
海水淡水化技術の関連銘柄
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KabuMart調査日:2026年03月30日
海水淡水化技術の全体像
海水淡水化技術について
海水淡水化技術は、海水から塩分や不純物を取り除き、飲料水や生活用水、工業用水として使える淡水(真水)をつくる技術です。検索結果では、蒸留法や逆浸透(RO)法が主な方式として挙げられており、特にRO法は省エネルギー技術として国内外で普及しつつあるとされています。 世界的な水不足への対応策として位置づけられており、中東諸国や離島、沖縄など水資源が限られる地域で活用されています。水道水の水源を補うインフラとしても使われており、安定的な水供給を支える技術として注目されています。
海水淡水化技術の社会的影響
- 深刻化する世界的な水不足に対する有力な解決策として、社会的・経済的なインパクトが大きい。
- 日本企業が強みを持つRO膜技術は、エネルギー効率の向上とコスト削減を通じて普及を後押ししている。
- 水資源の乏しい中東や離島などで、水道・生活・産業用水の供給能力を支える。
- 海水淡水化プラントや関連膜技術の市場拡大につながり、日本企業に商機をもたらす。
- 水循環や浄水技術との組み合わせにより、健全な水循環への貢献が期待される。
海水淡水化技術のリスク
- 環境への影響が懸念される。特に濃縮塩水や化学物質の排出が問題となる。
- 経済的リスクがある。建設費や運転費が高く、採算性が悪化しやすい。
- 政治的・安全保障上のリスクがある。水インフラが攻撃対象となりうるとの指摘がある。
- 海水淡水化施設が破壊・停止した場合、都市機能や地域の水供給に深刻な影響が及ぶ可能性がある。
海水淡水化技術の課題
- 高いコストと膨大な消費エネルギーが必要で、初期投資と運転コストの両面で負担が大きい。
- RO法では高圧ポンプの電力、蒸留法では加熱のための熱エネルギーが必要で、省エネ化が課題となる。
- 淡水化後に発生する濃縮塩水(ブライン)の処理・環境対策が必要。
- 生産水のpH調整など、運用上の水質管理が必要になる。
- 大量の海水を処理する必要があり、必要海水量と排出水量の管理が難しい。
- 普及拡大には、膜性能向上、造水コスト低減、環境負荷低減の両立が求められる。
関連銘柄を網羅的に紹介します。
東レ(3402)
海水淡水化技術における役割
海水淡水化向けの逆浸透膜(RO膜)を供給
海水淡水化技術における強み
- 海水淡水化の中核である逆浸透(RO)膜で世界トップシェア級の技術力を持つ
- 世界最高レベルの造水性能や省エネ性能を持つ高性能RO膜を展開している
- 中東の大型海水淡水化プラントでの採用実績があり、現地の供給・保守体制も強い
- サウジアラビアでRO膜の一貫生産や研究開発拠点を整備している
海水淡水化技術におけるリスク
- RO膜市場で競合他社とのシェア争いが激しい
- 中東地域への事業依存があるため地政学リスクの影響を受けやすい
- 技術的な差別化を維持し続ける必要がある
海水淡水化技術における競合
- 日東電工(6988):RO膜や水処理膜分野で東レと世界シェアを争う競合
- 神鋼環境ソリューション:海水淡水化技術の特許総合力で上位にあり、比較対象になりやすい
- 荏原:海水淡水化技術の特許総合力で上位にあり、比較対象になりやすい
- 日立製作所(6501):省電力型の水づくり・海水淡水化プラントで競合する
日東電工(6988)
海水淡水化技術における役割
海水淡水化向けの分離膜・膜技術を供給
海水淡水化技術における強み
- 逆浸透膜(RO膜)の高度な製膜技術を持つ
- 脱塩率99.75%以上の高性能膜で、真水を効率よく取り出せる
- 低い圧力でも透過性に優れ、省エネ化に貢献できる
- グローバルニッチトップ戦略で特定市場に強い
海水淡水化技術におけるリスク
- 水道用膜モジュールの不適切試験実態が発覚しており、信頼性低下や受注への悪影響が懸念される
- 国際的な価格・技術競争が激化している
- 海水淡水化に伴う濃縮塩水や化学物質の排出など、環境負荷への懸念がある
海水淡水化技術における競合
- 東レ:海水淡水化の逆浸透膜分野で日東電工と競合する企業として挙げられているため
- 東洋紡:同じく海水淡水化の膜技術分野で日東電工の競合として挙げられているため
- デュポン(旧ダウ・ケミカル):海外勢として逆浸透膜分野で日東電工と競合する企業として挙げられているため
東洋紡
海水淡水化技術における役割
海水淡水化向けの膜技術・RO膜を展開
海水淡水化技術における強み
- 繊維事業で培った紡績技術を応用した独自の中空糸型RO膜を持つ
- 耐塩素性に優れ、前処理が簡便で既存の海水淡水化プラントに組み込みやすい
- 濃縮海水の有効活用やシステム内エネルギーの利用により、排水量や運用コスト、環境負荷を抑えられる
- 中東など高塩分・微生物が多い環境で性能や耐久性が評価されている
海水淡水化技術におけるリスク
- 東レや日東電工など強力な競合とのシェア争いがある
- コスト競争力と供給体制の維持が継続的に求められる
- 濃縮塩水(ブライン)排出による環境負荷がある
- 中東など特定地域への需要偏重により、政治・経済情勢の変化を受けやすい
海水淡水化技術における競合
- 東レ:海水淡水化用RO膜で世界トップクラスとされ、東洋紡と同じ膜市場で競合する
- 日東電工:海水淡水化用RO膜市場で東洋紡の競合として挙げられている
- デュポン:海水淡水化用RO膜分野で東洋紡の競合として挙げられている
日立造船(7004)
海水淡水化技術における役割
海水淡水化プラントの建設・事業展開
海水淡水化技術における強み
- 1970年代から中東中心に大型海水淡水化プラントを建設してきた長年の実績がある
- 累計造水能力は日量約200万立方メートルとされ、納入実績と信頼性が高い
- 多段フラッシュ法・多段効用蒸発法など蒸発法に強みがあり、過酷環境下での安定稼働に定評がある
- RO法を組み合わせたハイブリッド方式や、排熱活用・再生可能エネルギー連携の提案が可能
海水淡水化技術におけるリスク
- 濃縮海水(ブライン)の排出による海洋生態系への悪影響懸念がある
- 多大なエネルギー消費に伴うCO2排出や環境規制リスクがある
- 新興国市場での競争激化にさらされる
- 蒸発法からRO法への方式転換に伴い、コスト競争が強まる
海水淡水化技術における競合
- ササクラ:海水淡水化装置の老舗で、特に蒸発法で世界トップクラスの実績を持つため
- 日立製作所:省エネ型の海水淡水化システムで強みがあり、実証・受注実績があるため
- 神鋼環境ソリューション:水処理技術全般で競合し、特許総合力が高いため
- 東レ(3402):逆浸透膜(RO膜)に強みがあり、海水淡水化の中核部材で競合するため
- 三菱ケミカルグループ(4188):膜に強みを持つ化学メーカーとして、海水淡水化の膜・水処理分野で競合するため
豊田通商
海水淡水化技術における役割
海水淡水化プラント建設工事を受注
海水淡水化技術における強み
- アフリカ54カ国に展開する事業基盤と現地ネットワークがある
- 現地政府・企業との強い信頼関係を背景に案件獲得ができる
- 再生可能エネルギーと組み合わせた持続可能な淡水化モデルを構築できる
- セネガルやカーボベルデで海水淡水化プラントの受注実績がある
- 小型海水淡水化装置を通じて水のマイクロインフラ構築を目指している
海水淡水化技術におけるリスク
- 新興国・アフリカ特有の地政学リスクや事業環境変化の影響を受けやすい
- 海水淡水化は電力消費が大きく、再エネ連携や電力確保が課題になりやすい
- 淡水化に伴う排水や温室効果ガスなど、環境負荷への対応が必要
- 現地の制度変更やプロジェクト遅延が収益化を左右しやすい
海水淡水化技術における競合
- Eiffage Génie Civil:セネガルの海水淡水化プラント案件で豊田通商と組む建設大手で、同じEPC・建設領域の比較対象になりうる
- カナデビア:カーボベルデ案件に参画しており、海水淡水化プラントの設備設計・機器供給で競合しうる
- 東レ:水処理膜メーカーとして海水淡水化需要を狙っており、膜技術・機器供給の競合になる
- 旭化成:水処理膜分野で高いシェアを持つ企業として、淡水化向け材料・膜技術で競合する
- シーメンス:膜製品の主要プレーヤーとして、海水淡水化向け水処理技術で比較対象になる
- GE:水処理膜分野の有力企業として、淡水化関連技術で競合する
- 日東電工:NF膜など水処理膜の供給企業として、淡水化技術の競合相手になりうる
- ダウ:水処理膜・材料分野で存在感があり、海水淡水化向け技術で競合する
酉島製作所
海水淡水化技術における役割
海水淡水化施設向けポンプを供給
海水淡水化技術における強み
- 海水淡水化の中核機器である高圧海水供給ポンプに強く、世界的な技術力と圧倒的なシェアがある
- RO法(逆浸透膜法)向け高圧ポンプに専門性がある
- 経済産業省の「グローバルニッチトップ企業100選」に認定されている
- UAEなど海外の海水淡水化プロジェクトで主要ポンプを受注した実績がある
海水淡水化技術におけるリスク
- 需要が中東や北アフリカに集中しており、地政学リスクの影響を受けやすい
- 海外売上比率が高い場合、為替変動の影響を受けやすい
- 海水淡水化は環境負荷への対応が必要で、省エネや排出面への対応が求められる
海水淡水化技術における競合
- 荏原製作所:水処理・ポンプ分野で比較対象になりやすく、海水淡水化向けポンプでも競合しうる
- クボタ:水ビジネス関連企業として挙げられており、水処理・淡水化関連で比較対象になりやすい
- 東レ:RO膜を含む海水淡水化技術で比較対象になりやすい
- 日立プラント:水処理用ポンプや水処理技術で比較対象になりやすい
- Aquatech International:海外の海水淡水化装置・水処理ソリューション企業として比較対象になりやすい
荏原
海水淡水化技術における役割
海水淡水化関連のポンプを供給
海水淡水化技術における強み
- 海水淡水化向けの大型・高圧ポンプ技術に強みがある
- 独自の材料技術・溶接技術で海水環境の腐食課題に対応できる
- 当社史上最高揚程や最大電動機出力級の大型ポンプ実績がある
- 高効率・高信頼性・耐久性が評価されている
海水淡水化技術におけるリスク
- ポンプの腐食対策や耐久性確保が重要課題になる
- 地政学的・環境的な外部要因で案件や稼働が左右されやすい
- 中東など重要インフラでは維持管理上の負担が大きい
- 濃縮水や温室効果ガスなど環境面への対応が求められる
海水淡水化技術における競合
- 神鋼環境ソリューション:海水淡水化技術の特許総合力トップ3に挙げられている
- 東レ(3402):逆浸透(RO)膜など水処理膜分野で海水淡水化に関与し競合する
- 酉島製作所:海水淡水化施設用ポンプでトップシェアとされ、ポンプ領域で競合する
- 日東電工:水処理膜で高い世界シェアを持つ日本企業として競合する
- Veolia Water Technologies:淡水化市場の主要プレーヤーとして競合する
ササクラ(6303)
海水淡水化技術における役割
蒸発法・逆浸透法の海水淡水化装置を手がける
海水淡水化技術における強み
- 蒸留式(蒸発法)の海水淡水化で圧倒的な実績がある
- 老朽化した海水淡水化プラントのリハビリ(更生)に強い
- 蒸留式と逆浸透(RO)式の両方式を手掛けている
海水淡水化技術におけるリスク
- 濃縮塩水(ブライン)の排出による環境負荷や規制強化の影響を受けやすい
- 蒸留法はエネルギー消費が大きく、温室効果ガス排出や脱炭素対応の負担が大きい
- 主力の海水淡水化装置は大型案件の減少で苦戦し、業績が振れやすい
海水淡水化技術における競合
- 日立製作所(6501):大規模なRO膜法海水淡水化プラントの設計・建設・運営で競合する
- 三菱重工業(7011):蒸発法の大型海水淡水化プラントや造水システムで競合する
- 東レ(3402):RO膜の製造・供給でRO膜法の分野において競合する
カナデビア(7004)
海水淡水化技術における役割
海水淡水化プラントの建設・設備提供を行う
海水淡水化技術における強み
- 世界トップクラスの納入実績があり、累計200万m3/日以上の造水能力を持つプラント実績がある
- 海水淡水化プラントのEPCから運営・保守まで一貫対応できる体制がある
- 独自の海底浸透取水方式「HiSIS」を保有し、薬品使用や環境負荷の低減を図れる
- 造船事業で培った大型構造物の設計・建造技術を基盤に大規模プラントに強い
海水淡水化技術におけるリスク
- 淡水化で発生する濃縮塩水の排出による海洋生態系への悪影響リスクがある
- 大規模プラントは膨大なエネルギーを要し、温室効果ガス排出リスクがある
- 取水・ろ過工程で塩素や凝集剤などの化学薬品を使うため、環境流出リスクがある
- 事業面では高コストと海外情勢の影響を受けやすい
海水淡水化技術における競合
- Suez:海水淡水化プラントの設計・建設・運営を手掛ける世界的水処理企業で、同じEPC領域で競合する
- Veolia:水処理・エネルギー管理のグローバル企業で、海水淡水化分野でも実績があり競合する
- Aquatech International:産業用水処理や海水淡水化装置に強みがあり、グローバル市場で競合する
- 東レ(3402):逆浸透膜(RO膜)を供給するメーカーで、海水淡水化の膜部材領域で競合する
- 日東電工(6988):RO膜関連の日本企業として、膜技術・部材分野で比較対象になる
- 東洋紡(3101):RO膜関連の日本企業として、海水淡水化向け膜部材分野で競合する
オルガノ(6368)
海水淡水化技術における役割
逆浸透膜法の海水淡水化装置や水処理システムを提供する
海水淡水化技術における強み
- 半導体向け超純水で培った高度な分離・精製技術を海水淡水化に転用できる
- 逆浸透膜(RO膜)システムの構築ノウハウがある
- 設計・施工から保守、水質分析まで一貫提供できる総合エンジニアリング力がある
- 台湾の半導体市場で超純水装置の高シェア実績があり、信頼性が高い
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水淡水化は大量の電力を要し、温室効果ガス排出につながる懸念がある
- 淡水化後に残る濃縮水の処理・放流が海洋生態系への影響リスクになる
- RO膜の定期交換やメンテナンスが必要で、初期導入費用・運用費用が高い
- 海水淡水化プラントは高コスト構造で、案件採算が厳しくなりやすい
海水淡水化技術における競合
- 日立製作所:RO膜を用いた大規模海水淡水化プラントの実績があり、技術や案件受注で競合する
- 三菱ケミカル:膜分離技術に強みがあり、水処理ソリューション分野で競合する
- 栗田工業:産業用水処理の大手で、海水淡水化後の超純水製造や排水回収工程でも競合する
- 水ing:総合水事業会社として、自治体や海外の海水淡水化案件で競合する
クボタ(6326)
海水淡水化技術における役割
深海式海水淡水化技術への出資・造水事業に取り組む
海水淡水化技術における強み
- 長年培った水インフラの総合力がある
- RO法に不可欠な高性能ポンプ技術を持つ
- 低LCC設計で造水コスト低減に強みがある
- エネルギー回収装置の開発で省エネ化を支えられる
- 低環境負荷技術への投資を進めている
海水淡水化技術におけるリスク
- 新技術の不確実性がある
- 競合他社との激しいシェア争いに直面する
- 造水事業への本格参入に伴う事業化リスクがある
海水淡水化技術における競合
- 東レ(3402):RO膜をはじめとする海水淡水化関連技術で競合する
- Veolia Water Technologies:海水淡水化プラント市場で競合する
- SUEZ:水処理・海水淡水化プラント分野で競合する
- IDE Technologies:海水淡水化装置・プラントの提供で競合する
- Acciona:海水淡水化プラントのエンジニアリング分野で競合する
三菱重工業(7011)
海水淡水化技術における役割
大型RO法の海水淡水化設備を開発・供給する
海水淡水化技術における強み
- 世界最大級の海水淡水化プラント建設実績がある
- エネルギー効率と環境負荷低減を両立する独自技術を持つ
- 中東地域を中心に巨大プロジェクトで高い信頼を得ている
- 世界初の大型3段直列RO法海水淡水化設備などの実績がある
- 無薬注前処理技術など、薬品使用を減らす技術開発を進めている
海水淡水化技術におけるリスク
- 従来プラントでは薬品使用による廃棄物増加や海洋環境への負荷が課題になる
- 濃縮排水が周辺生態系に影響を与える懸念がある
- 海水淡水化分野ではコスト競争が厳しい
- 技術が複雑で、設計・運転・保守の難易度が高い
海水淡水化技術における競合
- カナデビア:海水淡水化プラントの世界的大手として、EPC領域で競合するため
- ササクラ:蒸発法とRO法の両方で納入実績があり、海水淡水化技術で競合するため
- 斗山重工業:海水淡水化の世界トップクラス企業として、大規模案件で競合するため
- Shanghai Electric:海水淡水化ランキング上位企業として、同分野の有力競合に挙げられるため
神鋼環境ソリューション(6299)
海水淡水化技術における役割
海水淡水化と下水再生を組み合わせた膜処理システムを開発
海水淡水化技術における強み
- 海水淡水化に関する特許資産が厚く、技術評価で国内トップクラス
- 下水再生処理と海水淡水化を統合した独自の膜処理プロセスを持つ
- 単独の海水淡水化と比べて造水動力を2分の1以下に抑えられる省エネ性
- 低コスト・低炭素化を訴求でき、渇水地域向け展開に適する
海水淡水化技術におけるリスク
- 逆浸透膜法はエネルギー消費が大きく、電力価格の変動が収益性に影響しやすい
- 前処理やホウ素除去など付随プロセスで、製作費・維持費がかさみやすい
- 海水淡水化市場では施工実績やRO膜技術を持つ競合との競争が激しい
海水淡水化技術における競合
- カナデビア:海水淡水化プラントの施工実績で国内トップクラスとされ、同分野で競合する
- 東レ:海水淡水化に不可欠なRO膜で世界シェアが高く、特許面でも上位を争う
- 荏原製作所:海水淡水化技術の特許総合力で上位競合として挙げられている
日揮ホールディングス(1963)
海水淡水化技術における役割
海外の大型海水淡水化プラントの建設・運営を手がける
海水淡水化技術における強み
- 海外オイル&ガスで培った総合エンジニアリング力を海水淡水化に転用できる
- 大規模EPC(設計・調達・建設)をまとめ上げる遂行力がある
- グローバルな調達網を持ち、部材調達やコスト最適化に強い
- 事業組成・投資・運営のノウハウを持つ
海水淡水化技術におけるリスク
- 中東など事業地域の地政学リスクが高く、紛争やテロで事業中断・資産毀損の恐れがある
- 海水淡水化に伴う濃縮塩水や化学物質など、環境負荷への規制強化リスクがある
- 大量エネルギー消費に依存するため、エネルギーコスト変動の影響を受けやすい
海水淡水化技術における競合
- 千代田化工建設(6366):国内の大手プラントエンジニアリング企業として、海水淡水化のEPCで競合する
- 東洋エンジニアリング(6330):プラント設計・建設を手掛け、水インフラ分野でも競合する
- ヴェオリア:世界的な水メジャーとして、水事業や海水淡水化分野で競合する
- スエズ:グローバルな水インフラ企業として、海水淡水化事業で競合する
- クボタ(6326):水ビジネスの主要プレイヤーとして、水処理・水インフラ領域で競合する
- 栗田工業(6370):水処理ソリューション企業として、水処理・再利用領域で競合する
- 日立製作所(6501):水処理・水インフラ事業を持ち、関連分野で競合する
- 東レ(3402):RO膜メーカーとして、海水淡水化の中核技術分野で競合する
- 日東電工(6988):水処理膜メーカーとして、海水淡水化技術分野で競合する
メタウォーター(9551)
海水淡水化技術における役割
海水淡水化向けの水処理膜や関連システムを展開
海水淡水化技術における強み
- 日本ガイシ由来の世界トップクラスのセラミック膜技術を持つ
- 富士電機の電気・制御技術を融合した高度なシステム構築力がある
- 水・環境インフラ事業の基盤があり、全国のセラミック膜浄水設備のメンテナンス実績がある
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水淡水化分野への後発参入で、既存大手との差別化やシェア獲得が課題になる
- 海水淡水化技術そのものが抱える環境・コスト課題の影響を受ける
- 海外展開では現地インフラ整備状況、政治的安定性、為替変動のリスクを受けやすい
海水淡水化技術における競合
- カナデビア:海水淡水化分野の主な競合企業として挙げられているプラントメーカー
- ササクラ:海水淡水化分野の主な競合企業として挙げられているプラントメーカー
- 東レ:海水淡水化分野で競合する膜メーカーとして挙げられている
栗田工業(6370)
海水淡水化技術における役割
水処理技術や膜洗浄・再生サービスで淡水化周辺に関与
海水淡水化技術における強み
- 水処理装置と水処理薬品を組み合わせた総合ソリューション力
- 独自の薬品技術とAI活用による運転最適化で、コストと環境負荷の低減に対応
- 大型海水淡水化プラント向けの水処理薬品を持つ
海水淡水化技術におけるリスク
- 濃縮海水の排出など、環境負荷への懸念と規制強化
- 電力・エネルギーコストの変動による採算悪化
- グローバルな市場競争の激化
海水淡水化技術における競合
- 神鋼環境ソリューション:海水淡水化の特許・技術力で比較対象になりやすい
- 日立グループ:浄水・海水淡水化の設備設計技術で競合する
- オルガノ:半導体向け超純水や水処理分野で競合する
- 野村マイクロ・サイエンス:半導体向け超純水分野で競合する
- 日東電工:RO膜・メンブレン技術で海水淡水化分野の競合になる
- 東レ:RO膜・メンブレン技術で海水淡水化分野の競合になる
三菱ケミカルグループ(4188)
海水淡水化技術における役割
水処理用の中空糸膜など、海水淡水化向けの膜材料を手掛ける
海水淡水化技術における強み
- 海水淡水化の前処理工程で、高性能中空糸膜「ステラポアー」を使う技術力がある
- 精密ろ過・超ろ過膜を含む水処理の総合ソリューション力がある
- 水マネジメントや分散型水処理・給水システムなど、水処理分野での展開実績がある
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水淡水化の主流であるRO膜市場では存在感が限定的で、主戦場での競争劣位がある
- 競合他社とのシェア争いが激しい
- 濃縮塩水や化学物質の排出など、環境負荷への懸念がある
- 事業ポートフォリオ再編に伴う戦略リスクがある
海水淡水化技術における競合
- 東レ:海水淡水化用RO膜で高いシェアを持ち、主流市場で競合するため
- 日東電工:水処理膜や水処理事業で競合し、海水淡水化分野でも比較対象になるため
- 東洋紡:RO膜の主要企業として海水淡水化向け水処理膜で競合するため
丸紅(8002)
海水淡水化技術における役割
中東などで海水を蒸発させる淡水化プラントを展開する
海水淡水化技術における強み
- 長年の実績に基づくプロジェクト開発力がある
- 保守・運営(O&M)能力に強みがある
- 海外での強固なネットワークを持つ
- 自社で機器を作るメーカーではなく、出資から建設・運営まで統括する事業主体として動ける
海水淡水化技術におけるリスク
- サウジアラビアやチリなど新興国・産油国案件に伴う地政学・規制リスクがある
- 環境負荷、特に濃縮水などへの国際的な批判や監視を受けやすい
- 巨額投資案件のため、長期的な収益が不確実になりやすい
海水淡水化技術における競合
- K(EPCO):中東の大規模造水・電力プロジェクトで事業開発や運営の競合になりやすい
- ACWA Power:中東の海水淡水化案件でデベロッパーとして丸紅と競合する
- 東レ(3402):RO膜など海水淡水化向け技術・装置の供給で競合する
- 日立造船(7004):海水をより効率良く淡水化する技術や関連プラント案件で競合する
商船三井(9104)
海水淡水化技術における役割
海水淡水化専用船の協業を検討する
海水淡水化技術における強み
- 船舶の建造・保有・運航の知見を生かせる
- 中古船を改造する海水淡水化専用船で短納期・低コストを狙える
- 土地取得が不要で沿岸用地の制約を受けにくい
- 移動式の浮体インフラとして水不足地域へ展開しやすい
海水淡水化技術におけるリスク
- 濃縮海水(ブライン)排出による海洋生態系への影響
- 国際的な環境規制や現地漁業への配慮が必要
- 海水淡水化に大量電力を要し、GHG排出が増えやすい
- 化石燃料由来の電力を使うと環境負荷が高まりやすい
海水淡水化技術における競合
- Aquatech International:海水淡水化技術市場で取り上げられる水処理・淡水化技術企業
- 東レ(3402):逆浸透膜や海水淡水化プラント向け膜技術で比較対象になりやすい
- 日東電工(6988):水処理膜市場で大きなシェアを持つ膜メーカーとして比較対象になる
- 東洋紡(3101):水処理膜市場の主要メーカーとして比較対象になる
日本触媒(4114)
海水淡水化技術における役割
海水淡水化の電力削減につながる技術・工場案件に関与する
海水淡水化技術における強み
- 正浸透(FO)法で、従来の逆浸透(RO)法に代わる省エネ・高効率な海水淡水化システムを実現している
- 米Trevi Systems社と共同で、FOシステムの基幹部材である浸透圧発生剤(DS)を開発している
- ハワイの実証プラントで有効性が確認されている
海水淡水化技術におけるリスク
- 新技術の商用化に伴う不確実性がある
- 海水淡水化特有の環境負荷やコストの課題がある
海水淡水化技術における競合
- 東レ(3402):RO膜など海水淡水化分野で高いシェアを持ち、同分野の有力競合とみられるため
- 旭化成(3407):水処理膜分野で高いシェアを持つ企業として挙げられており、関連技術で競合しうるため
- 日東電工(6988):NF膜など水処理膜分野で高いシェアを持つ企業として挙げられており、関連市場で競合しうるため
- ダウ:RO膜分野の有力企業として挙げられており、海水淡水化関連技術で競合しうるため
旭化成(3407)
海水淡水化技術における役割
中空糸膜などの膜技術で海水淡水化の前処理を担う
海水淡水化技術における強み
- 海水淡水化プラントの前処理で使う中空糸膜(UF/MF膜)に強みがある
- 中空糸膜「マイクローザ」は物理的強度や耐薬品性に優れるPVDF膜で、実績がある
- 水処理膜分野で世界トップクラスのシェアを持つとされる
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水淡水化の主流であるRO膜分野では、東レや日東電工などの競合が強い
- 競合他社との差別化が課題になりやすい
- 環境規制への対応が必要
- 中東など案件が集中する地域では地政学的な不安定さの影響を受けやすい
海水淡水化技術における競合
- 東レ(3402):海水淡水化の主流であるRO膜で強いシェアを持つ競合
- 日東電工(6988):水処理膜、とくにRO膜や膜分離技術で競合する企業
住友電気工業(5802)
海水淡水化技術における役割
水処理用膜モジュールを提供し海水淡水化の前処理に関与する
海水淡水化技術における強み
- 自社開発の高性能膜「ポアフロン(POREFLON)」を活用できる
- RO膜の寿命延長とコスト削減につながる前処理技術を持つ
- 海水中のゼリー状物質(TEP)などを除去するTT膜を開発している
- PTFEを用いた独自の多孔質材料・孔径制御技術がある
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水中の微細なゼリー状物質などによるRO膜のファウリングで性能が低下しやすい
- 前処理工程が不十分だと運用・保守コストが増大しやすい
海水淡水化技術における競合
- Nitto Denko Corporation(6988):水処理膜・膜モジュール分野で比較対象になりやすい
- カナデビア株式会社(7004):水処理や海水淡水化関連のプラント・水ビジネスで比較対象になりやすい
阿波製紙(3896)
海水淡水化技術における役割
RO膜の支持体など膜材料を供給する
海水淡水化技術における強み
- 逆浸透(RO)膜用の分離膜支持体で世界トップクラスのシェアを持つ
- 和紙由来の抄紙技術と化学技術を融合した高機能紙・特殊不織布の製造力がある
- 高圧に耐えつつ透過性能を妨げにくい、薄くて強い支持体を作れる
- 海水淡水化や純水製造向けの需要増に対応するため、新工場建設などで生産能力を拡大している
海水淡水化技術におけるリスク
- 分離膜支持体に事業が偏っており、単一セグメントでの業績変動を受けやすい
- RO膜メーカーが内製化する場合、顧客が競合になる可能性がある
- 海水淡水化は高いエネルギーを要し、環境負荷の指摘もあるため、需要拡大が市場環境に左右されやすい
海水淡水化技術における競合
- 東レ(3402):海水淡水化向け逆浸透膜で世界シェアが高く、阿波製紙の支持体市場と関係が近い
- 日東電工(6988):海水淡水化向け逆浸透膜の大手として挙げられており、同じ膜分野で競合しうる
- 東洋紡(3101):海水淡水化向け逆浸透膜の主要メーカーとして挙がっており、関連市場で競合しうる
- 東洋紡エムシー:海水の淡水化膜を増産する企業として挙がっており、同分野で競合関係にある
- Aquatech:海水淡水化技術市場の競合として挙げられている
ナガオカ(6239)
海水淡水化技術における役割
海水淡水化プラント向けの取水装置を提供
海水淡水化技術における強み
- 海水淡水化の取水プロセスで独自のスクリーン技術「ナガオカスクリーン」を持つ
- V字型断面のスクリーン構造により砂やゴミが詰まりにくく、安定した取水が可能
- 高速海底浸透取水システム「Hi-SIS」など、前処理の負担軽減につながる技術を持つ
- 海水淡水化プラントの前処理コストやエネルギー負担の低減が期待される
海水淡水化技術におけるリスク
- 一部市場では実証段階とみられ、大規模商用プラントでの長期運用実績が十分でないリスクがある
- 高性能な取水システムは初期導入コストが高く、コスト重視案件で採用が進みにくい可能性がある
- 海外展開では現地事情や障壁の影響を受けやすい
- 海水淡水化事業には環境負荷の論点がある
海水淡水化技術における競合
- カナデビア(7004):海水淡水化プラントの大手エンジニアリング会社として、ナガオカの取水技術の導入先・競合先になりやすい
- 東レ(3402):海水淡水化で使うRO膜など水処理膜分野で競合する
- 日東電工(6988):海水淡水化向けの水処理膜・膜分離技術で競合する
- 東洋紡(3101):海水淡水化向けRO膜の技術で競合する
- 三菱ケミカルグループ(4188):水処理関連技術や膜分野で比較対象になりやすい
ダイキアクシス(4245)
海水淡水化技術における役割
水処理事業の一環で海水淡水化を展開
海水淡水化技術における強み
- 小型海水淡水化装置「MYZ」シリーズにより、離島・災害現場・建設現場などで迅速に飲料水を確保しやすい
- 開発・製造から施工、メンテナンスまでをグループ内で完結できる一気通貫体制がある
- 水処理の総合メーカーとして培った保守網・運用支援を活かせる
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水淡水化は電力消費が大きく、燃料価格の高騰がランニングコストを押し上げやすい
- 小型装置は効率性が重要で、運用コスト面の制約を受けやすい
- 濃縮海水の排水による海洋環境への影響や規制強化のリスクがある
- 新興国市場では外部環境の変化の影響を受けやすい
海水淡水化技術における競合
- 株式会社Waqua:小型海水淡水化装置の有力な比較対象で、同領域で直接競合する
- 株式会社ササクラ:船舶用や陸上向けの小型海水淡水化装置で競合する
- GE:海水淡水化市場の主要プレーヤーとして比較対象になりやすい
- IDE Technologies:海水淡水化市場の主要プレーヤーとして比較対象になりやすい
- ヴェオリア:海水淡水化市場の主要プレーヤーとして比較対象になりやすい
キッツ(6498)
海水淡水化技術における役割
海水淡水化プラント向けの高耐食バルブを供給
海水淡水化技術における強み
- 長年培った流体制御技術を活かし、海水淡水化プラント向けのバルブに強みがある
- 耐食性の高いバルブや高圧・大口径対応製品のラインナップがある
- グループ会社の中空糸膜技術を活用し、前処理・ろ過を含む水処理ソリューションを提供できる
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水淡水化は濃縮塩水の排出による環境影響が課題となりやすい
- 高いエネルギー消費が必要で、運用コストやCO2排出増につながりやすい
- 設備投資や膜交換・維持管理費が高額になりやすい
海水淡水化技術における競合
- ササクラ:蒸発法から膜法まで手掛け、中小型の海水淡水化装置で競合する
- カナデビア(7004):大型だけでなく移動式や小型の海水淡水化装置も展開し、装置・システム領域で競合する
- 東洋紡エンジニアリング:膜技術を活かした水処理システムを提供し、海水淡水化の装置・システム領域で競合する
- 東レ(3402):RO膜などの膜技術で海水淡水化分野に関わり、膜技術領域で競合する
千代田化工建設
海水淡水化技術における役割
海水淡水化プラントの建設・エンジニアリングを担う
海水淡水化技術における強み
- 海水浸透取水技術により、海底の砂層を天然のフィルターとして活用できる
- 取水・前処理負担を減らし、建設費や運転費の低減につながる
- 砂層ろ過でプランクトンなどの吸い込みを抑え、環境負荷を抑制しやすい
- 長年のプラント建設で培った総合エンジニアリング能力がある
- 福岡県の海水淡水化センターなどの国内実績がある
海水淡水化技術におけるリスク
- 大規模プラント建設特有の巨額損失リスクがある
- 過去のLNGプロジェクト損失の影響から、採算管理が重要課題になっている
- 海水淡水化事業では環境負荷への対応が求められる
- 受注競争が激しく、競合他社との競争圧力が強い
海水淡水化技術における競合
- 日揮ホールディングス:大規模プラント建設や海外インフラ案件で競合するエンジニアリング企業
- 東洋エンジニアリング:千代田化工建設、日揮と並ぶ専業大手として海外のエネルギー・インフラ案件で競合する
三井物産(8031)
海水淡水化技術における役割
チリの銅鉱山向けなど、海水淡水化・揚水事業に参画
海水淡水化技術における強み
- 自社で膜を製造するのではなく、グローバルな事業開発力と資金調達力を活かせる
- EPCから運営・保守(O&M)までを一気通貫で担う事業経営者としての総合力がある
- Atlatec社の買収により、EPC・O&M機能を取り込み、案件開発から完工後の操業まで主導できる
海水淡水化技術におけるリスク
- 淡水化プロセスの電力消費が大きく、温室効果ガス排出増につながるリスクがある
- 濃縮海水(ブリイン)の排出が海洋生態系に影響する懸念がある
- 新興国での事業運営に伴う実行リスクがある
- カントリーリスクの影響を受けやすい
海水淡水化技術における競合
- 三菱商事(8058):同じ総合商社として、海水淡水化プロジェクトの開発・投資・運営を担う競合とされる
- 丸紅(8002):同じ総合商社として、水ビジネスや淡水化案件の開発・投資で競合しやすい
- 東レ(3402):海水淡水化に使われる逆浸透膜などの水処理膜で強みがあり、技術・部材面の競合になる
- 日東電工(6988):水処理膜分野で存在感があり、海水淡水化の装置・膜技術で比較対象になりやすい
- クボタ(6326):水ビジネス関連企業として、淡水化を含む水処理領域で比較対象になりやすい
- 栗田工業(6370):水処理専業企業として、水ビジネス全般や関連技術で競合・比較対象になりやすい
住友商事(8053)
海水淡水化技術における役割
オマーンなどの海水淡水化プロジェクトに出資・参画
海水淡水化技術における強み
- 発電と造水を一体で運営するIWPPに強みがある
- プラント建設だけでなく、20年以上の長期O&Mまで含めた収益モデルを持つ
- カタール、クウェート、オマーンなど中東中心の大型案件で実績がある
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水淡水化で発生する高濃度塩水の排出が海洋生態系に悪影響を与えるリスクがある
- 多大な電力を消費するため、化石燃料電源を使う場合はCO2排出増加の懸念がある
- 環境・規制・レピュテーション・技術面での対応負荷が大きい
海水淡水化技術における競合
- ヴェオリア:世界の水ビジネスで大きな存在感があり、海水淡水化の開発・運営で比較対象になりやすい
- スエズ:世界的な水メジャーとして、海水淡水化の開発・運営分野で競合しやすい
- 東レ(3402):海水淡水化向け膜技術の主要メーカーとして、技術・部材面で競合する
- 日東電工(6988):水処理膜の大手として、海水淡水化の中核部材供給で競合する
- 東洋紡(3101):海水淡水化膜のメーカーとして、膜技術・部材供給で競合する
三菱商事(8058)
海水淡水化技術における役割
カタールなどのIWPP(発電・造水併産)プロジェクトに関与
海水淡水化技術における強み
- 海水淡水化事業で、開発・資金調達・運営・維持管理まで一貫して担える事業経営の総合力がある
- カタールや豪州などで大型案件の参画実績があり、海外案件の開発・運営ノウハウを持つ
- PPP案件や資本参画を通じて、水事業のプラットフォームを構築できる
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水淡水化は膨大なエネルギーを必要とし、コスト負担が大きい
- エネルギー消費が大きいため、環境面の負荷が事業リスクになりやすい
- 大型プロジェクト型のため、案件の進捗や運営状況に業績が左右されやすい
海水淡水化技術における競合
- ヴェオリア:世界最大級の水処理企業として、海水淡水化の事業開発・運営で競合する
- スエズ:海外の大手水メジャーとして、大型淡水化案件の獲得で競合する
- ACWA Power:中東を中心に海水淡水化の大型案件を手掛け、入札・事業権獲得で競合する
- IDE Technologies:海水淡水化技術を強みとする企業として、案件開発や技術面で競合する
- 丸紅:総合商社として水事業を展開しており、海外水案件で比較対象になりやすい
- 三菱重工:大型海水淡水化プラントの実績と技術力を持ち、プラント建設・技術供給面で競合しうる
月島ホールディングス(6332)
海水淡水化技術における役割
産業用の水処理プロセスに強みを持つ
海水淡水化技術における強み
- 長年培った蒸発・晶析技術(熱法)を海水淡水化に活用できる
- RO膜では処理が難しい高濃度塩水への対応力がある
- ゼロ・リキッド・ディスチャージ(ZLD:排水ゼロ化)に対応できる
- プラントエンジニアリングの強みを持ち、水処理設備の建設・運営に展開できる
海水淡水化技術におけるリスク
- JFEエンジニアリングの国内水エンジニアリング事業統合に伴うPMIリスクがある
- 組織文化の融合やシナジー創出が計画通り進まない可能性がある
- 統合対応で経営リソースが分散するリスクがある
- 海水淡水化はコストや環境負荷の面で課題を抱える
海水淡水化技術における競合
- 東レ:海水淡水化で強いRO膜などの水処理膜技術を持つため競合
- カナデビア:海水淡水化や水処理のプラント建設・エンジニアリングで競合
- 栗田工業:水処理エンジニアリング・関連技術を持ち、同分野で競合
- 三菱ケミカルグループ:水処理膜技術などを持つため、海水淡水化分野で競合
前澤工業
海水淡水化技術における役割
水処理関連の企業として言及
海水淡水化技術における強み
- 上下水道事業で培った水処理の総合的なエンジニアリング力
- 浄水・排水処理など既存技術とのシナジーがある
- 設計から施工、メンテナンスまで一貫対応できる体制
- 水処理・環境保全分野での長い事業実績
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水淡水化分野での競争環境の激化
- 原材料価格や物流コストの変動
- 官公庁需要への依存度が高いこと
- 前澤化成工業との経営統合に伴うガバナンスやPMIリスク
- 海水淡水化で発生する濃縮水など環境負荷への対応
海水淡水化技術における競合
- メタウォーター(9551):国内の上下水道事業で強く、公共水処理システム分野で競合
- 栗田工業(6370):水処理装置と薬品を幅広く展開し、水処理エンジニアリングで競合
- クボタ(6326):膜分離活性汚泥法など水処理技術を持ち、公共・産業水処理で競合
- オルガノ(6368):水処理専業企業として上位に挙がり、水処理設備分野で競合
- 東レ(3402):水処理膜の大手で、海水淡水化の膜技術比較対象
- 日東電工(6988):膜分離技術で強く、海水淡水化関連の技術比較対象
日立製作所(6501)
海水淡水化技術における役割
IT/OTを活用した水管理システムで海水淡水化案件に参画
海水淡水化技術における強み
- Lumadaを含む高度なIT・デジタル技術と、社会インフラの運用・制御技術(OT)を融合し、省エネ・低コスト運用を実現しやすい
- 海水淡水化プラント全体のシステム統合やエンジニアリングに強みがある
- サウジアラビアや南アフリカでの省エネ・低環境負荷型海水淡水化の実証実績がある
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水淡水化は膨大なエネルギーを必要とし、コスト負担が大きい
- 低環境負荷化が課題で、環境負荷への対応が必要
- 国内外の競合が多く、グローバル競争が激しい
海水淡水化技術における競合
- カナデビア:国内勢の競合として挙げられており、海水淡水化プラント分野で競争する
- 神鋼環境ソリューション:国内勢の競合として挙げられており、海水淡水化の設計・技術で比較対象になる
- Veolia:海外勢の競合として挙げられており、水処理・海水淡水化事業で競争する
- Suez:海外勢の競合として挙げられており、海水淡水化市場で比較対象になる
JFEホールディングス(5411)
海水淡水化技術における役割
傘下のJFEエンジニアリングが海水淡水化を含む水処理プラントを建設・運営
海水淡水化技術における強み
- 海底の砂層を天然フィルターとして使う「海水浸透取水技術」に強みがある
- 砂層でろ過した清澄な原水を確保でき、後段の淡水化プロセスを安定化しやすい
- 目詰まりが少なく、建設費や運転管理費を抑えやすい
- 環境負荷の低減とコスト効率の両立を打ち出せる
海水淡水化技術におけるリスク
- 濃縮塩水(ブライン)の排出が海洋生態系に悪影響を及ぼすリスクがある
- 稼働に多くの電力を要し、化石燃料由来電力ではCO2排出増につながる
- 脱炭素化(GX)目標の達成に支障が出る可能性がある
- 電力コスト負担が大きくなりやすい
- グローバルな受注競争が激しい
海水淡水化技術における競合
- 日立製作所(6501):アジアや島嶼部を中心に海水淡水化システムを展開しており、プラント案件で競合する
- ササクラ:海水淡水化装置の老舗で、多段フラッシュ方式やRO法の実績があり競合する
- 丸紅(8002):中東地域などで排熱を利用した海水淡水化プラントを手がけており競合する
- 三菱重工業(7011):海外の水事業やプラント分野で関与しており、海水淡水化案件で競合する
- 三菱商事(8058):三菱重工とともに海外水事業に関与しており、案件獲得面で競合する
- 東レ(3402):海水淡水化に使う高度水処理膜で高い世界シェアを持ち、基幹技術面で競合する
- 日東電工(6988):海水淡水化向けの高度水処理膜で高シェアを持ち、基幹技術面で競合する
川崎重工業(7012)
海水淡水化技術における役割
LNG冷却熱を利用した海水淡水化技術の装置開発
海水淡水化技術における強み
- 長年のプラント建設で培ったエンジニアリング力がある
- 流体制御・ポンプ技術を自社で保有している
- サウジアラビアやバーレーンなど中東地域で海水淡水化プラントの納入実績がある
- 海水淡水化設備用の高圧ポンプなど周辺機器にも強みがある
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水淡水化市場で市場競争が激化している
- 防衛・エネルギー分野への事業集中により、資源配分が不透明になりやすい
- 技術方式特有のコスト負担や環境負荷がある
- RO膜法を中心に国内外の競合とのシェア争いがある
海水淡水化技術における競合
- カナデビア:大型海水淡水化プラントで川崎重工業と競合する総合プラント・エンジニアリング企業
- 三菱重工業:総合重工として海水淡水化プラントの設計・建設分野で競合する
- 東レ:RO膜法の海水淡水化で膜技術を強みに競合する
- 東洋紡:水処理膜・海水淡水化向け膜技術で競合する
- 日東電工:膜分離技術を活用した海水淡水化分野で比較対象になりやすい
旭有機材(4216)
海水淡水化技術における役割
海水淡水化を含む総合水処理装置・薬品を提供
海水淡水化技術における強み
- 海水淡水化向けの耐食性に優れた樹脂製バルブ・配管システムで世界的なシェアと信頼性がある
- 海水の塩分による腐食が起きにくく、長寿命化とメンテナンスコスト低減に貢献できる
- RO膜方式の海水淡水化プラントで採用されやすい樹脂部材を供給できる
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水淡水化プラント需要の変動に左右されやすい
- 海外市場特有の不透明性がある
- エネルギー・環境規制への対応が必要になる
海水淡水化技術における競合
- 積水化学工業(4204):樹脂配管やバルブで旭有機材と競合する国内大手として挙げられている
- ジョージフィッシャー:海水淡水化プラント向けの樹脂配管・自動弁で競合するグローバル企業として挙げられている
- 東レ(3402):海水淡水化向けRO膜で高い世界シェアを持ち、装置・膜技術の比較対象になる
- 日東電工(6988):海水淡水化向けRO膜で高い世界シェアを持ち、装置・膜技術の比較対象になる
- 東洋紡(3101):海水淡水化向けRO膜で世界シェアを持つ比較対象として挙げられている
クラレ(3405)
海水淡水化技術における役割
水処理関連の素材・機器分野で海水淡水化関連に関与
海水淡水化技術における強み
- 海水をきれいにする前処理工程で中空糸膜技術に強みがある
- ポバール膜(中空糸膜)や活性炭を用いた水処理・浄化技術を持つ
- 長年培ってきた技術があり、水処理など幅広い分野で活用されている
海水淡水化技術におけるリスク
- 主力の中空糸膜分野で市場シェア競争が激しい
- 海水淡水化の主流である逆浸透膜(RO膜)市場では相対的に不利になりやすい
- 海水淡水化プロセス特有の環境負荷やコスト課題の影響を受ける
海水淡水化技術における競合
- 東レ(3402):海水淡水化のRO膜市場や水処理膜で競合する国内化学メーカー
- 日東電工(6988):海水淡水化向けの膜技術で競合する国内メーカー
- 東洋紡(3101):海水淡水化や水処理膜分野で競合する国内メーカー
- ヴェオリア:海水淡水化を含む水処理事業を手がける海外水メジャーとして競合する
伊藤忠商事(8001)
海水淡水化技術における役割
海水淡水化を含む水ビジネスの投資・事業運営に参画
海水淡水化技術における強み
- 世界的な事業パートナーとの強固なネットワークがある
- 大型海水淡水化プロジェクトの組成・運営能力がある
- スエズなどの水メジャーや国内技術メーカーとの協業実績がある
- オマーン最大級の海水淡水化案件で商業運転開始の実績がある
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水淡水化は大量の電力を要し、コスト増と温室効果ガス排出増につながりやすい
- 濃縮排水(ブライン)による海洋生態系への影響と規制対応コストがある
- 中東や豪州など海外案件に伴うカントリーリスクがある
- インフラ事業特有の長期性により、需要・採算の不確実性が高い
海水淡水化技術における競合
- 三菱商事:チリの鉱山向けや中東の大型海水淡水化プロジェクトで競合する国内商社として挙げられている
- 住友商事:メキシコや中東などのグローバル水インフラ事業で競合する国内商社として挙げられている
- ヴェオリア・エンバイロメント:世界の水メジャーとして海水淡水化の事業運営・受注で比較対象になりやすい
- スエズ:世界的な水・電力事業会社として、海水淡水化プロジェクトの運営・受注で比較対象になりやすい
- 東レ:RO膜などの海水淡水化技術・装置分野で比較対象になりやすい
東洋エンジニアリング(6330)
海水淡水化技術における役割
海水淡水化関連の水処理プラントの設計・建設
海水淡水化技術における強み
- 大型プラントの設計・調達・建設を担うエンジニアリング大手として、海水淡水化でもプロジェクト遂行力がある
- 海外の大型インフラ・プラント建設での豊富な経験と、特に中東・アジアでのネットワークを持つ
- 水需要の高い地域での案件やODA活用の水ビジネスに参画している
- 海水淡水化プラントのような複雑な案件に対応できる高度なプロジェクトマネジメント能力がある
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水淡水化を含む水ビジネスのEPCは低収益になりやすく、収益性が不安定
- 水ビジネスの収益の大半を占めるO&Mは参入障壁が高く、安定収益源を確保しにくい
- 欧州の水メジャーなどとの競争が激しく、競争環境が厳しい
- 収益構造の不確実性が高い
海水淡水化技術における競合
- カナデビア株式会社:海水淡水化プラントのEPC分野で競合し、蒸発式やRO法で実績がある
- 千代田化工建設:東洋エンジニアリングと同じエンジニアリング御三家として、水処理・淡水化案件で競合する
- 日揮ホールディングス:同じエンジニアリング大手として、プラントEPCの受注競争で競合する
- 東レ:海水淡水化に使うRO膜など水処理膜分野で競合する
- 日東電工:水処理膜メーカーとして、海水淡水化向け膜技術で競合する
- 東洋紡:逆浸透膜などの水処理膜分野で海水淡水化市場の競合相手になりやすい
いであ(9768)
海水淡水化技術における役割
海水淡水化プラント建設に伴う環境影響評価・調査
海水淡水化技術における強み
- 海水淡水化施設の周辺海域に対する環境影響評価・アセスメントに強い
- 環境コンサルタントとして、化学分析やリスク評価、生物試験などの評価技術を持つ
- 海洋分野の知見を活かし、淡水化に伴う濃縮海水放流の影響把握に対応できる
海水淡水化技術におけるリスク
- 海水淡水化プラントのメーカーではないため、装置や膜など中核技術の競争では優位性が限定的
- 濃縮海水の放流による海洋生態系への影響が大きく、案件の設計・許認可が難しくなりやすい
- 化学物質を含む環境汚染リスクへの対応が必要で、評価・対策要求が高い
海水淡水化技術における競合
- 日本工営:海水淡水化プロジェクトの調査・設計・環境アセスメントで競合しやすい建設コンサルタント
- 建設技術研究所:水インフラの調査・設計業務や環境影響評価で競合しやすい建設コンサルタント
まとめ
本記事ではKabuMartの独自調査結果をまとめました。投資の参考にしてみてください。
また、KabuMartでは本記事のような調査を利用者の方も実施することができます。