや環境プラント、エネルギー回収技術の分野で競合する
タクマ(6013)
火力発電における役割
バイオマス発電プラントや廃棄物発電設備の建設・運営に関与
火力発電における強み
- 創業時からのボイラ技術を核にしている
- 廃棄物発電やバイオマス発電に独自の強みがある
- 焼却炉の燃焼機・ボイラを自社開発し、ごみ質に合わせて設計できる
- 高効率・低環境負荷の廃棄物発電プラントを提供できる
- 事業を通じたCO2排出量削減への貢献が示されている
火力発電におけるリスク
- 脱炭素化の流れで火力発電全体への風当たりが強まる可能性がある
- 温室効果ガス排出に関する規制や社会的評価の影響を受ける可能性がある
- EPC事業は大型案件の構成変化やコスト増で受注・利益率が変動しやすい
- バイオマス・廃棄物発電では燃料調達リスクがある
- 発電プラントでは運用上の安全リスクや火災リスクがある
火力発電における競合
- JFEエンジニアリング:廃棄物発電プラントやバイオマス発電で競合とされている
- カナデビア:環境プラント工事分野の大手として、タクマと同じ領域で競合する
- 三菱重工環境・化学エンジニアリング:ごみ焼却発電や環境プラント分野で直接の競合とされている
- 新東工業:プラントエンジニアリング企業として競合候補に挙げられている
- 神鋼環境ソリューション:プラントエンジニアリング分野で競合として挙げられている
グリムス(3150)
火力発電における役割
電力小売を展開し、火力電源を含む電力調達・販売に関与
火力発電における強み
- 電力小売や省エネコンサルティングを行う独立系エネルギーソリューション企業である
- 低圧から高圧まで全領域を提供する総合エネルギーソリューション事業を持つ
- 法人・家庭向けの電力小売や省エネ提案に強みがある
火力発電におけるリスク
- 小売電気事業では電力調達コストがJEPXや燃料価格の変動に左右されやすい
- LNG在庫減少や寒波などで電力需給が逼迫すると、調達環境が悪化し業績に影響しやすい
火力発電における競合
- エナリス(6079):法人向け電力小売や需給管理代行、VPP事業でグリムスと競合する
- イーレックス(9517):新電力大手として、電力小売市場でグリムスの比較対象・競合になりやすい
- 中国電力:グリムスパワーとの比較対象として挙げられており、電力小売の競合・比較先になりやすい
アストマックス(7162)
火力発電における役割
電力トレードや電力市場取引支援を行う
火力発電における強み
- 自社で火力発電所を保有・運営するよりも、電力トレーディングや需給管理(BPOサービス)に強みがある
- 金融会社としての出自を背景に、電力取引のリスク管理やデリバティブ対応などの専門性がある
- 再生可能エネルギーや電力供給を含む総合エネルギー事業を展開している
火力発電におけるリスク
- LNGや石炭など火力発電の燃料価格変動による調達コスト上昇リスクがある
- 電力市場価格の変動により、電力取引や小売事業の収益が不安定になりやすい
- 脱炭素社会への移行に伴う政策・環境リスクの影響を受けやすい
火力発電における競合
- JERA:火力発電・電力市場の大手プレーヤーであり、電力取引や供給の領域で比較対象になりやすい
- 東京電力:火力事業を含む大手電力会社として、電力小売や電力市場で競合しやすい
- 中部電力:火力発電を含む大手電力会社として、電力供給・電力取引の分野で競合しやすい
まとめ
本記事ではKabuMartの独自調査結果をまとめました。投資の参考にしてみてください。
また、KabuMartでは本記事のような調査を利用者の方も実施することができます。