
大規模蓄電池の関連銘柄
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KabuMart調査日:2026年03月26日
大規模蓄電池の全体像
大規模蓄電池について
大規模蓄電池は、電力系統や工場・大規模施設で使われる大容量の電力貯蔵システムを指します。特に近年は、再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、発電量の変動を吸収して電力供給を安定させる「系統用蓄電池」としての役割が注目されています。 用途としては、再エネの安定供給、災害時のBCP対策、電力取引による収益化などが挙げられます。規模や接続先により、電力系統に直接つながるメガワット級の系統用蓄電池として整理されることが多いです。
大規模蓄電池の社会的影響
- 再生可能エネルギーの導入拡大を後押しし、主力電源化に寄与する。
- 電力系統の需給バランス調整や出力変動の吸収により、系統安定化に貢献する。
- 卸電力市場、需給調整市場、容量市場などを通じた新しいエネルギービジネスの創出につながる。
- BCP対策や電力コスト削減など、企業の設備投資・運用判断に影響する。
- 政府や自治体の導入支援の対象になりやすく、投資案件や関連設備需要を押し上げる可能性がある。
大規模蓄電池のリスク
- リチウムイオン電池を中心に、火災・発火・熱暴走などの安全リスクがある。
- 高額な初期投資や系統接続費用が必要で、経済性が悪化する可能性がある。
- 卸電力市場や需給調整市場の価格変動により、収益が不安定になるリスクがある。
- 設置環境や法規制への対応不足が、導入遅延や運用制約につながる。
大規模蓄電池の課題
- 蓄電池本体、設置工事、系統接続を含めた初期コストの低減。
- 卸電力市場などの価格変動を前提にした収益モデルの安定化。
- 2030年度のコスト目標達成に向けたさらなるコスト削減。
- 土地確保、系統接続、接続ルールの明確化・簡素化への対応。
- 消防法令への適合や届出など、安全・規制面の要件整理。
- 長時間放電ニーズに応える機器構成や運用戦略の確立。
関連銘柄を網羅的に紹介します。
パワーエックス(485A)
大規模蓄電池における役割
大型蓄電池システムの製造・販売
大規模蓄電池における強み
- ハードウェアの国内製造からソフトウェアによる電力運用までを一貫して手がける垂直統合型モデル
- 共通パーツ化と生産自動化による製造面の効率性
- 安全性や直接保守での優位性を訴求している点
- 国産蓄電システムとしての競争力
大規模蓄電池におけるリスク
- 大規模リチウムイオン電池システムに伴う火災・熱暴走リスク
- 蓄電所が屋外設置されることによる台風・豪雨・浸水など自然災害の被害リスク
大規模蓄電池における競合
- テスラ:系統用蓄電池市場における外資系メーカーの競合として挙げられている
- 東芝:系統用蓄電池市場で比較対象となる国内大手電機メーカーとして挙げられている
- 日立エナジー:系統用蓄電池市場で比較対象となる国内大手電機メーカーとして挙げられている
ニチコン(6996)
大規模蓄電池における役割
公共・産業用の蓄電システムを供給
大規模蓄電池における強み
- 世界トップクラスの累計生産台数を背景にした実績と安心感がある
- 電気自動車(EV)との連携を核にした独自技術を持つ
- トライブリッド蓄電システムやV2Hなど、蓄電・太陽光・EVを組み合わせた提案力がある
- 大規模施設向けでも、太陽光発電電力を有効活用しやすい高性能な蓄電システムを訴求している
大規模蓄電池におけるリスク
- 大容量モデルは筐体サイズが非常に大きい傾向があり、設置環境やスペースの制約を受けやすい
- 住宅用蓄電池のリコールに言及があり、製品トラブルの懸念がある
- 技術的な進化への追従が必要で、競争力維持には継続的な開発が欠かせない
- 蓄電池は一般に初期費用が高額になりやすく、導入判断のハードルが高い
大規模蓄電池における競合
- オムロン:家庭用・大容量蓄電池の比較対象として挙がっており、同じ蓄電池市場で競合する
- 京セラ:家庭用蓄電池メーカーとして比較され、ニチコンの大容量製品と競合する
- テスラ:Powerwallが家庭用蓄電池の人気製品として挙がり、比較対象になりやすい
- 長州産業:家庭用蓄電池のおすすめメーカーとして並び、同市場で競合する
GSユアサ(6674)
大規模蓄電池における役割
蓄電池メーカーとして大容量蓄電池を供給
大規模蓄電池における強み
- 世界最大級の720MWh蓄電池設備の納入実績があり、大規模案件での信頼性が高い
- 電池一筋で100年超の歴史があり、蓄電池分野の知見と実績が厚い
- 24時間365日の保守メンテナンス対応ができ、安全性とBCP対応を訴求できる
- 深海から宇宙まで極限の信頼性が求められる用途で選ばれてきた実績がある
大規模蓄電池におけるリスク
- リチウムイオン電池を使う大規模蓄電池では、火災・爆発の安全リスクがある
- 浸水など自然災害による設備損傷のリスクがある
- 寿命や交換・保守対応が収益性や運用コストに影響しやすい
- サイバー攻撃など外部要因による事業継続リスクがある
- 大規模蓄電池市場では国内外の競合が多く、価格・規模面での競争が激しい
大規模蓄電池における競合
- 日本ガイシ(5333):NAS電池で大規模電力貯蔵に強く、系統用蓄電池分野で直接競合する
- 住友電気工業(5802):バナジウム・レドックスフロー電池を展開し、系統用の大型蓄電池分野で競合する
- 古河電池(6937):産業用鉛蓄電池や非常用電源分野でGSユアサと比較対象になりやすい
- パナソニック(6752):鉛蓄電池事業を含む電池事業でGSユアサと競合・比較される
- CATL:世界的なリチウムイオン電池大手で、系統用・大規模蓄電池市場で競合する
- LG Energy Solution:大規模リチウムイオン電池の有力メーカーとして、GSユアサの競合になりやすい
東京センチュリー(8439)
大規模蓄電池における役割
系統用蓄電池事業の開発・投資
大規模蓄電池における強み
- 事業開発からアセット保有、運営、売却までを一気通貫で担える
- 出資・融資・リース・AM・O&Mを組み合わせて案件を組成できる
- リース業で培った設備管理ノウハウとファイナンス機能がある
- 伊藤忠商事やNTTなどのパートナーを活かした事業推進ができる
大規模蓄電池におけるリスク
- フルマーチャント型のため、市場変動の影響を直接受けやすい
- 蓄電池設備に固有の物理的・運用リスクがある
- リチウムイオン電池に起因する火災・発火リスクがある
- 初期投資が大きく、資本負担が重くなりやすい
大規模蓄電池における競合
- 住友商事(8053):系統用(大規模)蓄電池事業を進める大手総合商社として競合
- 三菱商事(8058):大型蓄電池の開発・投資を行う大手総合商社として競合
- 丸紅(8002):系統用蓄電池の事業開発・投資を進める大手総合商社として競合
- オリックス(8591):蓄電池分野での投資・開発を行う大手リース会社として競合
- 東急不動産:大規模蓄電池の事業開発会社として競合
オリックス(8591)
大規模蓄電池における役割
大規模蓄電所の出資・アセットマネジメント
大規模蓄電池における強み
- 系統用蓄電池事業に日本初の本格参入とされ、早期参入の実績がある
- 卸電力市場・需給調整市場・容量市場の3市場を組み合わせた収益化ノウハウがある
- グループ一体の運営体制を持ち、蓄電所O&Mの展開準備も進めている
- 関西電力との共同で国内最大級の蓄電所案件を持つ
大規模蓄電池におけるリスク
- 電力市場の価格変動により収益が大きく左右される
- 大規模設備の初期投資や維持費、将来のセル交換費用の回収負担が大きい
- 電力供給過多時の出力抑制で充放電できず、売電機会を失う可能性がある
- 火災や自然災害による物理的損傷、電力系統の接続制限のリスクがある
大規模蓄電池における競合
- 関西電力:オリックスと蓄電所事業を共同で進めており、同テーマの主要な比較対象になる
- 住友商事:大型蓄電池を送電線と直結する取り組みが示され、同じ系統用蓄電池領域の競合といえる
- 東京電力ホールディングス:系統用蓄電池の会社として挙げられており、同分野で比較されやすい
- トヨタ自動車:系統用蓄電池の会社として挙げられており、同分野で比較対象になりうる
- 東芝エネルギーシステムズ:蓄電池を用いた再エネアグリゲーション事業の代表企業として挙がっている
関西電力(9503)
大規模蓄電池における役割
大規模蓄電所の開発・運用
大規模蓄電池における強み
- 国内最大級の規模を目指す大規模蓄電池事業を掲げている
- 蓄電池運用に特化した専門組織を保有している
- VPP事業で培った高度な制御技術を活かせる
大規模蓄電池におけるリスク
- 技術的・物理的リスクがあり、火災・発火や水災などへの備えが必要
- 市場動向に応じた入札や充放電計画が必要で、収益が市場環境に左右されやすい
- 運用・制度的リスクがあり、系統ルールや計画提出など制度対応が必要
- 再生可能エネルギーの変動に対応する必要があり、需給調整の難易度が高い
大規模蓄電池における競合
- オリックス(8591):蓄電所事業への参入企業として、関西電力と同じ大規模蓄電池領域で競合しうる
- テスラ:大型蓄電池を扱う外資系メーカーとして、系統用蓄電池分野で比較対象になりやすい
東京電力ホールディングス(9501)
大規模蓄電池における役割
大型蓄電池設備の建設・蓄電池事業参入
大規模蓄電池における強み
- 1984年から日本ガイシと共同でNAS電池を開発してきた長期の開発実績がある
- 2002年からNAS電池の販売・リースを開始しており、設置・運用のノウハウが蓄積されている
- 電力系統運用の高度な知見を持ち、系統運用ノウハウを事業に活かせる
- 2022年に「蓄電池ビジネス室」を設置し、蓄電池事業の専任体制を整えている
大規模蓄電池におけるリスク
- リチウムイオン電池特有の火災・発火リスクがある
- 熱暴走が連鎖して大規模火災に発展するおそれがある
- 収益性が変動しやすい
- 自然災害やサイバーセキュリティ上のリスクを受けやすい
大規模蓄電池における競合
- 調査結果には明確な記載がありません。
ウエストホールディングス(1407)
大規模蓄電池における役割
系統用蓄電池事業の開発
大規模蓄電池における強み
- 約7万か所の太陽光発電所の建設実績を背景に、系統用蓄電池をワンストップで展開できる
- グリッド、パワーエックス、TMEIC、東芝などとの戦略的提携で、AI活用や設備運用の最適化を進められる
- 大規模投資と全国展開を進めており、系統用蓄電池を成長の柱として事業拡大を加速している
大規模蓄電池におけるリスク
- 系統用蓄電池の収益が電力価格差に依存し、変動しやすい
- 蓄電所開発には大きな設備投資が必要で、資本負担が重い
- 蓄電池は水災に弱く、火災・発火などの施設リスクもある
大規模蓄電池における競合
- テスホールディングス(5074):再エネEPC大手で、系統用蓄電池のEPCやFIP転換案件に注力しており、開発・施工で競合する
- リニューアブル・ジャパン(9522):発電所の開発から運営・保守まで一貫して手がけ、蓄電池案件の比較対象になる
- 関西電力:大型蓄電池をオリックスと連携して事業化しており、大規模蓄電池開発で競合する
- オリックス:関西電力と大型蓄電池を手がけており、大規模蓄電池事業で競合する
伊藤忠商事(8001)
大規模蓄電池における役割
系統用蓄電池事業への共同出資・開発
大規模蓄電池における強み
- 家庭用蓄電池で培った大量データとAI技術を、系統用の大規模蓄電池に横展開できる
- 自然電力、大阪ガス、東京センチュリーなどとの協業実績があり、事業推進の連携基盤がある
- AI技術を活用した電力プラットフォームや蓄電池制御の知見を持つ
大規模蓄電池におけるリスク
- 卸電力価格の変動により、充放電差益が想定通り確保できないリスクがある
- 需給調整市場や容量市場など制度・ルール変更の影響を受けやすい
- 大規模投資の初期費用が大きく、投資回収が遅れるリスクがある
- リチウムイオン電池特有の火災・発火リスクや、水災などの自然災害リスクがある
大規模蓄電池における競合
- 三菱商事(8058):総合商社として再エネ連携の系統用蓄電池ビジネスで競合する
- 住友商事(8053):EV電池の再利用を含む大型蓄電池ビジネスで競合する
- 丸紅(8002):需給調整市場への参入や蓄電池関連の再利用事業で競合する
パナソニック ホールディングス(6752)
大規模蓄電池における役割
大規模な産業用蓄電システムを手掛ける
大規模蓄電池における強み
- 100年以上の電池開発の歴史があり、車載用リチウムイオン電池で重大リコールがないとされる高い安全性
- 円筒形リチウムイオン電池で高容量化・高エネルギー密度の技術に強みがある
- 電池セルなど中核技術を自社で保有し、独自性を高めやすい
- データセンター向けなどで、電源・蓄電池を含むトータルソリューション提供力が強み
大規模蓄電池におけるリスク
- テスラへの依存度が高く、テスラの販売動向や調達方針の変化が業績に直結しやすい
- テスラの自社生産強化や他社調達拡大により、供給シェアが低下するリスクがある
- 中国メーカーとの価格競争が激しく、採算悪化の懸念がある
- 急速な技術革新への対応や、蓄電所向けのサイバー攻撃対策が必要
大規模蓄電池における競合
- CATL:系統用・車載用電池で世界最大級の中国メーカーで、価格競争力と日本市場での展開がパナソニックの競争相手
- BYD:大規模蓄電池や車載電池で存在感を強める中国勢として、同じ市場で競合しやすい
- Huawei:系統用蓄電池の展開を強化しており、大規模蓄電池市場で競争相手になりやすい
住友電気工業(5802)
大規模蓄電池における役割
レドックスフロー電池で大規模蓄電所向け実績がある
大規模蓄電池における強み
- レドックスフロー電池の量産化・商用化で世界初の実績がある
- 不燃性電解液を使い火災リスクが極めて低い
- 電解液が劣化しにくく、20年以上の長寿命が期待できる
- 充放電回数制限がほぼなく、系統用の大規模・長時間貯蔵に向く
大規模蓄電池におけるリスク
- レドックスフロー電池固有の技術・運用上の課題がある
- 大規模蓄電池市場では技術方式や用途を巡る競争が激しく、市場・環境変化の影響を受けやすい
- 系統用蓄電池設備は浸水など自然災害リスクへの対策が必要
大規模蓄電池における競合
- LEシステム:バナジウム電解液の低コスト製造技術を持つ国内ベンチャーで、レドックスフロー電池分野の競合
- パワーエックス:大容量蓄電池分野で比較対象として挙がっている競合
- 海外メーカー(英国・ドイツ・韓国・中国勢):レドックスフロー電池分野で長時間放電と長寿命を強みに競合している
京セラ(6971)
大規模蓄電池における役割
蓄電池関連株として言及される
大規模蓄電池における強み
- 独自の「クレイ型」リチウムイオン蓄電池による高い差別化
- 業界トップクラスとされる約20,000サイクルの長寿命で、長期運用のトータルコスト低減に寄与
- 高い安全性が強みで、大規模・産業用用途で評価されやすい
- 自社製パワーコンディショナと組み合わせたシステム構築に強みがある
大規模蓄電池におけるリスク
- 水害・浸水など自然災害で物的損害や短絡、発煙・発火が起きるリスクがある
- 地震や建物破損により、蓄電池ユニットの故障や火災リスクが生じる
- 火災・発煙への警戒が必要で、災害時はむやみに近づけないなど運用上の制約がある
- 設置環境やコスト面での制約があり、大規模導入のハードルになり得る
大規模蓄電池における競合
- パナソニック(6752):国内大手として、産業用・系統用の蓄電システム市場で競合する
- オムロン(6645):蓄電池・パワーコンディショナを含むシステム領域で競合する
- ニチコン(6996):国内の蓄電池メーカーとして、蓄電システム市場で比較対象になりやすい
- ファーウェイ(Huawei):海外大手の産業用・系統用蓄電システムメーカーとして競合する
- 住友電気工業(5802):系統用蓄電池、特に長時間放電対応の電池領域で競合する
古河電気工業(5801)
大規模蓄電池における役割
蓄電池関連株として言及される
大規模蓄電池における強み
- バイポーラ型鉛蓄電池の世界初の実用化に強みがある
- 100年以上の電池製造の知見と、電線・ケーブルで培った材料・インフラ技術を活かせる
- 従来比で体積・重量を約半分に抑えられる高密度・コンパクト性がある
- 水系電解液による高い安全性があり、大規模設置に適する
- リチウムイオン電池に比べて低コスト化を狙える
大規模蓄電池におけるリスク
- 主流のリチウムイオン電池との競争が強く、優位性を維持できるかが課題
- バイポーラ型蓄電池は実用化が困難とされてきた技術で、量産化と品質維持にリスクがある
- 原材料の供給安定性に左右される可能性がある
- 大規模災害や規制強化など外部環境の影響を受けやすい
- 古河電池の非連結化や上場廃止に伴い、グループ内での事業位置付けが変化する可能性がある
大規模蓄電池における競合
- ジーエス・ユアサコーポレーション(6674):鉛蓄電池分野の大手で、大規模蓄電池や次世代鉛電池で競合しやすい
- 住友電気工業(5802):レドックスフロー電池を展開しており、系統用・大規模蓄電池市場で競合する
- オムロン(6645):産業向け蓄電システムを展開しており、大規模蓄電池の需要領域で競合する
- CATL:電池市場で世界的に大きな存在感があり、大規模蓄電池の技術・価格競争相手になりやすい
日本電気(6701)
大規模蓄電池における役割
産業用蓄電池メーカーとして紹介される
大規模蓄電池における強み
- 世界15カ国以上で大規模蓄電プロジェクトを手掛け、累計導入実績が900MW超とされる
- A123 Systemsの蓄電システム事業買収を通じて蓄積した蓄電分野の知見がある
- IT・ネットワーク技術を融合した高度な制御システムに強みがある
大規模蓄電池におけるリスク
- 大規模蓄電池事業で新規受注を停止し、既存顧客へのサービス維持に注力する方針に転換している
- リチウムイオン電池由来の火災・熱暴走リスクがある
- 台風や豪雨による浸水など自然災害で短絡・故障・発火の恐れがある
- 充放電の繰り返しによる経年劣化で容量低下が進み、長期的な交換・保守費用が必要になる
大規模蓄電池における競合
- 東芝エネルギーシステムズ:大規模蓄電池(系統用・産業用)事業の競合として挙げられている
- 日立エナジー:大規模蓄電池(系統用・産業用)事業の競合として挙げられている
- 住友電気工業(5802):大規模蓄電池(系統用・産業用)事業の競合として挙げられている
- CATL:海外勢として、蓄電池セル・システム供給面で競合とされている
- Tesla:海外勢として、蓄電池セル・システム供給や関連システム面で競合とされている
トヨタ自動車(7203)
大規模蓄電池における役割
系統用蓄電池の会社として挙げられる
大規模蓄電池における強み
- 電動車開発で培った電池制御技術がある
- 使用済みバッテリーを再利用する循環型エコシステムを構築できる
- 中古電池を効率的に組み合わせる独自の「スイープ技術」を持つ
- JERAなどとの共同開発で大容量スイープ蓄電システムを実証している
大規模蓄電池におけるリスク
- リチウムイオン電池特有の熱暴走や発火リスクの管理が必要
- EV用バッテリーの再利用では経年劣化による性能低下が起こりやすい
- 中国・韓国の専業メーカーやTeslaとの競争が激しい
大規模蓄電池における競合
- BYD:EVと蓄電池の両面で競合しやすい中国の大手メーカー
- Tesla:蓄電池をエネルギー戦略の中核に置き、同分野で強い競争相手
- パナソニック:EV電池の生産・供給拡大を進め、電池市場で競合しやすい
- フォルクスワーゲン:全固体電池など次世代電池の研究開発で比較対象になりやすい
- GM:全固体電池の研究開発で競争相手として挙げられている
- 現代自動車:全固体電池の研究開発で競合する自動車メーカー
住友商事(8053)
大規模蓄電池における役割
系統用蓄電池関連の投資・事業参入
大規模蓄電池における強み
- EVリユース蓄電池を活用して大型蓄電池システムを構築する技術がある
- 世界初の大型EVリユース蓄電池システム完成など、先駆的な実績がある
- 電力系統の安定化に関する実績を持つ
- 総合商社として事業構築力がある
- 自治体と連携した離島向け再エネ接続・実証の経験がある
大規模蓄電池におけるリスク
- 2,000億円規模の投資に対する投資回収の不確実性がある
- 技術的・安全上の課題がある
- 市場競争の激化がある
- 蓄電池は水災に弱く、浸水リスクへの注意が必要
- リチウムイオン電池の火災・発火リスクがある
大規模蓄電池における競合
- 伊藤忠商事(8001):総合商社として系統用蓄電池やEV電池再利用ビジネスで競合する
- 豊田通商(8015):総合商社として同じ蓄電池・再エネ関連事業で競合する
- 三菱商事(8058):大手総合商社として脱炭素インフラや蓄電池事業で競合する
- 丸紅(8002):大手総合商社として系統用蓄電池ビジネスで競合する
- 関西電力(9503):電力会社として系統用蓄電所の開発・運用で競合する
- オリックス(8591):蓄電所の開発・運用事業で競合する
- テスラ:系統蓄電所への参入企業として蓄電池システム領域で競合する
- CATL:蓄電池システム提供企業として競合する
KDDI(9433)
大規模蓄電池における役割
蓄電所への異業種参入、再エネ需給調整向け活用
大規模蓄電池における強み
- 通信網、5G・IoT・AIを活かした高度なエネルギー制御ができる
- エナリスの需給管理ノウハウと組み合わせたVPP・リアルタイム制御の実績がある
- auリニューアブルエナジーなどグループ連携による垂直統合型の事業構造を持つ
- 小山蓄電所など大型蓄電池の事業化を具体的に進めている
大規模蓄電池におけるリスク
- 火災・自然災害などの物理的リスクがある
- 蓄電池は浸水など水災の影響を受けやすい
- 電力市場の価格変動によって収益がぶれやすい
- 接続制限や制度変更などの制度的リスクがある
大規模蓄電池における競合
- 東京電力ホールディングス(9501):電気事業の知見や技術力を活かして、蓄電池や再生可能エネルギー利用率向上の需要を取り込む競合先
- オリックス(8591):再エネ蓄電池事業に参入しており、同じ蓄電所市場で競合する
- 三井住友系リース:蓄電所への異業種参入として挙がっており、同じ需給調整・蓄電池市場で競合しうる
日本碍子(5333)
大規模蓄電池における役割
NAS電池のメーカーとして大規模・系統用蓄電池を提供
大規模蓄電池における強み
- 独自技術のNAS電池(ナトリウム硫黄電池)を世界で初めて実用化した実績がある
- 大容量の電力貯蔵を実現でき、しかもコンパクトとされる
- 電力系統向けの受注や世界最大級のNAS電池の運転実績がある
大規模蓄電池におけるリスク
- NAS電池の製造・販売を終了する方針で、事業継続性が低下する
- 中国勢を中心とした低価格リチウムイオン電池との価格競争が激しく、収益見通しが立ちにくい
- 用途が広がらず、再エネ普及の進展が事業拡大の追い風にならなかった
- 火災リスクなど安全管理への対応が必要
大規模蓄電池における競合
- リチウムイオン電池メーカー(中国勢中心):大規模蓄電池市場で、NAS電池と価格競争の相手として挙げられているため
- レドックスフロー電池メーカー:同じく大規模・長周期用途の蓄電池として、NAS電池の競合に位置づけられているため
明電舎(6508)
大規模蓄電池における役割
系統用蓄電池システムやPCSを提供
大規模蓄電池における強み
- 電力インフラで120年以上の実績があり、系統安定化技術に強い
- 蓄電システムの心臓部であるパワーコンディショナ(PCS)の開発力が高い
- 仮想同期発電機機能付きPCS(VSG-PCS)など、電力系統の安定化に寄与する制御技術を持つ
- 大規模蓄電システムの受注実績があり、鉄道BCP強化や脱炭素用途にも展開している
大規模蓄電池におけるリスク
- リチウムイオン電池を使う大規模蓄電池では火災・安全性リスクがある
- 浸水などの自然災害で短絡や故障、事故につながるリスクがある
- 監視制御や通信機能の導入で、セキュリティ上の脆弱性やコスト増が課題になり得る
- 初期投資が高く、市場価格の変動によって収益の予見性が低くなりやすい
大規模蓄電池における競合
- 日立製作所(6501):系統用蓄電池で高度なエネルギー制御や出力調整機能を持ち、同領域で競合するため
- 三菱電機(6503):電力システム全般に強く、官公庁や電力会社向けで明電舎と競合するため
- 東芝(6502):エネルギーシステムや電力制御分野で大規模蓄電池領域の競合相手になるため
- オムロンソーシアルソリューションズ(6645):蓄電池向けパワーコンディショナに強みがあり、蓄電池市場で競合するため
オムロン(6645)
大規模蓄電池における役割
産業用蓄電システムやEMSなど制御技術を提供
大規模蓄電池における強み
- 家庭用から産業用、系統用まで幅広い蓄電池ラインナップを持つ
- オムロン ソーシアルソリューションズとして後付けしやすい蓄電システムやマルチ蓄電プラットフォームを展開している
大規模蓄電池におけるリスク
- 蓄電池ユニットの不具合による発火・火災懸念で大規模リコールが発生した実績がある
- 単機能蓄電池では充放電容量が小さく、特定負荷にしか使えないなど機能的制約がある
大規模蓄電池における競合
- 東芝エネルギーシステムズ:系統用・産業用の大規模蓄電池で比較対象として挙げられている
- 日立エナジー:大規模蓄電池の国内主要競合として挙げられている
- 住友電気工業:系統用・産業用蓄電池分野で競合関係にある
- ニデック:大規模蓄電池の競合企業として挙げられている
シャープ(6753)
大規模蓄電池における役割
産業用蓄電池システムを展開
大規模蓄電池における強み
- AI(COCORO ENERGY)による蓄電制御の自動最適化
- 太陽光発電や家電まで含めたトータル連携性能
- クラウドサービスを活用した効率的な運用
- EVとの同時充放電で自家消費を高めやすい
大規模蓄電池におけるリスク
- 13kWh以上の大容量化では複数ユニットの組み合わせが必要になり、設置スペースを取りやすい
大規模蓄電池における競合
- ニチコン(6996):住宅用・大規模容量の蓄電池で比較対象になっているため
- オムロン(6645):家庭用蓄電池メーカーとして競合比較されているため
- 長州産業:国内の蓄電池メーカーとして比較対象に挙がっているため
- 京セラ(6971):家庭用蓄電池メーカーの主要比較先として挙げられているため
- テスラ:大容量蓄電池の比較対象として挙げられているため
ダイヘン(6622)
大規模蓄電池における役割
業務用・産業用蓄電池システムや電力変換機器を提供
大規模蓄電池における強み
- 受変電技術と独自EMSを組み合わせ、低コスト・省スペース・高効率な運用を実現できる
- 業界初のユニット型PCSにより、設置面積と導入コストの削減が期待できる
- 据付・配線工事を簡略化でき、中央監視制御装置なしの構成も可能
- 分割して運べる蓄電池システムなど、搬入しにくい場所への設置対応力がある
- 消防認定の防災用蓄電池パッケージを持ち、平常時にも活用できる
大規模蓄電池におけるリスク
- 機器故障や停止で計画通りの出力ができない場合、系統運用上のペナルティを受ける可能性がある
- 卸電力市場や需給調整市場の変動により、想定した投資回収が遅れるおそれがある
- 設置場所の確保や取得、工事コストなどが大きく、導入条件に制約を受けやすい
- 蓄電池は浸水や火災・発火などの設備リスクを抱える
大規模蓄電池における競合
- 調査結果には明確な記載がありません。
九州電力(9508)
大規模蓄電池における役割
系統用蓄電池事業に先行して取り組む電力会社
大規模蓄電池における強み
- 再エネ導入量が多い九州エリアで、需給調整の高度なノウハウを持つ
- 豊前蓄電池変電所など、世界最大級の蓄電設備の運用実績がある
- 既存ダムを揚水発電として活用し、実質的な大規模蓄電池として運用できる
- 米国を含む海外の蓄電池事業にも参入している
大規模蓄電池におけるリスク
- 火災・発火などの物理的事故リスクがある
- 自然災害、特に浸水などの施設被害リスクがある
- 出力制御や市場制度の変更により収益が変動しやすい
- 大規模蓄電池の導入・運用には高額なコスト負担がある
大規模蓄電池における競合
- 九電工:九州エリアで再エネ向け蓄電池の設置を検討しており、同地域の系統用蓄電池案件で競合しうる
- パワーエックス:蓄電池関連事業を展開しており、九州電力と共同検討の動きもある同分野の有力事業者
- 伊藤忠商事:蓄電池制御で九州電力などと提携しており、電力需給・蓄電池制御の領域で競争相手になりうる
- 三菱商事:大型蓄電池網の整備に関与しており、系統用蓄電池の事業展開で競合しうる
- NTTグループ:九州電力と大型蓄電池網の整備を進めており、同じ大規模蓄電池市場のプレイヤー
TDK(6762)
大規模蓄電池における役割
子会社ATLを通じて大規模なリチウムイオン電池を供給する蓄電池メーカー
大規模蓄電池における強み
- 小型二次電池で世界トップクラスのシェアと技術実績がある
- スマートフォン向け電池で培ったセル技術を中大型・産業用の大規模蓄電池へ展開できる
- 全固体電池材料やシリコン負極電池など次世代電池の開発実績がある
大規模蓄電池におけるリスク
- リチウムイオン電池を主軸とするため、火災・爆発のリスクがある
- 大規模蓄電池は浸水や自然災害に弱く、故障や事故につながる恐れがある
- 蓄電池設備は出火防止・延焼防止などの法令対応が必要で、規制負担がある
大規模蓄電池における競合
- 村田製作所(6981):全固体電池やスマホ向け電池分野でTDKと競合する
- マクセル(6810):全固体電池分野でTDKと比較対象になりやすい
- Samsung SDI:全固体電池や蓄電池の開発・量産でTDKと競合する
- LG Chem:蓄電池や全固体電池の開発でTDKと競合する
- CATL:リチウムイオン電池や蓄電システムでTDKと競合する
日立製作所(6501)
大規模蓄電池における役割
系統用蓄電システムやエネルギー管理システムを手がける
大規模蓄電池における強み
- 日立エナジーを通じた送配電ネットワーク技術と高度な制御技術が強い
- Lumadaなどのデジタル技術を組み合わせ、蓄電池の導入から電力市場での収益化までワンストップで提供できる
- 旧ABBのパワーグリッド事業統合で培ったグローバルな知見を活用できる
- 特別高圧系統用蓄電池など大規模案件の協創・運転開始実績がある
大規模蓄電池におけるリスク
- リチウムイオン電池を使う大規模蓄電池は火災・発火などの物理的安全リスクを抱える
- 水災など自然災害への弱さがあり、施設リスクへの対策が必要
- 品質管理や信頼性の問題が事業リスクになり得る
- 電力市場や事業環境の変化により収益性が左右される
大規模蓄電池における競合
- 三菱電機:系統用蓄電池の制御技術や電力品質維持で競合するとされる
- 東芝エネルギーシステムズ:大規模蓄電池やエネルギーシステム分野で競合する
- 東芝三菱電機産業システム:大規模プロジェクトや系統安定化向けの蓄電池システムで競合する
- 日本電気:産業用・法人向け蓄電池市場の比較対象として挙げられている
三菱電機(6503)
大規模蓄電池における役割
系統用蓄電システムの構築や電力制御に関与する
大規模蓄電池における強み
- 系統全体を安定させる制御技術とEMSを提供できる
- BLEnDer® REなどで再生可能エネルギーの出力変動や配電線の電圧変動に対応できる
- 総合力、技術力、コンサルティング/運用保守を含む対応力がある
大規模蓄電池におけるリスク
- リチウムイオン電池に起因する火災・発火リスクがある
- 浸水など自然災害による物理的リスクがある
- 初期投資が高額で、収益性が市場環境や需給調整市場の変動に左右される
- 設置環境によって寿命が大きく左右される
大規模蓄電池における競合
- 日立製作所(6501):国内重電大手として、系統用・産業用の大規模蓄電池で競合する
- 東芝エネルギーシステムズ(6502):国内重電大手として、系統用蓄電池分野で競合する
- 住友電気工業(5802):長時間放電に強みを持つ系統用蓄電池の競合として挙げられている
- Tesla:海外勢として圧倒的なコスト競争力を持つ競合として挙げられている
- CATL:海外勢として圧倒的なコスト競争力を持つ競合として挙げられている
古河電池(6937)
大規模蓄電池における役割
鉛蓄電池を中心に、中大規模の非常用電源や産業用蓄電池を展開
大規模蓄電池における強み
- 長年培った鉛蓄電池の高度な技術力がある
- 次世代技術であるバイポーラ型の開発力がある
- 大規模蓄電池の主力領域である鉛蓄電池に強みがある
大規模蓄電池におけるリスク
- 鉛蓄電池は液漏れや腐食のリスクがある
- 短絡や充電時のガス発生により発火・爆発につながる恐れがある
- 非常用バッテリーの不具合や液漏れに伴う保証費用で業績が悪化する可能性がある
- 製造拠点が国内外にあり、大規模災害など外部要因の影響を受けやすい
大規模蓄電池における競合
- GSユアサ:鉛蓄電池や産業用電源システム分野での主要競合として挙げられている
- エナジーウィズ:鉛蓄電池分野の競合として挙げられている
- オムロン:産業向け蓄電システムメーカーとして比較対象になりやすい
マクセル(6617)
大規模蓄電池における役割
産業用リチウムイオン蓄電池ユニットや次世代蓄電池の開発を手がける
大規模蓄電池における強み
- 産業用全固体電池の量産化で先行している
- 高温環境でも使える高耐熱性・高い安全性・長寿命が強み
- 円筒形全固体電池の大容量化を実現している
- 工場の産業用ロボットやPLCのバックアップ電源など実装実績がある
大規模蓄電池におけるリスク
- 全固体電池は従来電池より製造コストが高く、初期導入の割高感が普及の障壁になりうる
- 大容量化と耐熱性にはトレードオフがある
- EV向けほどの大容量化は難しく、用途が産業領域に偏りやすい
大規模蓄電池における競合
- 日本電気硝子(5214):全固体電池関連企業として比較対象になっている
- オハラ(5218):酸化物系全固体電池の材料・試作で競合する
- 村田製作所(6981):全固体電池や小型電池領域で比較対象になっている
- パナソニック(6752):次世代電池・蓄電池メーカーとして比較対象に挙がっている
- ニチコン(6996):法人向け蓄電池メーカーとして比較対象になっている
東芝(6502)
大規模蓄電池における役割
高性能リチウムイオン電池SCiBを展開し、系統用蓄電池市場に関与
大規模蓄電池における強み
- 独自のリチウムイオン電池「SCiB™」を核に、大規模蓄電池システムを構築できる
- 高い安全性、長寿命、低温動作、急速充電といった特性が評価されている
- 系統用・産業インフラ向けに経営資源を集中している
- 蓄電池モニタリングや劣化診断など、運用面の技術力がある
大規模蓄電池におけるリスク
- 大規模運用特有の技術・運用課題がある
- 系統用蓄電池市場で日立製作所、三菱電機、海外勢との競争が激しい
- コスト競争力や市場シェアで劣後する可能性がある
- 経営・組織体制の変化が事業継続や推進力に影響する可能性がある
- 系統用蓄電池は浸水や火災などの施設リスクへの対策が必要
大規模蓄電池における競合
- 日立製作所(6501):系統用蓄電池や送配電網向けの大規模蓄電システムで競合する
- 三菱電機(6503):重電・インフラ領域で大規模蓄電池システムを手がけ、同市場で競合する
- CATL:世界的な蓄電池メーカーとして、系統用蓄電池市場で競合する
- テスラ:系統蓄電所の参入企業として、大規模蓄電池市場で競合する
ニデック(6594)
大規模蓄電池における役割
蓄電池とパワーコンディショナを一体化した系統用蓄電池パッケージを提供
大規模蓄電池における強み
- 大規模蓄電池で強みとされるパワーエレクトロニクス技術を持つ
- 欧州市場、特に北欧で高いシェアと実績がある
- 蓄電池システムの統合やトータルソリューション提供能力がある
大規模蓄電池におけるリスク
- 不適切会計の発覚による財務悪化や企業信用の低下
- 格下げや資金調達コスト上昇の懸念がある
- リチウムイオン電池特有の火災・発火・浸水などの物理的リスクがある
- EVシフト停滞や電池事業見直しに伴う需要変化、減損リスクがある
大規模蓄電池における競合
- Tesla:大規模蓄電システム「Megapack」を展開する主要競合
- CATL:定置用蓄電池でコスト競争力を背景にシェアを伸ばす競合
村田製作所(6981)
大規模蓄電池における役割
電池事業を基盤に産業用蓄電システムを展開
大規模蓄電池における強み
- 旧ソニー由来のFORTELION(オリビン型リン酸鉄リチウム)による高い安全性と長寿命
- 蓄電池単体に加え、efinnosなどの独自エネルギーマネジメント技術で太陽光・需要・気象を統合制御できる
- 自社工場への大規模蓄電池導入など、実運用の知見を蓄積している
大規模蓄電池におけるリスク
- 住宅用All-in-One蓄電池システムの製品不良・使用停止対応があり、信頼性低下につながる
- 蓄電池の火災・発火リスクへの対応が必要
- 定置用蓄電池は水災など自然災害の影響を受けやすい
大規模蓄電池における競合
- TDK(6762):全固体電池や二次電池の開発・量産で競合する
- マクセル(6810):全固体電池の量産を進める電子部品メーカーとして競合する
- ニチコン(6996):家庭用・定置用蓄電池の市場で比較対象になりやすい
イーレックス(9517)
大規模蓄電池における役割
系統用蓄電池第2号案件を投資決定し、蓄電所を建設
大規模蓄電池における強み
- サムスンC&Tジャパンとの合弁により、技術力や調達力を活用しながら全国規模で蓄電池開発を進められる
- 燃料調達から発電、トレーディング、小売までの一気通貫モデルがあり、蓄電池を電力需給調整や取引に組み込みやすい
- 小売電気事業で20年以上培ったトレーディングのノウハウを蓄電池運用に生かせる
大規模蓄電池におけるリスク
- 卸電力市場・需給調整市場・容量市場の価格変動に収益が左右されやすい
- 市場動向次第で想定利回りや事業採算が変動し、運営に慎重な見極めが必要
- リチウムイオン電池特有の火災・発火などの物理的リスクがある
大規模蓄電池における競合
- 関西電力(9503):系統用蓄電池の運用事業者として競合しやすい
- GSユアサ(6674):系統用蓄電池メーカーとしてこの分野を狙っており競合しやすい
- ウエストホールディングス(1407):系統用蓄電池が成長ドライバーとされ、同じテーマで比較対象になりやすい
- テスホールディングス(5074):脱炭素・再エネ事業の中で蓄電池関連も含むため競合しやすい
芙蓉リース(8424)
大規模蓄電池における役割
系統用蓄電池事業の共同開発に参画
大規模蓄電池における強み
- 多様なパートナーシップを活用して事業を展開できること
- 地域課題の解決と結びつけた独自のビジネスモデルを持つこと
- エネルギー環境領域を成長ドライバーに位置づけ、国内外で蓄電池案件を進めていること
大規模蓄電池におけるリスク
- 大規模蓄電池事業は収益性が市場環境に左右されやすいこと
- 蓄電池設備特有の物理的・運用リスクがあること
- 自然災害による浸水リスクや、火災・発火リスクへの備えが必要なこと
大規模蓄電池における競合
- 三菱HCキャピタル(8593):大手リース会社として、系統用蓄電池や脱炭素投資分野で競合しやすい
- JA三井リース(8566):大手リース会社として、同じエネルギー・蓄電池投資領域で比較対象になりやすい
- 住友商事(8053):総合商社として、蓄電池関連に大規模投資する競合候補に挙がる
- 伊藤忠商事(8001):系統用蓄電池事業を開発する商社として、同テーマで競合しやすい
- 東京電力ホールディングス(9501):系統用蓄電池の関連企業として、同テーマで比較される
ヒューリック(3003)
大規模蓄電池における役割
芙蓉リースとの系統用蓄電池事業の共同開発相手
大規模蓄電池における強み
- 不動産開発のノウハウを活かした用地確保力がある
- 1000億円規模の投資計画など、大規模展開を進める資本力とスピード感がある
- アストマックスとの連携など、専門パートナーを活用した運用体制を持つ
- 不動産大手として培った知見をエネルギー分野に転用できる
大規模蓄電池におけるリスク
- 収益が電力需給や市場環境に左右されやすく、安定性に課題がある
- 蓄電所の浸水など、自然災害による設備被害リスクがある
- リチウムイオン電池の火災・発火リスクがある
- 大規模投資に対して回収の不確実性がある
大規模蓄電池における競合
- 東京電力ホールディングス(9501):系統用蓄電池や電力需給の分野で競合しやすい
- 関西電力(9503):電力需給運用や再エネ調整力の確保で競合しやすい
- JERA:電力需給・再エネ調整力の領域で競合しやすい
- 中部電力(9502):系統用蓄電池や電力安定化の分野で競合しやすい
四国電力(9507)
大規模蓄電池における役割
系統用蓄電池事業に参入した電力会社
大規模蓄電池における強み
- 四国初の大型系統用蓄電池の運用実績がある
- 松山蓄電所は四国最大規模の出力で、地域内で先行している
- 自社電源との連携により、調整力の最大化が期待できる
- CHC Japanなどとの異業種連携で事業モデルを構築している
大規模蓄電池におけるリスク
- 市場収益の変動性が大きく、収益が電力市場環境に左右されやすい
- 自然災害や火災などの物理的リスクがある
- 系統接続の検討が長期化すると、案件進捗が遅れる可能性がある
大規模蓄電池における競合
- 関西電力(9503):大規模蓄電所を含む系統用蓄電池事業で先行・競合する大手電力会社
- 中国電力(9504):同じ大手電力会社として、系統用蓄電池の導入・運用で競合する
- オリックス(8591):異業種から大規模蓄電池事業に参入しており、競合相手になりうる
ニシオホールディングス(9699)
大規模蓄電池における役割
蓄電池関連株として挙げられている
大規模蓄電池における強み
- 建設現場やイベントの脱炭素化を支える、大規模蓄電池のレンタルモデルを持つ
- 200kWh超・100kVAクラスの超大容量・高出力な可搬型蓄電池を扱う
- 高額な設備を購入せず必要期間だけ使えるため、導入ハードルを下げられる
- 全国の拠点網を活かした配送・メンテナンス体制がある
大規模蓄電池におけるリスク
- リチウムイオン電池由来の発火・火災リスクがある
- 台風・豪雨・洪水などの自然災害で設備損傷や浸水被害を受ける可能性がある
- 電力市場の価格変動の影響を受けやすい
大規模蓄電池における競合
- アクティオ:レンタル業界大手として、建設現場やイベント向けの大型蓄電池・ハイブリッド発電機で競合する
- カナモト:建設機械レンタル大手の一角として、環境配慮型機器や蓄電池活用で競合する
エクシオグループ(1951)
大規模蓄電池における役割
系統用蓄電池の設計・建設・保守を強化
大規模蓄電池における強み
- 通信インフラで培った高度なエンジニアリング力がある
- 設計・施工・保守運用までを一貫して提供できるワンストップ体制がある
- 大規模プロジェクトでコスト最適化やトラブル時の迅速対応がしやすい
- 大容量蓄電池設置工事や防災向け太陽光・蓄電池案件の実績がある
大規模蓄電池におけるリスク
- JEPXの価格差や需給調整市場、容量市場に収益が左右されやすい
- 市場価格が想定を下回ると投資回収が遅れるリスクがある
- 制度変更により収益の一部還付が必要となり、手元利益が制限される可能性がある
- 大規模設備投資が必要で、短中期のキャッシュフローを圧迫しやすい
大規模蓄電池における競合
- コムシスホールディングス(1721):通信建設大手として、蓄電池の設計・施工などEPC領域で競合しやすい
- ミライト・ワン(1417):通信建設大手で、スマートエネルギーや蓄電インフラ分野で競合する
- 九電工(1959):電力インフラ施工に強く、系統用蓄電池の設置・保守で競合する
- 関電工(1942):電気設備・電力インフラの施工実績があり、大規模蓄電池案件で競合する
日鉄物産(9810)
大規模蓄電池における役割
系統用蓄電池の国内流通に関与
大規模蓄電池における強み
- 日本製鉄グループの中核商社として、グループの技術やネットワークを活用できる
- 商社として国内外の電池メーカー製品を調達・提案できる
- ハードの調達から運用・保守までワンストップで提案しやすい
- 再生可能エネルギーや省エネソリューションと組み合わせた提案ができる
大規模蓄電池におけるリスク
- リチウムイオン電池の熱暴走などによる火災・安全性リスクがある
- サプライチェーンの安定性に業績が左右されやすい
- 収益性が変動しやすい
- 大規模災害時の破損や浸水などの二次被害リスクがある
大規模蓄電池における競合
- パワーエックス:垂直統合型で蓄電システムを販売しており、系統用蓄電池市場で競合しやすい
- 東京電力ホールディングス(9501):系統用蓄電池の会社として比較対象に挙がっている
- トヨタ自動車(7203):系統用蓄電池の会社として比較対象に挙がっている
サンケン電気(6707)
大規模蓄電池における役割
パワー半導体技術を活かした蓄電システム開発
大規模蓄電池における強み
- パワーエレクトロニクス技術の蓄積があり、大規模蓄電池向け電源システムに活かされていた
- 高品質な自社製パワー半導体を組み合わせた制御技術が強みとされていた
大規模蓄電池におけるリスク
- 大規模蓄電池を含む社会システム事業を2021年にGSユアサへ譲渡しており、自社での事業展開が縮小している
- 事業譲渡により、製造・保守体制が大幅に縮小している
- 現在は蓄電池事業よりも半導体事業への資源集中が進んでおり、蓄電池分野での継続的な競争力は限定的
大規模蓄電池における競合
- GSユアサ(6674):サンケン電気から社会システム事業を譲受しており、蓄電池事業を引き継いだ先として比較対象になりやすい
FDK(6955)
大規模蓄電池における役割
次世代電池や産業用蓄電デバイスを展開
大規模蓄電池における強み
- 大容量ニッケル水素蓄電池「メガトワイセル®」で、高い安全性を訴求できる
- 非危険物・難燃性で、発火リスクが低く大規模蓄電システムでも使いやすい
- 長寿命で、独自の電池寿命予測技術により交換メンテナンス頻度や保守費用の低減が期待できる
- ニッケル亜鉛電池でも高い安全性と優れた充放電特性が示されている
大規模蓄電池におけるリスク
- 水素/空気二次電池、全固体電池など次世代電池の技術開発・実用化には不確実性がある
- 大規模蓄電池市場では競争が激化しており、差別化と採算確保が難しい
- 系統用蓄電池は初期投資が高く、市場価格の変動で収益が左右されやすい
- 防火安全対策や関連基準への対応が必要で、導入・運用面の制約が生じうる
大規模蓄電池における競合
- GSユアサ(6674):鉛蓄電池やリチウムイオン電池で大規模貯蔵システムを展開し、系統用・産業用蓄電池で競合する
- ニチコン(6996):家庭用から公共・産業用まで蓄電池を幅広く展開し、国内の蓄電池市場で競合する
- 住友電気工業(5802):バナジウム系などの蓄電池関連事業で、大規模蓄電池分野の競合として挙げられている
リミックスポイント(3825)
大規模蓄電池における役割
法人向け電力小売りや業務用蓄電池を提供
大規模蓄電池における強み
- 電力小売から補助金申請、運用最適化までを一気通貫で支援できる
- FIP制度を活用した蓄電池導入の収益最大化を狙える
- FIP転化やFIP太陽光+蓄電池の共同実証など、運用最適化の知見を蓄積している
- 日本蓄電池との提携・共同開発で系統用蓄電所の展開を進めている
- 卒FITやアグリゲーター事業など、蓄電池周辺の収益機会も取り込もうとしている
大規模蓄電池におけるリスク
- 事業運営上の経済性が市場環境や制度設計に左右されやすい
- リチウムイオン電池の火災・発火リスクがある
- 浸水など自然災害による設備被害リスクがある
- 蓄電池は投資回収に時間がかかりやすい
大規模蓄電池における競合
- 東京電力ホールディングス:系統用蓄電池のテーマで比較される大手電力会社
- 関西電力:系統用蓄電池事業で先行する大手電力会社
- 九州電力:FIP転化や蓄電池活用の文脈で同じ市場に関わる大手電力会社
レノバ(9519)
大規模蓄電池における役割
姫路蓄電所の運転開始など、大規模蓄電事業を展開
大規模蓄電池における強み
- 系統用蓄電池の適地選定、許認可、設計、資金調達、運転管理まで一気通貫で完結できる
- 国内最大級の系統用蓄電池プロジェクトを推進している
- 東京ガスなどとのパートナーシップを活用し、運用面でも外部連携できる
- データ駆動型の運用力が強みとされている
大規模蓄電池におけるリスク
- 電力卸市場の価格変動が小さくなると、収益が低下するリスクがある
- 電力需給の安定化で、価格差を取るアービトラージ機会が減少するリスクがある
- 充放電制御の予測精度が不十分だと、収益悪化につながる
- 蓄電池は浸水などの自然災害リスクや、火災・発火リスクを抱える
大規模蓄電池における競合
- 関西電力:系統用蓄電池の大規模プロジェクトを進めており、レノバと同じ市場で競合する
- オリックス:国内最大級の蓄電所事業など、大規模蓄電池の開発・運営で競合する
- 日本蓄電池:蓄電発電所の大規模プロジェクトを進める事業者として、同じテーマで比較対象になりやすい
- 出光興産:系統用蓄電池事業に参入しており、大型蓄電所の開発・運営で競合する
- Jパワー:大規模蓄電所の建設を進めており、同領域の開発競争相手になる
ENEOSホールディングス(5020)
大規模蓄電池における役割
大型蓄電池を用いたVPP事業を推進
大規模蓄電池における強み
- 長年培ったエネルギーインフラの運用知見がある
- 蓄電池の収益最大化を狙う自社開発のAI運用システムを持つ
- 製油所跡地など既存アセットを活用し、大規模案件の実績がある
大規模蓄電池におけるリスク
- 蓄電池事業の収益が市場変動や需給環境に左右されやすい
- 市場設計や制度変更が頻繁で、運用システムの継続的な追随が必要
- 系統用蓄電池は浸水・火災・発火などの安全性リスクを抱える
大規模蓄電池における競合
- 出光興産(5019):同じ石油元売り大手として、脱石油・脱炭素領域の投資や次世代エネルギー事業で競合しやすい
- コスモエネルギーホールディングス(5021):石油元売り大手として、エネルギー転換と蓄電池関連事業の拡大で競合しやすい
- 東京電力ホールディングス(9501):電力会社として、系統用蓄電池の需給調整や電力運用の領域で競合しやすい
- GSユアサ(6674):専門の蓄電池メーカーとして、系統用蓄電池設備の供給・導入で競合しやすい
出光興産(5019)
大規模蓄電池における役割
姫路蓄電所などの大規模蓄電事業を推進
大規模蓄電池における強み
- 石油精製で培った高度な材料技術を持つ
- 全固体電池材料の固体電解質で世界的な技術力がある
- 旧製油所跡地などの遊休資産を大規模蓄電池事業に活用できる
大規模蓄電池におけるリスク
- 事業継続と収益性の確保が課題になりやすい
- サプライチェーンの制約を受けるリスクがある
- 蓄電池設備の安全性リスクがあり、火災・発火への注意が必要
- 浸水などの自然災害リスクに弱い
大規模蓄電池における競合
- レノバ(9519):系統用蓄電池の開発・運営を進める再エネ開発事業者として競合しやすい
- J-POWER(9513):大規模蓄電所の建設を進める電力会社系の競合
- 関西電力(9503):製油所跡地活用を含む大規模蓄電池事業で先行する電力会社系の競合
- ENEOSホールディングス(5020):製油所跡地を活用した蓄電所事業で先行する総合エネルギー企業として競合しやすい
長瀬産業(8012)
大規模蓄電池における役割
姫路蓄電所事業に参画
大規模蓄電池における強み
- 化学系専門商社としてのグローバルな調達力とネットワークがある
- 子会社キャプテックスでリチウムイオン蓄電池の開発・設計・製造を内製できる
- 試作開発から量産までのワンストップ対応ができる
- 村田製作所と自家消費市場向け蓄電池システムの電池盤を共同開発している
- 系統用蓄電所の運営や蓄電所の評価・診断サービスまで展開している
大規模蓄電池におけるリスク
- 蓄電池は浸水に弱く、水災など自然災害の影響を受けやすい
- リチウムイオン電池には火災・発火リスクがある
- 電池の製造・廃棄プロセスに伴う環境リスクがある
- 気候変動に関わる重要リスクの影響を受けやすい
大規模蓄電池における競合
- 出光興産(5019):姫路蓄電所で系統用蓄電池事業を共同で進める同市場の主要プレーヤー
- レノバ(9519):姫路蓄電所の共同出資企業で、系統用蓄電池事業の比較対象になりやすい
- 京セラ(6971):産業用蓄電システムをラインナップするメーカーとして比較対象になりやすい
まとめ
本記事ではKabuMartの独自調査結果をまとめました。投資の参考にしてみてください。
また、KabuMartでは本記事のような調査を利用者の方も実施することができます。