
蓄電池の関連銘柄
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KabuMart調査日:2026年04月10日
蓄電池の全体像
蓄電池について
蓄電池は、充電して繰り返し電気を貯めたり使ったりできる電池で、乾電池などの「一次電池」に対し「二次電池(バッテリー)」とも呼ばれます。電気を必要なタイミングで使えるようにするための装置です。 家庭用では住宅の電気系統に接続し、太陽光発電と連携して昼間に発電した電力を蓄え、夜間などに活用することが説明されています。また、停電時に電気を使える点が導入動機として挙げられています。
蓄電池の社会的影響
- 蓄電池の普及は、エネルギー社会の仕組み(社会・経済)に影響を与える可能性がある
- 家庭用では、太陽光発電と併用することで電気代削減効果が期待される旨が示されている
- 系統用蓄電池では、収益機会として「容量市場」などの市場参加が論じられている
- 再エネ大量導入に関連して、需給変動への対応や出力制御など制度面の整備が進められている旨が示されている
蓄電池のリスク
- 物理的安全面:リチウムイオン蓄電池が、衝撃・過充電・短絡などにより異常高温(熱暴走)となり、発火や破裂に至るリスクがある
- 設置環境による劣化:屋外設置で塩害や高温・低温などにより寿命が縮まったり故障リスクが高まる可能性がある
- 経済運用面:導入費用が回収できるか(元が取れる/取れない)に関する不確実性が示されている
- 系統用蓄電池のサイバーセキュリティリスクが論じられている
- 系統用蓄電池は騒音規制の対象になる可能性がある旨が示されている
蓄電池の課題
- 高い導入コスト
- 寿命・劣化(充放電回数等による経年劣化)
- 設置場所の制約
- 系統接続に関する技術的・制度的ルール(系統用蓄電池の連系等を含む)
- 災害等に関連する施設リスクとして、蓄電池は浸水に弱いという性質が示されている
関連銘柄を網羅的に紹介します。
パナソニック ホールディングス(6752)
蓄電池における役割
リチウムイオン電池を製造し、家庭用蓄電システムやEV用まで幅広く展開
蓄電池における強み
- 車載用リチウムイオン電池で培った「圧倒的な技術力」(高容量化と安全性)
- EV向けに主要EVメーカー(テスラを含む)への供給実績がある
- 住宅・産業向けを網羅する「エネルギーマネジメント」の総合力
- 乾電池から蓄電池まで1世紀以上の電池開発の知見が、製品の信頼性や長寿命化につながる
- データセンター向け蓄電池システムを強化し、売上高を拡大する計画
蓄電池におけるリスク
- 海外市場の政策変化(例:米国の大統領選挙やEV補助金の変更)が車載用電池事業の収益に直結するリスク
- 中国など海外メーカーとの価格競争激化による採算性悪化の可能性
- 需要予測の外れ等による設備投資の減損リスク
- 製品特有の劣化・災害リスク(例:浸水に弱い性質があり水災に注意が必要)
蓄電池における競合
- CATL:車載用電池の世界シェア上位として競合(本文中でBYDと並び上位2強として言及)
- BYD:車載用電池の世界シェア上位として競合(本文中でCATLと並び上位2強として言及)
- ニチコン:家庭用蓄電池のメーカーとして競合対象になり得る(本文中の家庭用蓄電池おすすめメーカーに記載)
- 京セラ:家庭用蓄電池のメーカーとして競合対象になり得る(本文中の家庭用蓄電池おすすめメーカーに記載)
- シャープ:家庭用蓄電池の販売に力を入れているメーカーとして競合対象になり得る(本文中で言及)
- オムロン:家庭用蓄電池のメーカーとして競合対象になり得る(本文中の比較記事の記載に基づく)
- GSユアサ:カーバッテリー/電池関連の候補として挙げられており、電池分野で競合となり得る(本文中にブランド例として登場)
ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)
蓄電池における役割
鉛蓄電池を中心に、産業用・車載用のリチウムイオン電池も展開
蓄電池における強み
- 伝統的な鉛蓄電池での圧倒的な地位
- 宇宙や深海といった極限環境でも通用する高い技術力
- 100年以上「電池一筋」のモノづくりの歴史・実績
- 世界最大規模の蓄電池設備を納入
- 国内の自動車電池でシェア約51%(補修顧客・新車メーカー向け)
- 世界2位/世界1位/アジア1位といったポジションが示されている
蓄電池におけるリスク
- 原材料の調達・価格変動(鉛、リチウム、コバルト等)による影響
- EV化・新世代電池などの急速な技術革新への対応遅れリスク
- 製品の安全性リスク(発火リスク等)
- リチウムイオン電池に必要なコバルトの調達リスク(紛争鉱物・人権リスクや供給安定確保の課題)
蓄電池における競合
- パナソニック(6752):比較対象として挙げられている(蓄電池関連の比較銘柄)。
- ニチコン(6996):比較対象として挙げられている(蓄電池関連の比較銘柄)。
- パワーX(485A):比較対象として挙げられている(蓄電池関連の比較銘柄)。
古河電池(6937)
蓄電池における役割
産業用蓄電池や特殊電池(航空機・衛星用など)を提供
蓄電池における強み
- 100年以上の歴史に裏打ちされた高い技術力
- 過酷な環境にも耐えうる圧倒的な信頼性
- 蓄電池や電源装置を開発・生産・販売しており、技術力と品質の高さを訴求している
- 多様なニーズに対して小回りを利かせた対応を強みとしている
蓄電池におけるリスク
- 製品寿命を過ぎた使用による物理的トラブル(経年劣化に伴う二次障害)のリスク
- 交換時期を過ぎた制御弁式鉛蓄電池で、液漏れ・異臭・発火などのリスクがあることが示されている
- 外部要因による事故や運用上のデメリットが発生しうることが示されている
- 非純正バッテリーにはリスクがあるという注意喚起がある
- バイポーラ型鉛蓄電池の量産化を中止した旨の新着情報がある(事業計画の変更リスク)
蓄電池における競合
- GSユアサ:古河電池の主力製品である鉛蓄電池の市場において、圧倒的なシェアを持つ競合として言及されている
ニチコン(6996)
蓄電池における役割
家庭用蓄電システムのメーカーとして展開し、V2Hにも積極的
蓄電池における強み
- 家庭用蓄電システムの国内累積販売台数でNo.1実績(2023年12月時点)
- 独自開発のトライブリッド蓄電システムで、EVへの蓄電・給電に活用可能とされる
- 無償保証期間10年を含め、購入から最大15年にわたって蓄電システム本体を保証
蓄電池におけるリスク
- 設置場所によって製品寿命や動作に影響が出る可能性(設置環境・メンテナンス制約)
- 設置条件として、日射条件や直射日光が当たる場所への対処(例:日除け板)等の条件が示されている
- 過去のリコール事例として、2022年4月4日に販売済みの住宅用蓄電設備に搭載されている蓄電池を無償で交換すると発表されたことがある
- 取扱説明書等で、無線LAN製品のセキュリティ設定を行っていない場合のセキュリティ問題が言及されている
蓄電池における競合
- 長州産業:家庭用蓄電池市場での主な競合メーカーとして挙げられている
- オムロン:家庭用蓄電池市場での主な競合メーカーとして挙げられている
- シャープ:家庭用蓄電池市場での主な競合メーカーとして挙げられている
- 京セラ:家庭用蓄電池市場での主な競合メーカーとして挙げられている
- エリーパワー:蓄電池専属メーカーとしてニチコンと並列で挙げられている
オムロン(6645)
蓄電池における役割
家庭用の蓄電関連として取り組む企業
蓄電池における強み
- 住環境・ニーズに合わせて構成を選べる「マルチ蓄電プラットフォーム」(柔軟なシステム構成)
- 後付け・拡張のしやすさ(柔軟なシステム構成/互換性に言及)
- 高い信頼性と保証体制(保証・保証期間に関する記載)
蓄電池におけるリスク
- 製品リコール(発火・焼損の恐れ):2021年に特定の蓄電池ユニットで約1.5万台を無償交換のリコール対象として公表
- パワコン(パワーコンディショナ)故障のリスクが示されている
蓄電池における競合
- ニチコン:家庭用蓄電池における競合メーカーとして挙げられている
- 長州産業:家庭用蓄電池における競合メーカーとして挙げられている
- 京セラ:家庭用蓄電池における競合メーカーとして挙げられている
- シャープ:家庭用蓄電池における競合メーカーとして挙げられている
シャープ(6753)
蓄電池における役割
家庭用蓄電池のメーカー(太陽光と連携したハイブリッド蓄電池など)
蓄電池における強み
- AI(クラウド)による高度な自動制御
- 設置場所を選ばないコンパクト設計
- 太陽光発電(国内No.1の実績)との連携のしやすさ
- AIで「わが家だけのエネルギーマネジメント」を実現
- 安心の10年保証
- 想定寿命が12,000サイクルとされる
蓄電池におけるリスク
- 既存の太陽光パネルとの互換性リスク(回路数や仕様が合わないと接続できない/効率低下のおそれ)
- 他社製パネルの場合、選択肢が制限されたり保証の対象外になったりする可能性
- 大容量は設置スペースが必要(複数台分のスペースが要る場合)
- 停電時の動作に制限がある場合がある
- 屋外に設置するため、風雨による破損リスクは避けられない
- 施工不備(パワコンと壁面の隙間のシーリング不足等)により、雨水が入り漏電・絶縁不良で故障が判明する可能性
蓄電池における競合
- ニチコン:家庭用蓄電池市場でのシャープの主な競合メーカーとして挙げられている
- オムロン:家庭用蓄電池市場でのシャープの主な競合メーカーとして挙げられている
- 長州産業:家庭用蓄電池市場でのシャープの主な競合メーカーとして挙げられている
- 京セラ:家庭用蓄電池市場でのシャープの主な競合メーカーとして挙げられている
- パナソニック:家庭用蓄電池市場でのシャープの主な競合メーカーとして挙げられている
京セラ(6971)
蓄電池における役割
リチウムイオン蓄電池のメーカー(住宅用・産業用の展開)
蓄電池における強み
- 世界初の「クレイ型リチウムイオン蓄電池」を採用(粘土状の材料を使用することで、安全性・寿命・コスト面で優れた特性を持つ)
- 熱にも発火にも強い素材として、LFP(リン酸鉄リチウム)と京セラ開発の電解液を採用
蓄電池におけるリスク
- 製品固有の不具合リスク(導入時のリスクや注意点として言及)
- 経済的リスク(導入に伴う経済面のリスクとして言及)
- 災害時の安全リスク(災害時の取扱い上の注意として言及)
- 停電対策として導入した際に自動停止やエラー表示につながる不具合リスク(不具合事例の解説として言及)
蓄電池における競合
- ニチコン:国内大手の蓄電池メーカーとして、京セラの主な競合メーカーに挙げられている
- シャープ:国内大手の蓄電池メーカーとして、京セラの主な競合メーカーに挙げられている
- 長州産業:国内大手の蓄電池メーカーとして、京セラの主な競合メーカーに挙げられている
- パナソニック:国内大手の蓄電池メーカーとして、京セラの主な競合メーカーに挙げられている
住友電気工業(5802)
蓄電池における役割
蓄電池関連(大型の電力貯蔵向けレドックスフロー電池など)
蓄電池における強み
- 世界トップクラスの大型蓄電池(レドックスフロー電池)技術
- 家庭用での圧倒的なコンパクト設計
- 最長30年使えるレドックスフロー電池、廃棄物・火災リスクほぼゼロ
蓄電池におけるリスク
- 製品の種類(家庭用リチウムイオン電池と産業用レドックスフロー電池)によってリスクやデメリットが異なる
- 蓄電池は浸水に弱く、水災リスクへの注意が必要
- 家庭用蓄電池は火災・発熱リスクがあり、内部ショートによる発熱や発火が課題になり得る
- 製造・設置にかかる初期コストが高いことが普及の課題
- 電解液に使われるバナジウムは希少である点がコスト面の課題になり得る
- 公式サイト等で製品価格が明確に公表されておらず、導入前に相場感を把握しづらい
蓄電池における競合
- 東芝エネルギーシステムズ:系統用蓄電池の国内主要メーカーとして比較対象になり、超長寿命のSCiBを挙げられているため
- 日立エナジー:系統用蓄電池の国内主要メーカーとして比較対象に含まれているため
- 古河電池:住友電気工業との比較(クチコミ比較)対象として挙げられているため
- パワーエックス:住友電気工業との比較(クチコミ比較)対象として挙げられているため
村田製作所(6759)
蓄電池における役割
リチウムイオン蓄電システムを展開
蓄電池における強み
- ソニーから継承したリチウムイオン電池技術と、自社のセラミック技術の融合による「高い安全性」と「圧倒的な長寿命」
- 電池デバイス設計技術に加え、無機材料・有機材料・金属材料など複数領域の技術言及
- 住宅用の「All-in-One蓄電池システム」で、安全・長寿命・長期保証が特徴として言及
- 自家消費市場向け蓄電池システムの電池盤で、鉄を主成分とした正極を使用する旨の言及
- 統合型再エネ制御ソリューション(efinnos)や、All-in-One蓄電池システムの提供が言及
蓄電池におけるリスク
- 住宅用「All-In-One蓄電池システム」で、電子部品の不具合によりシステム停止および機器内部の焼損トラブルが発生し、使用停止・リコール(点検交換)につながるリスク
- 筐体内の湿度が高くなることにより、内部の一部のフィルムコントロールに関わる点検交換(リコール情報サイト記載)へのリスク
- 家庭用蓄電池事業の終了(新規販売停止)に伴い、将来的なサポート体制を考慮すべき点の指摘
蓄電池における競合
- TDK:スマートフォン向けリチウムポリマー電池や、次世代の全固体電池で村田製作所と競合する旨の言及があるため
- マクセル:小型・薄型の電池領域などで、特定用途の蓄電池市場における競合として言及があるため
- 京セラ:電池分野における競合企業として言及があるため
- シャープ:家庭用蓄電池メーカー比較のリストに含まれているため
- ニチコン:家庭用蓄電池メーカー比較のリストに含まれているため
- 長府工産:家庭用蓄電池メーカー比較のリストに含まれているため
マクセル(6617)
蓄電池における役割
リチウムイオン電池の製造、全固体電池の開発
蓄電池における強み
- 日本初のアルカリ乾電池量産化(1963年)以来の「電池メーカーとしての長年のノウハウ」
- 高い安全性・信頼性
- 複雑で繊細な領域のモノづくりを実現する「アナログコア技術」
- バッテリーマネジメントシステム(BMS)を扱う
- 全固体電池:硫化物系固体電解質の採用により高レート放電が可能
- 産業用全固体電池モジュール:寿命10年の開発に言及
蓄電池におけるリスク
- 「燃えにくい」はあっても「絶対に燃えない」わけではない
- リチウムイオン電池パックは、強い衝撃で発熱・火災・感電のおそれ
- 半固体電池は、リチウムイオンバッテリー比で10〜20%ほど重い可能性に言及(重量・温度変化等の影響)
- 系統用蓄電池では、浸水に弱い性質があり水災リスクに注意が必要
- 充電式電池の誤った廃棄が、回収車や処理施設での火災につながる可能性がある
蓄電池における競合
- TDK:マクセルが量産を開始した全固体電池(硫化物系全固体電池の領域)で、技術開発・市場獲得において競合しうる企業として言及
- 村田製作所:全固体電池の技術開発・市場獲得で、同領域の競合として言及
日本ガイシ(5333)
蓄電池における役割
産業用の大容量蓄電池(NAS電池)のサプライヤー
蓄電池における強み
- 世界で初めて実用化したメガワット級の「NAS電池(ナトリウム硫黄電池)」を核にした蓄電技術
- 長年培ったセラミックス技術を核に、大規模・長時間の電力貯蔵分野で実績を持つ
- 自社開発のNAS電池を送電網に直接接続する「系統用蓄電所」を設置する蓄電事業に進出
蓄電池におけるリスク
- NAS電池事業について撤退リスクがある(2025年10月に製造・販売活動終了の発表)
- 中国勢などとの価格競争激化により収益見通せずという論点が示されている
- 部材価格の上昇や競争環境の激化が撤退理由として挙げられている
- 過去の安全上のトラブルや、技術的な運用制約がリスクとして整理されている
- 事故受けでNAS電池の使用停止や顧客に要請した旨が報じられている
蓄電池における競合
- 中国メーカー等:NAS電池における価格競争激化の相手として言及されている
- 住友商事(8053):蓄電池関連銘柄として挙げられている(比較対象になり得る旨のリスト)
- パワーエックス:蓄電池関連株として追記されている(比較対象になり得る旨のリスト)
川崎重工業(7012)
蓄電池における役割
ニッケル水素電池を用いた大容量蓄電システムを提供
蓄電池における強み
- 独自開発のニッケル水素電池「ギガセル(Gigacell®)」を中心に、大容量・高出力かつ長寿命なシステムを展開できる点
- 鉄道システム向けの地上蓄電設備(BPS)など、用途を踏まえた蓄電の導入実績がある点
- ガスタービン自家発・太陽光・蓄電池を協調制御する取り組みがある点
- ピュアバッテリー電気推進タンカー向けの大容量バッテリー推進システムなど、船舶の電動化に向けたバッテリー関連の展開がある点
蓄電池におけるリスク
- 需要の急変と競争激化による事業・市場リスク
- 技術競争や信頼性(信頼性の面)のリスク
- 大規模蓄電システムでは、安全面・環境面のリスクや、系統連系における技術的課題、評価指標の必要性が課題となる点
蓄電池における競合
- GSユアサ:ニッケル水素電池を含む特殊蓄電池領域や、鉄道用・産業用蓄電池で直接競合しうるとされているため
- 古河電池:鉄道用蓄電池や産業用バックアップ電源などで強みがあり、ニッケル水素電池や鉛蓄電池の展開を含めて競合しうるとされているため
ダイヘン(6622)
蓄電池における役割
業務用蓄電池に関わる製品・事業
蓄電池における強み
- 創業から100年以上の歴史を持つ電力機器メーカーとしての信頼性
- 自律分散型エネルギーマネジメントシステム(EMS)「SynergyLink(シナジーリンク)」による高度な制御技術
- 複数台EV充電時の電力ピーク抑制(制御面での強み)
- 分散配置された各機器に「シナジーリンク」を搭載することで機器が自律的に協調し、再エネを最大限活用
- 分割して運べる蓄電池で、山間部でも設置しやすい
- 防災用蓄電池パッケージ(消防認定品)の提供
蓄電池におけるリスク
- 中国メーカー製セル採用による地政学・サプライチェーンリスク
- 初期コストの負担
- リチウムイオン電池特有の安全性リスク
- ユニット故障時の運転停止リスク(170kWユニット連結で回避する旨の記載あり)
蓄電池における競合
- パワーエックス (PowerX):国内の電力インフラ市場で、系統用の大型蓄電池(例:大型の系統用蓄電)を展開し、ダイヘンと同様の用途・システム領域で競合する可能性があるため。
- NEC:電力会社向けの大型蓄電池で低価格を示す記事があり、系統用・大型用途の導入競争でダイヘンと比較対象になりやすいため。
日立製作所(6501)
蓄電池における役割
産業用・電力系統用の蓄電システムを展開
蓄電池における強み
- 「OT(制御・運用技術)× IT(情報技術)× プロダクト」を組み合わせた統合ソリューション力
- 統合エネルギー・設備マネジメントサービス「EMilia」で、AIを活用したバッテリー充放電制御や空調計画の最適化に言及
- 蓄電池製造に関して、X線解析・組成分析・熱分析・電子顕微鏡などを強みとして記載
- 蓄電池製造設備産業の強化をめざす共同事業「Swiftfab」への参画(先進AIの活用に言及)
- 日立エナジーのPCSについて、柔軟性とインテリジェンスを備えた設計に言及
蓄電池におけるリスク
- 過去の品質不正(検査データの不適切な書き換えなど)が信頼性に影響し得ること
- サプライチェーンにおける原材料調達リスク
- 激しい市場競争とコスト課題
- 蓄電池は浸水に弱く、水災リスクへの注意が必要とされること
蓄電池における競合
- 東芝インフラシステムズ:日立が得意とする「系統用蓄電システム/BESS」の分野で、長寿命・高安全なリチウムイオン電池「SCiB」を核に電力・鉄道向けで直接競合するとされているため
明電舎(6508)
蓄電池における役割
電力系統用の蓄電池システムやレドックスフロー電池の開発・実証
蓄電池における強み
- 蓄電システムの心臓部であるPCS(パワーコンディショナ)における高度な電力変換技術を保有
- 産業用・系統用(発電所、工場、ビル等)を中心に大規模システムで国内トップレベルの実績とされている
- 1996年から約200サイト、累計330MVA以上の運用実績があり、設計から保守までトータル提供可能とされている
- 様々な電池種別に対応できるシステムインテグレーション能力(多様な電池との組み合わせでニーズに対応)
- マルチベンダー対応の柔軟性(様々なメーカの蓄電池と組み合わせて提供)
蓄電池におけるリスク
- リチウムイオン電池に起因する火災・発熱リスク(内部ショート等による発熱、発火、爆発の恐れ)
- 浸水・水災リスク(モジュールが冷却のため密封されていないことが多く、浸水で故障や短絡の可能性)
- 寿命と劣化リスク(充放電回数の限界やBMS性能により寿命が左右され、想定より短い場合は投資対効果が薄れる恐れ)
- 蓄電設備(蓄電池設備)の寿命が短い場合、蓄電池を導入する効果が薄れるリスク
蓄電池における競合
- 日本碍子:系統用蓄電池向け(NAS電池)で世界的シェアを持ち、系統用蓄電池市場において明電舎と直接競合するとされている
- 住友電気工業:レドックスフロー電池を展開し、電力系統の安定化や再生可能エネルギーの導入支援で競合関係にあるとされている
- 東芝:電力インフラ・産業用システムの分野で重なる大手電機メーカーとして競合企業に挙げられている
NEC(6701)
蓄電池における役割
大型蓄電システム(ESS)などのエネルギーマネジメント事業
蓄電池における強み
- 安全性・信頼性の高さ
- AIやネットワーク技術を駆使した高度な制御・運用能力
- 産業用や電力系統向け(VPP:仮想発電所)など大規模なエネルギーマネジメント分野での存在感
- 高い安全性と環境に対応した大容量リチウムイオン二次電池
蓄電池におけるリスク
- メーカーが蓄電池の製造・販売事業から撤退していることによる将来的なリスク(家庭用蓄電池の販売終了)
- (電力系統関連で)申告どおりの電力量を供給できない場合にペナルティが発生するリスク
- 蓄電池(リチウムイオン)に起因する火災・発火リスク
- 自然災害のうち水災に対する弱さが施設リスクになり得る点
蓄電池における競合
- ニチコン:蓄電池メーカーとして候補に挙げられており、製品競合になりやすい
- シャープ:蓄電池メーカーとして候補に挙げられており、製品競合になりやすい
- 京セラ:蓄電池メーカーとして候補に挙げられており、製品競合になりやすい
- 住友電気工業:蓄電池関連株として挙げられており、テーマ上の比較対象になりやすい
三菱重工業(7011)
蓄電池における役割
コンテナ型の大型蓄電システムなどを提供
蓄電池における強み
- 大型プラントや発電設備と組み合わせた「トータル・エネルギーマネジメント」を蓄電池分野で展開
- 太陽光発電設備や蓄電池設備などの分散型リソースをライフサイクルコストで制御する技術・取り組み
- 国内初:リチウムイオン二次電池搭載のコンテナ型大容量蓄電システムに関する実績
- 国内最大級のリチウムイオン二次電池蓄電システムをマイクログリッドに導入する実証試験の推進
蓄電池におけるリスク
- リチウムイオン蓄電池は高度な管理が必要で、制御不備は深刻な事故につながる可能性(電圧・温度異常など)
- セルバランス補償の適切運用ができない場合、充放電による電圧アンバランス拡大で寿命低下・故障リスクが高まる
- 製品・技術面の運用リスクに加え、外部環境の自然災害リスク(例:浸水に弱い性質)
- グローバルな政治的要因によるリスク(例:トランプ・リスクに言及)
蓄電池における競合
- IHI:太陽光発電と蓄電池を組み合わせたエネルギー貯蔵・制御システムを展開しており、系統用・大規模案件で競合しうる
- 東芝:リチウムイオン電池(SCiB)を用いた系統用蓄電池システムでの実績が豊富で、系統用蓄電池領域で比較対象になりやすい
- 日立製作所(/日立エナジー):送配電・蓄電ソリューションをグローバルに展開し、大規模案件で競合しうる
- BYD:車載技術をBESSに展開する垂直統合モデルとして挙げられており、蓄電池(特にBESS)で競争対象になりやすい
正興電機製作所(6653)
蓄電池における役割
電力インフラ向け蓄電池システムを製造
蓄電池における強み
- 家庭用蓄電システム分野での実績(2004年に鉛蓄電池を用いた家庭用蓄電システム「ENEPAC」を日本で初めて量産販売した「先駆者」)
- 電力インフラで培った高度な制御技術と、家庭用蓄電システムの実績の融合
- 電池と商用電源から電力を按分して供給する「系統補充運転方式」などの基本特許を保有
- 次世代蓄電池として「レドックスフロー電池」の開発や、IT・AIを駆使したエネルギーマネジメントに注力
蓄電池におけるリスク
- 浸水・水災に弱く、浸水時に短絡(ショート)や故障リスクがある
- 家庭向け製品は初期費用や将来的なメンテナンス・バッテリー交換にコストがかかる
- 重量のある機器のため、設置場所の強度確保や騒音トラブルへの配慮が必要
蓄電池における競合
- 古河電池:蓄電池分野での比較対象として挙げられている
- FDK:蓄電関連銘柄として注目対象に挙げられている
- 東芝エネルギーシステムズ:系統用蓄電池の国内主要メーカーとして比較対象に挙げられている
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス(6699)
蓄電池における役割
子会社を通じて住宅用蓄電システム(EIBS)を展開
蓄電池における強み
- 自動車用部品で培った高精度の電力変換技術と、住宅・産業用パワコン技術の融合
- 太陽光発電用パワーコンディショナやハイブリッド蓄電パワーコンディショナを中心とした「EneTelus(エネテラス)」の展開
- 住宅用蓄電システムにおいて国内シェア1位の堅持(統合報告書2023の記載)
- エネルギーソリューション事業として、産業用三相パワコンや自家消費型・蓄電ハイブリット型などの領域での事業展開
蓄電池におけるリスク
- 市場競争の激化(家庭用・産業用蓄電池市場で国内外の競合が多く、新規参入が続く)
- 原材料(半導体等)の供給不安による生産性・納期への影響リスク
- 製品の安全性リスク
- 市場競争やシェアの変動リスク(エネルギーソリューション事業で過去に生産減の影響でシェアダウンした例の言及)
- 東証市場区分変更(2026年3月にプライムからスタンダードへ)による投資家層・資金調達環境への影響の可能性
蓄電池における競合
- オムロン:蓄電池事業における競合企業として挙げられているため
- ニチコン:蓄電池事業における競合企業として挙げられているため
- 長州産業:蓄電池事業における競合企業として挙げられているため
TDK(6762)
蓄電池における役割
リチウムイオン電池を提供し、家庭用・産業用の蓄電システムにも対応
蓄電池における強み
- スマートフォン向け小型リチウムイオン電池で世界シェアNo.1(ATL経由と記載)
- 素材開発力を活かした次世代電池の技術革新(全固体電池向け材料開発で「エネルギー密度100倍」等の記載)
- 負極材料にシリコンを使った電池の新製品を来期前半に出荷する計画(第4世代スマホ用電池の記載)
- 次世代スマホ電池「26年度前半に量産」および薄型化に貢献の記載
蓄電池におけるリスク
- リチウムイオン電池には、その特性上の共通リスク(製品・技術面のリスク)を伴う旨の記載
- 電池依存へのリスク(近年、電池事業が売上高の約半分を占める一方で「電池依存へのリスク」もある旨の記載)
- リチウムイオン蓄電池は高温・低温、過充電、過放電などの環境で性能劣化や発火リスクがある旨の記載
蓄電池における競合
- 村田製作所:全固体電池での競合として言及され、TDKとスマホ用電池で激突する趣旨の記載があるため
- CATL:TDKがCATLと電池で協業する旨の記載があり、中型LIB等で比較対象になり得るため
積水化学工業(4204)
蓄電池における役割
フィルム型リチウムイオン電池を開発し、大容量の蓄電システムを展開
蓄電池における強み
- 独自のフィルム型リチウムイオン電池(塗工プロセス)により、高安全性・長寿命を実現
- フィルム状により、薄型化や設置場所に応じた形状最適化など「形状の自由度」が高い
- 独自技術により生産速度を従来比で10倍程度に高め、生産効率・コスト競争力を強化
- 自社住宅ブランド「セキスイハイム」を通じた強固な顧客基盤と組み合わせた垂直統合的なビジネスモデル
蓄電池におけるリスク
- 中国企業との激しいシェア競争(量産化や能力面での差が拡大し得る旨の指摘を含む)
- 製品の耐久性確保(蓄電池および関連事業に関する重要リスク)
- 水災による故障リスク(蓄電池は浸水に弱い旨の注意)
蓄電池における競合
- ニチコン:家庭用蓄電池の競合企業として挙げられている
- 京セラ:家庭用蓄電池の競合企業として挙げられている
- シャープ:家庭用蓄電池の競合企業として挙げられている
- オムロン:家庭用蓄電池の競合企業として挙げられている
三社電機製作所(6852)
蓄電池における役割
パワーコンディショナやリチウムイオン蓄電システムの開発・製造
蓄電池における強み
- 「パワー半導体」と「電源機器」の両方を自社で開発・生産している(電力変換部品〜製品までの垂直統合)
- 自社製のパワー半導体(例:SiC MOSFETなど)を組み込むことで、電力損失を抑え高い電力変換効率を実現
- 蓄電池の評価(充放電時に必要な電圧・電流を精度よく発生させる)に関する電源システムを提供
蓄電池におけるリスク
- 蓄電池システム(リチウムイオン電池搭載)における発熱・発火リスク(衝撃や内部ショート等による可能性)
- 水災(浸水)への脆弱性(浸水により短絡し、故障や火災の原因となる可能性)
- 蓄電池評価・試験の精度リスク(試験側機器に不具合があれば対象となる蓄電池の正確な評価に影響)
- 収益悪化リスク(報道ベースで純利益が大きく減少した旨の記載)
蓄電池における競合
- ニチコン:蓄電池メーカーとして比較対象として挙げられている
- シャープ:蓄電池メーカーとして比較対象として挙げられている
- 関西電力:蓄電池活用に関する文脈で他社として言及されている
- エリーパワー:蓄電池活用に関する文脈で他社として言及されている
古河電気工業(5801)
蓄電池における役割
本文中で蓄電池・蓄電システム関連企業として挙げられている
蓄電池における強み
- 「バイポーラ型蓄電池」に代表される独自の次世代技術(古河電工およびグループ会社の古河電池)
- バイポーラ型鉛蓄電池は、リチウムイオン電池と比較して「安全性(発火リスクが極めて低い)」「低コスト」「長寿命」という特性
- 主力の鉛蓄電池で「高いリサイクル性」(リサイクルシステムが世界的に確立)
- リサイクル性を背景に、脱炭素・サステナビリティ(環境負荷が低い)に資する点
蓄電池におけるリスク
- 次世代電池(バイポーラ型鉛蓄電池)の量産化断念に伴う成長機会の損失(量産中止を2025年3月に発表)
- 既存の鉛蓄電池における原材料価格の変動リスク
- リチウムイオン蓄電池普及の流れの中で、競合他社との技術競争により鉛蓄電池の優位性が揺らぐリスク
蓄電池における競合
- GSユアサ:鉛蓄電池分野で国内最大手として、車載用から産業用まで幅広く展開しており古河電池(古河電工グループ)の主力領域の競合になるため
- エナジーウィズ:旧・昭和電工マテリアルズ(日立化成)の鉛蓄電池事業を継承した企業として、鉛蓄電池分野で古河電池の競合として挙げられているため
トヨタ自動車(7203)
蓄電池における役割
全固体電池搭載EVの開発・実用化に向けた次世代電池研究を推進
蓄電池における強み
- HEV開発で培った車載電池技術(電圧・電流・温度の最適制御)を家庭用蓄電池へ転用し、高い安全性・長寿命を目指している
- 「おうち給電システム」によりV2H(車両から家庭へ給電)を実現し、停電時に電力供給できる点が特徴
- 車と一体のエネルギー管理(車両連携)を前提にした統合的なエネルギー活用の考え方を持つ
- 車載用電池の量産体制強化(プライムアースEVエナジー(PEVE)を完全子会社化)で供給体制を強めている
- 電動車用バッテリーのリユース・リサイクルや大容量の蓄電システム構築に関する取り組みを進めている
蓄電池におけるリスク
- 次世代技術(全固体電池)の実用化に向けた技術開発の難易度がリスク(目標時期に関する記載あり)
- 全固体電池において寿命の短さといった課題が指摘されている
- 蓄電池(車載用・家庭用)における製品特有の安全性が重要なリスク要因として挙げられている
- 市場競争がリスク要因として整理されている
蓄電池における競合
- CATL:トヨタの家庭用・車載用を含む電池領域での競合として言及されている
- パナソニック:車載用リチウムイオンバッテリーを製造する競合として言及されている
- テスラ:電池での覇権を巡る競争相手として言及されている
- BYD:電池領域での競争相手として言及されている
- 日立:EV向け蓄電池領域で対抗する企業として言及されている
ソニーグループ(6758)
蓄電池における役割
子会社を通じたリチウムイオン電池事業の展開
蓄電池における強み
- オリビン型リン酸鉄リチウム(FORTELION)を用いた独自技術による長寿命・高耐久(充放電10,000回でも容量を約90%以上維持)
- オリビン構造により熱安定性が高く、安全性が高い設計(内部短絡時でも発火・発煙リスクが極めて低い)
- 高速充電性能(約1時間で約90%以上の充電)
蓄電池におけるリスク
- 2017年に電池事業の大部分(ソニーエナジー・デバイスなど)を村田製作所へ譲渡しており、蓄電池ビジネスの事業規模や収益機会が制約される可能性
- 系統用蓄電池ではサイバーセキュリティリスクが事業上の論点となり得る
- 系統用蓄電池では浸水リスクなど施設リスクに注意が必要
蓄電池における競合
- 村田製作所:ソニーの電池事業(リチウムイオン電池)を継承した企業として、蓄電・リチウムイオン電池分野で主要な競合とされている
- パナソニック エナジー:蓄電池・リチウムイオン電池事業における主な競合企業として挙げられている
- TDK:蓄電池・リチウムイオン電池事業における主な競合企業として挙げられている
ホンダ(7267)
蓄電池における役割
全固体電池の自社開発や外部提携を強化
蓄電池における強み
- 「移動体(モビリティ)」と「暮らし」をシームレスにつなぐ独自のエネルギーエコシステム
- 着脱式可搬バッテリー(交換可能なバッテリー)「Honda Mobile Power Pack e:」の汎用性(電動バイク用途にとどまらない多用途性)
- 交換式バッテリーを用いた軽EVの集配業務における実証を開始している点(交換式運用の具体化)
- 「Honda Mobile Power Pack e:」を他社用途(例:コマツの電動マイクロショベルへの搭載開始)へ展開している点
蓄電池におけるリスク
- 製品不具合による火災リスク:電動バイク用交換式バッテリー「Mobile Power Pack e:」でセルの溶接不具合により電解液漏れ→短絡(ショート)→火災の恐れがあるとして大規模リコールが届け出られた旨
- 高電圧バッテリーの不具合:電気自動車「N-VAN e:」で高電圧バッテリー不具合によるリコールが発生している旨
- EV戦略の転換に伴う経営・資産価値への影響(EV戦略の変更がリスクになり得る旨)
蓄電池における競合
- GSユアサ(6674):蓄電池(電池関連)の開発・調達に関する言及があり、交換式バッテリー等のエネルギー領域で競合比較されやすい
- EcoFlow(エコフロー):ポータブル電源・蓄電機領域の競合として市場シェア拡大中のライバルの例として挙げられている
- Jackery(ジャクリ):ポータブル電源の先駆的ブランドで、家庭向け蓄電市場の競合例として挙げられている
パワーエックス(485A)
蓄電池における役割
大型蓄電システム(BESS)や蓄電池型EV急速充電器の開発・製造、システム展開
蓄電池における強み
- 国産による安心感と迅速な保守体制(国内最大級の蓄電池工場「Power Base」を保有、故障時などのサポートが迅速)
- ハード・ソフト・電力事業の垂直統合(故障時等のサポートや、ハードからクラウドまでの自社制御システム開発)
- 価格競争力
- バッテリーセルへの依存をコア・コンセプトとして掲げる
蓄電池におけるリスク
- 新興メーカーゆえの保守・事業継続性リスク(2021年設立、黒字化途上で、事業継続が困難になった場合は長期保証・メンテナンスが受けられなくなる懸念)
- リチウムイオン蓄電池特有の物理的リスク(強い衝撃や圧力で損傷→発熱・発火等の可能性)
- 浸水(施設の水災)に弱いという設備リスク
蓄電池における競合
- LGエネルギーソリューション:系統用蓄電池分野での競争相手として言及されている
- CATL:国内で系統蓄電所が増える文脈で参入企業として挙げられている
- Tesla:国内で系統蓄電所が増える文脈で参入企業として挙げられている
- 住友電気工業:比較対象として言及されている
荏原実業(6328)
蓄電池における役割
産業用蓄電システムの販売・施工、エネルギー関連ソリューション
蓄電池における強み
- 独自ブランド「EJ-POWER」に象徴される、AIを活用した高度なエネルギーマネジメント機能(最適制御)
- 社会インフラを支えてきた高い信頼性
- 電力センサを幹線に設置するだけとする運用のしやすさ(EJ-POWERの仕組み)
- 蓄電池とAI制御システムをセット販売し、太陽光の自家消費などを最適化
- 中小企業・中規模事業所等の省エネ、BCP対策向けの蓄電池「EJ-POWER」
蓄電池におけるリスク
- 浸水による短絡(ショート)や故障のリスク(蓄電池モジュールが密閉されていない場合がある旨)
- 強い衝撃・圧力により、時間が経過してから発熱・発火する可能性
- 経年劣化による蓄電容量低下(寿命は10〜15年程度とされ、交換コストが必要になる旨)
蓄電池における競合
- ニチコン:家庭用蓄電池メーカーとして比較対象になりやすい企業の例として挙がっているため
- シャープ:家庭用蓄電池メーカーとして比較対象になりやすい企業の例として挙がっているため
- GSユアサ:蓄電池メーカーの主要企業として比較対象になりやすい企業の例として挙がっているため
- エナジーウィズ:蓄電池メーカーの主要企業として比較対象になりやすい企業の例として挙がっているため
- 東京電力ホールディングス株式会社:系統用蓄電池の会社として挙がっており、用途面での比較対象になり得るため
グリーンエナジー&カンパニー(1436)
蓄電池における役割
住宅向け太陽光・蓄電池のセット販売や、系統用蓄電池領域への注力
蓄電池における強み
- 系統用蓄電池に注力し、「導入コストの低減」と「運用の効率化」を両立するパッケージ化
- 送電網に直接つなぐ「系統用蓄電池」向けで、従来より軽減された初期投資で参入できる点が評価
- 中小規模の企業や個人事業主でも導入しやすい設計・募集(第1期オーナー募集等)がある
- 電力市場の変動を活かした効率的なエネルギー活用を実現する旨が示されている
- 保守・管理(O&M)として定期点検、維持・管理、緊急・修繕対応、リパワリング等を行う
蓄電池におけるリスク
- 初期費用の回収期間が課題になり得る(蓄電池寿命は一般に10〜15年程度、導入コストが高額だと回収まで約10年前後かかるケースがある旨)
- 物理的リスクとして、蓄電池は浸水に弱く水災に注意が必要とされる
- (経済的側面)運用の持続性・収益機会が前提どおりに進まない場合、コスト回収が遅れる可能性
蓄電池における競合
- 多摩川エナジー:系統用蓄電所の開発で協業開始が取り上げられており、系統用蓄電池領域の競争・比較対象になり得る
- パシフィコエナジー:再生可能エネルギー業界での国内代表的な企業として挙げられており、蓄電池を含む再エネ関連で比較対象になり得る
- レノバ:再生可能エネルギー業界での国内代表的な企業として挙げられており、蓄電池を含む再エネ関連で比較対象になり得る
- ジースリーホールディングス:再生可能エネルギー業界での国内代表的な企業として挙げられており、蓄電池を含む再エネ関連で比較対象になり得る
グリッド(5582)
蓄電池における役割
AIを用いた蓄電池の充放電最適化などエネルギーマネジメント事業
蓄電池における強み
- 電力需給の安定化(供給と需要のギャップを埋めるバッファとして機能)
- 再生可能エネルギーの有効活用
蓄電池におけるリスク
- 接続の不確実性(電力会社との接続検討に費用・時間がかかり、「接続不可」や高額な工事負担金が発生するリスク)
- 設置環境リスク(地盤・災害、浸水リスクのある場所での設置は故障や事故につながる)
- 火災リスク(リチウムイオン電池の熱暴走による発火リスク、火災保険の加入が不可欠)
蓄電池における競合
- 東芝エネルギーシステムズ:系統用蓄電池メーカーとして比較対象に挙げられている
- テスラ(Tesla):メガパック等、系統用蓄電池の主要プレイヤーとして言及されている
- ファーウェイ(Huawei):日本市場での拡大を狙う系統用蓄電池の競合として言及されている
- CATL:日本市場での拡大を狙う系統用蓄電池の競合として言及されている
インフォメティス(281A)
蓄電池における役割
AI技術を活用した蓄電池関連の最適化・運用支援
蓄電池における強み
- 独自AI技術「NILM(機器分離技術)」を活用し、家庭内の電力データから家電等の稼働を推定
- 電力データに天気予報等を組み合わせ、翌日の発電量・消費電力を予測して蓄電池の充放電を全自動で最適化
- 家庭用蓄電池に加え、太陽光発電状況やEV(電気自動車)の利用も含めたエネルギーマネジメント(AI最適制御)を対象化
蓄電池におけるリスク
- 同社の蓄電池制御サービスに伴うリスク(AIを用いた充放電最適化ソリューション提供に起因し得るリスク)
- 蓄電池ハードウェアに関する物理的・経済的リスク(例:浸水に弱く、水災に注意が必要)
- リチウムイオン電池に関する物理的リスク(例:熱暴走)
蓄電池における競合
- 株式会社エナジーゲートウェイ:東京電力グループとして、家庭向けの電力データ活用サービス(Energy Gateway)や「蓄電池AI最適制御システム」関連が示されており、電力データ活用・蓄電池制御の競合になり得るため
ダイヤゼブラ電機(6659)
蓄電池における役割
住宅用蓄電ハイブリッドシステムのメーカー
蓄電池における強み
- 高い電力変換技術をベースにした「業界トップクラスの出力」
- 高出力で、停電時に強い「全負荷対応」
- 拡張性(後から増設が可能)
- 200Vの高出力
- 太陽光発電との相性が良いハイブリット蓄電池
蓄電池におけるリスク
- 本体サイズが大きく、容量に対して設置スペース(メンテナンス用の離隔距離など)が必要
- 狭小地では設置に向きにくいリスク
- 屋外設置が基本のため、塩害地域では導入が制限されたり寿命を縮めるリスク
- 熱による故障リスク(冷却ファン停止・異常放置で内部温度が上昇し、インバータ回路や制御基板等に影響)
蓄電池における競合
- シャープ:家庭用向けの蓄電池システム(例:クラウド蓄電池システム)が比較対象として挙げられているため
- 京セラ:蓄電システムが比較対象として挙げられているため
- ニチコン:家庭用蓄電システムが比較対象として挙げられているため
- オムロン:家庭用蓄電池メーカー比較の対象(メーカー一覧内にオムロンが含まれる)として挙げられているため
- 長州産業:家庭用蓄電池システムの特徴・おすすめとして挙げられているため
日本ケミコン(6997)
蓄電池における役割
蓄電デバイス(電気二重層キャパシタ)を供給
蓄電池における強み
- アルミ電解コンデンサの技術を応用した「電気二重層キャパシタ(EDLC)」が強み(商品名:DLCAP™)
- EDLCは物理的な吸着・脱離で充放電を行うため、大電流による急速な充放電(瞬間的なパワー)に強い
- 自動車の減速エネルギー回生等、瞬間的にエネルギーを蓄える用途での利用が示されている
- 二次電池に比べて寿命が長く、材料に重金属を使わないことが特徴として説明されている
- 数百万サイクルの充放電が可能(超寿命)で、充放電時の損失が少ない(低い内部抵抗)とされている
蓄電池におけるリスク
- 同社は「リチウムイオン蓄電池」などの完成品メーカーとは立ち位置が異なり、蓄電システムを構成する部品(コンデンサ)や特定の産業用途のデバイス提供が中心である(需要の取り込み方に差が出る可能性)
- PCBについて、以前の製品は使用していなかったものの「微量PCB混入の可能性」が言及されている
- 事業継続計画・危機管理体制に関連するリスク(自然災害・事故・故障、部門毎の対応を要するリスク等)が示されている
- 公正取引委員会の記載として、競合他社との間で電解コンデンサの価格を維持することを合意・連絡した内容が示されており、規制・法務面のリスク要因となり得る
蓄電池における競合
- ニチコン(6996):アルミ電解コンデンサや電気二重層キャパシタの両面で競合し、家庭用蓄電システムやEV向けでも強いシェアを持つ「最大のライバル」として挙げられている
- パナソニック ホールディングス:DLCやLIC等、次世代蓄電デバイスの市場で競合する電子部品・電池メーカーの一社として名前が挙がっている
ニデック(6594)
蓄電池における役割
系統用蓄電池事業を拡大
蓄電池における強み
- 世界トップクラスのシェアを誇る大型蓄電システム(BESS)の構築・統合力
- バッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)設置に関する契約(Neoen社との契約締結)
- BESSをフランスで生産していること(生産工程・BESS関連の記載)
蓄電池におけるリスク
- 企業統治(ガバナンス)と会計リスク:車載事業を中心とした損失や会計処理の不適切性の疑い、第三者委員会による調査の報道
- 資金調達環境への影響懸念:主力銀行による信用格付けの引き下げが報じられている
- 系統用蓄電池の施設リスク:蓄電池は浸水に弱く、水災への注意が必要
蓄電池における競合
- テスラ (Tesla):BESS分野でPowerpack/Megapackを展開し、世界的に高いシェアを持つ最大級のライバルとして挙げられているため
- パワーエックス (PowerX):コンテナ型蓄電池の製造・販売を急速に拡大している企業として競合に挙げられているため
- 日本電気 (NEC):グローバルで蓄電システム事業を展開し、システムインテグレーション分野で競合するとされているため
三洋化成工業(4471)
蓄電池における役割
次世代全樹脂電池の開発に関連し、APB社に出資
蓄電池における強み
- 界面活性剤や高分子技術で培った「化学の知見」を活かした次世代電池の開発力
- 次世代電池「全樹脂電池(All Polymer Battery)」に関して注目されていたことが示されている
- 全樹脂電池向けの要素技術・量産化(樹脂集電体の量産化など)に関する言及がある
蓄電池におけるリスク
- 共同開発・出資していたスタートアップ企業APB株式会社が2025年4月に自己破産を申請し、事業の継続が困難な状況となっている
- 全樹脂電池に関するリスクとして、事業存続の危機(破産)、量産・コスト面の課題、経営体制の混乱の3点に集約される
- 全樹脂電池は実用化の初期段階で、製造技術が確立されておらず量産化が難しい状況とされる
- 生産設備の合理化・コスト改革で国内の生産停止(国内3分の1停止)が言及されている
蓄電池における競合
- シャープ:家庭用蓄電池メーカーの比較対象としてランキングに挙がっている
- ニチコン:家庭用蓄電池メーカーの比較対象としてランキングに挙がっている
- 長府工産:家庭用蓄電池メーカーの比較対象としてランキングに挙がっている
住友商事(8053)
蓄電池における役割
全国の蓄電池網設置に関する取り組み(報道ベース)
蓄電池における強み
- EVリユース蓄電池の先駆的な活用(使い終わったEV電池の再利用領域での知見)
- 国内外での大規模な事業実績(EVリユース蓄電池システムの実用化や事業化の記載)
- 電力市場への参入能力(電力の「容量市場」を活用する事例の言及)
蓄電池におけるリスク
- 原材料価格の高騰リスク(リチウム・ニッケル・コバルト等の価格変動で調達・製造コストが押し上げられる可能性)
- リユース電池の劣化と寿命リスク(使用状況で劣化が異なり監視システムの高度化が必要)
- 市場・制度不確実性(系統用蓄電池の収益が電力市場の価格変動や制度変更の影響を受ける)
- 水災などの施設リスク(蓄電池は浸水に弱い旨の記載)
- リチウムイオン蓄電池の物理リスク(強い衝撃や圧力で損傷し、発熱・発火等する場合がある旨の記載)
蓄電池における競合
- 伊藤忠商事:大手総合商社として、住友商事と同様に蓄電池(系統用蓄電池/大型プロジェクト)に関与し競合になりうるため
- 三菱商事:大手総合商社として、住友商事と同様の蓄電池関連の大型事業が競合対象になりうるため
- オリックス:インフラ投資に積極的な企業として、住友商事の系統用蓄電池のような大型プロジェクトで競合になりうるため
日本電気硝子(5214)
蓄電池における役割
次世代電池(全固体ナトリウムイオン二次電池等)の開発に関わる電池材料メーカー
蓄電池における強み
- 独自開発の「結晶化ガラス」を用いた全固体ナトリウムイオン二次電池に関する知見・技術
- 全固体ナトリウムイオン二次電池のサンプル出荷開始
- 全固体二次電池の「200℃動作」を実演(300℃のはんだリフローも可能とされる)
- 正極・固体電解質・負極などを結晶化ガラスに統一するアプローチ
- 電解質も結晶化ガラスである全固体電池構成
蓄電池におけるリスク
- ナトリウムイオン電池はリチウムイオン電池に比べてエネルギー密度が低いという特性(同じ容量でサイズ・重量が大きくなる傾向)
- ナトリウムイオン電池全般の課題としてサイクル寿命への懸念
- 全固体電池における電極と固体室を設ける(構成する)技術が大きな課題
- 結晶化ガラスでの全固体電池試作に関連して「有毒物質発生」といった指摘が出ている
蓄電池における競合
- TDK:酸化物系などのセラミックス材料を用いた全固体電池分野で競合相手として言及されている
- 村田製作所:酸化物系などのセラミックス材料を用いた全固体電池分野で競合相手として言及されている
- FDK:酸化物系などのセラミックス材料を用いた全固体電池分野で競合相手として言及されている
旭化成(3407)
蓄電池における役割
リチウムイオン電池の主要部材(セパレータ)を供給し、電池システムにも関与
蓄電池における強み
- リチウムイオン電池(LIB)の主要4部材の1つであるセパレータ(絶縁体)で世界トップクラスのシェア
- 住宅・インフラと連動した実用ソリューション(蓄電池を搭載したZEH-M等の普及促進)
- 次世代蓄電デバイス(リチウムイオンキャパシタ)の設計・製造技術に関するライセンス活動
- 超イオン伝導性電解液技術のライセンス活動
蓄電池におけるリスク
- 蓄電池そのものではなくLIB用セパレータで事業展開しているため、巨額買収が経営上の大きなリスクになった
- 巨額赤字(最悪赤字転落も含む)につながったとされる、セパレータ事業関連の買収がリスク要因になり得る
- 電池関連の鉱物資源(Ni・Co・Li・天然黒鉛等)について、人権等を含む規制対応が必要になる可能性
蓄電池における競合
- 中国勢:LIB用セパレータ分野で中国勢が急速にシェアを拡大しており、競争相手として整理されている
- 三菱ケミG:EV減速局面で車電池素材投資に関して旭化成と同列で言及されていることから、電池関連の比較対象になり得る
日産自動車(7201)
蓄電池における役割
EV向け蓄電池の自社開発および全固体電池の実用化に向けた研究
蓄電池における強み
- EVを「走る蓄電池」として活用する給電力(V2X/V2H)を示している
- 家庭への給電(V2H)により、一般家庭の約2〜4日分の電力供給が可能という説明がある
- 使用済みEVバッテリーの二次利用まで含めたエコシステム構築(「4R」コンセプト:再利用・再販売・再製品化・リサイクル)を展開している
- 家庭でEVバッテリーの電気を使える(V2H)という訴求がある
- 全固体電池、LFPバッテリーなど電池技術の情報発信がある
蓄電池におけるリスク
- 蓄電池の安全性リスク(バッテリー欠陥に伴う火災リスク、充電中の発火)
- バッテリー関連の不具合によりリコールが発生する可能性
- 火災時に鎮火までに長時間を要するケースがあるという記載
- 経営・供給面での不安定さ(電池不足により生産数が半減した旨)
- 資産価値の低下(中古EVの電池状態が価値に影響し得る、という論点)
蓄電池における競合
- テスラ:家庭用蓄電池(例:Powerwall)などで比較対象になりやすいエネルギー関連メーカーとして挙げられている
- パナソニック:家庭用・産業用の蓄電池領域で主要な競合として挙げられている
- ニチコン:家庭用・産業用の蓄電池領域で主要な競合として挙げられている
三菱自動車工業(7211)
蓄電池における役割
EV・PHEV向けの蓄電池活用や、リチウム電池のリサイクル・リユースに関連
蓄電池における強み
- EV/PHEVを「動く蓄電池」として活用する仕組み(V2H等)で業界をリードする強み
- 災害対応でEV/PHEVが「移動可能な非常用電源」として活用できる点(東日本大震災以降の実績に言及)
- EV・PV・系統電力を混ぜて使用する電力需給制御システムを備えるV2H(「世界初」の記載あり)
- 車載バッテリー電力を給電に使える(アウトランダーPHEVのアクセサリーコンセント、AC100V・最大1500Wの記載)
- リユースバッテリを活用した可動式蓄電池(CHAdeMO V2H採用で設置工事が簡易・安全・柔軟等の記載)
蓄電池におけるリスク
- 品質・安全性リスク:2013年に「アウトランダーPHEV」の駆動用バッテリーで熱による溶損(溶ける事案)が発生し、製造ライン不備が原因として全車リコールの対象になった旨
- 経年劣化リスク:走行距離や使用環境に応じたバッテリー劣化により、残存容量低下が中古車価格や顧客満足度に影響しうる旨
- 原材料調達およびグローバルな規制対応のリスクがリスク要因として整理されている(詳細は記載なし)
- EVサプライチェーンにおける人権リスクへの対処が論点になっている(NGO報告書に関する言及)
蓄電池における競合
- 日産自動車:EV(リーフ等)を展開し、三菱のEV/PHEVの最大のライバルとして記載されているため比較対象になりやすい
カネカ(4118)
蓄電池における役割
次世代のエネルギー関連材料や蓄電分野での展開に関わる
蓄電池における強み
- 「瓦一体型」を中心とした太陽光発電システムとの高い親和性とトータルデザインを強みとしている
蓄電池におけるリスク
- 住宅用蓄電池の販売終了により、旧製品の将来リスク(新規販売が行われていない)がある
- 販売終了に伴い、故障時の修理・交換で部材在庫状況によって対応に時間がかかったり、同等品への交換が難しくなる可能性がある
- 販売終了品では、将来的な蓄電容量の増設や、最新のHEMSとの連携など「システム拡張」で制約が生じる可能性がある
- 蓄電池は浸水に弱く、水災リスクへの注意が必要
蓄電池における競合
- パナソニック:住宅用蓄電池・太陽光システム領域で、カネカと同様に一体導入されやすい国内大手総合メーカーとして競合
- シャープ:家庭用蓄電池のラインナップがあり、国内シェアが高い蓄電池メーカーとして競合
- 京セラ:住宅向けの蓄電池市場で、カネカと同じく国内大手メーカーとして競合
INPEX(1605)
蓄電池における役割
系統用蓄電池など再生可能エネルギー主力電源化に関連する蓄電池事業への参画
蓄電池における強み
- 長年のエネルギー開発で培った「圧倒的な資金力」を背景に、蓄電池事業(再エネ×蓄電)の展開を進めている
- 海外事業のノウハウを土台に、再エネと蓄電技術を組み合わせた「次世代エネルギー供給モデル」をグローバルに展開している
- 豪州で「太陽光・蓄電池プロジェクト」(例:Quorn Park)の最終投資決定を行っている
- 次世代蓄電池を開発する米テラワット・テクノロジーへ出資している
蓄電池におけるリスク
- 収益性の不透明さがある
- 技術・運用面の不確実性がある
- 自然災害や市場変動など外部環境の影響を受けるリスクがある
- 蓄電池は浸水に弱く、水災リスクに注意が必要
蓄電池における競合
- ENEOSホールディングス:国内の石油元売り大手として、系統用蓄電池事業やEV充電インフラ×蓄電を含むVPP等に注力しており、脱炭素シフトにおける投資・開発の競合になり得る
- 住友商事:蓄電池関連として取り上げられており、蓄電池を活用した電力ビジネスへの参入先として比較対象になりやすい
- J(APEX):上流2社として脱炭素(CO2)にどう挑むかという文脈で言及されており、トランジション対応の競合になり得る
リミックスポイント(3825)
蓄電池における役割
家庭用・産業用のリチウムイオン蓄電システムの販売・導入
蓄電池における強み
- 蓄電池ブランド「remixbattery(リミックスバッテリー)」で「高品質と低価格の両立」を掲げている
- 世界的な蓄電池メーカーと直接交渉・仕入れを行い、中間マージンをカットして導入しやすい価格を実現している
- 「補助金申請のトータルサポート」を提供している
- 電力事業とのシナジーを強みとしている
蓄電池におけるリスク
- 初期費用が高くなりやすい(蓄電池価格に加え、設置工事費などの初期コスト)
- メンテナンス・交換費用が発生する(寿命10〜15年程度の記載)
- 投資回収の不確実性がある(節電効果が想定を下回る/売電価格が低下する可能性)
- 系統用蓄電池では水災リスクに注意が必要とされる(蓄電池は浸水に弱いとの記載)
蓄電池における競合
- ニチコン:家庭用蓄電池で国内シェアが高く、全負荷型・大容量モデルで競合しうる旨の記載がある
- オムロン:「マルチ蓄電プラットフォーム」を展開し、システム連携の強さで競合しうる旨の記載がある
- 長州産業:国内メーカーとして高いシェアがあり、太陽光パネルとのセット販売で競合しうる旨の記載がある
戸田工業(4100)
蓄電池における役割
リチウムイオン電池向け材料(正極材)など電池関連材料の供給
蓄電池における強み
- 酸化鉄の湿式合成技術を核に、材料開発から量産まで一貫して行う高い技術力
- 酸化鉄・金属酸化物の粒子形状・サイズ・分散性を高度にコントロールし、顧客要望に合わせて材料をカスタマイズするオーダーメイド生産
- LFP電池用の微粒子高純度酸化鉄(正極材料の原料)を開発
- 鳥取大学と共同で、酸化鉄(ナトリウムフェライト)を負極とするナトリウムイオン電池に関する研究開発を行う
- リチウムイオン二次電池正極材料等の研究開発と製造を行う
- BASF戸田バッテリーマテリアルズにおいて、前駆体から焼成後の表面処理までを含む一貫オーダーメイド製法
- BASFとの合弁により、ハイ・ニッケル系正極材料の生産能力をバッテリーセル容量として年間45GWh分まで拡大
蓄電池におけるリスク
- EV市場の停滞に伴う収益悪化(リチウムイオン電池用正極材の取引先・提携先の影響)
- 持分法適用会社であるBASF戸田バッテリーマテリアルズの低迷が、連結経常利益を押し下げる要因となる可能性
- 原材料(金属・レアメタル)の市況や為替変動、在庫・価格変動により売上や利益が大きく変動しやすい構造
- 次世代電池(技術確立・普及)の不確実性
- 業績面での悪化(営業利益・経常利益・当期純利益がマイナスとなった年度がある)
蓄電池における競合
- 住友金属鉱山(5713):正極材メーカーの競合として、車載用リチウムイオン電池材料などの領域で市場比較対象になり得るため
- 日亜化学工業:リチウムイオン電池用正極材で主要な競合として挙げられているため
- 堺化学工業(4078):電池材料(正極材)領域で比較銘柄として挙げられやすいとして記載があるため
日本精化(4362)
蓄電池における役割
次世代電池に関連する材料などの供給
蓄電池における強み
- 次世代太陽電池(ペロブスカイト太陽電池)向けの「素材」に強みを持つ(蓄電池完成品メーカーではない)
- 正孔輸送材料「Spirokite(スパイロカイト)」の開発・製造に強みが集約されている
- 産総研との共同開発により、添加剤なしで高い発電効率を実現する新材料を生み出している(Spirokiteは発電効率を大幅に向上させる)
蓄電池におけるリスク
- 蓄電池を完成品として販売する主なメーカーではなく、同社の関与は蓄電池・次世代電池に関連する化学材料の開発・供給にとどまる
- 製造過程でエネルギー源として化石由来原材料および燃料を使用しており、気候変動によるリスクがある
- 増産要請に基づく新プラント建設・設備投資(設備投資総額53億円の記載)が発生し得る
蓄電池における競合
- 伊勢化学工業:ペロブスカイト太陽電池関連株として挙げられており、次世代太陽電池(蓄電・発電関連)テーマで比較対象になり得る
- シャープ:家庭用蓄電池メーカー一覧に含まれており、蓄電池市場での比較対象になり得る
- ニチコン:家庭用蓄電池メーカー一覧に含まれており、蓄電池市場での比較対象になり得る
- 長府工産:家庭用蓄電池メーカー一覧に含まれており、蓄電池市場での比較対象になり得る
- 住友商事(8053):蓄電池関連銘柄として取り上げられており、蓄電池関連の事業領域で比較対象になり得る
ニプロン(6622)
蓄電池における役割
産業用電源や蓄電システムの製造
蓄電池における強み
- 直流(DC)接続による電力ロス低減:太陽光で発電した電気を「直流のまま」直接蓄電池に充電することで変換回数を減らす
- 直流(DC)制御技術を活かした高い変換効率
- 導入のしやすさ:分電盤へのつなぎ込みだけでOKの場合があり、工事費用や時間の削減が可能
- 停電時も電力供給が可能:災害時に太陽光発電や蓄電池からの電力供給に言及
- デマンド制御に対応:使用電力量を観測し、設定値超過時に蓄電池から自動放電して買電抑制に繋げる
蓄電池におけるリスク
- 直流給電という特殊なシステムに起因する初期導入コストの増大(直流専用の遮断器・配線・機器が必要)
- 直流アークの安全性確保が課題(専用の高額な遮断器等への言及)
- 蓄電池全般の施設リスク:浸水に弱く、水災への注意が必要
蓄電池における競合
- コーセル(C(OSEL):産業用スイッチング電源の国内大手で、バックアップ機能付き製品での競合可能性が示されているため
- シャープ:一般的な家庭用蓄電池メーカーとして例示されており、蓄電池領域で比較対象になり得るため
- パナソニック:一般的な家庭用蓄電池メーカーとして例示されており、蓄電池領域で比較対象になり得るため
まとめ
本記事ではKabuMartの独自調査結果をまとめました。投資の参考にしてみてください。
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