
ips細胞の関連銘柄
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KabuMart調査日:2026年03月26日
ips細胞の全体像
ips細胞について
iPS細胞(人工多能性幹細胞)は、皮膚や血液などの体細胞に特定の因子を導入して初期化し、受精卵に近い性質を持たせた人工的な細胞です。体のあらゆる細胞に変化できる多能性と、ほぼ無限に増殖できる性質を持つことが特徴です。 2006年に京都大学の山中伸弥教授らが世界で初めて作製に成功し、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。再生医療の実現や、新薬開発への活用が期待されているテーマです。
ips細胞の社会的影響
- 倫理的問題の解決につながる可能性がある
- 再生医療の現実化を後押しする
- 創薬プロセスの変革につながる
- 重症心不全やパーキンソン病などで再生医療製品の実用化・承認が進むことで、医療関連企業や再生医療産業への注目が高まる
ips細胞のリスク
- 移植後に細胞が制御不能に増殖し、がん化・腫瘍形成するリスクがある
- 移植時の拒絶反応が生じる可能性がある
- 治療のコストと時間が大きい
ips細胞の課題
- 安全性の確保、とくにがん化リスクの低減
- 細胞の品質確保と分化効率の改善
- 製造工程の標準化・最適化が難しい
- 高いコストと製造までの期間の短縮
- 異種動物由来成分の使用を減らし、安全性を高める必要がある
- 倫理・社会面への対応や、臨床応用後の治療効果の継続検証が必要
関連銘柄を網羅的に紹介します。
クオリプス(4894)
ips細胞における役割
iPS細胞由来の心筋細胞シートを開発・承認申請
ips細胞における強み
- iPS細胞を用いた再生医療等製品で世界初の製造販売承認を取得した先行優位性がある
- 大阪大学の研究成果を基盤に、iPS細胞由来心筋シートの開発・事業化を進めている
- 大阪大学からの独占的実施権や第一三共との共同研究契約を活用できる
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞全般にあるがん化リスクがある
- 細胞の品質を毎回安定して保つのが難しく、高度な製造・品質管理が必要
- 製造工程が複雑で治療費が高額になりやすい
- 条件・期限付き承認のため、今後の有効性確認と本承認取得が課題になる
- 安定供給体制の構築が急務で、量産・供給面の実行リスクがある
ips細胞における競合
- Heartseed(219A):iPS細胞由来の心疾患向け再生医療を開発しており、心筋シート型のクオリプスと同じ領域で競合する
- 住友ファーマ(4506):iPS細胞由来製品の承認取得・実用化を進める企業として、iPS再生医療分野で比較対象になりやすい
住友ファーマ(4506)
ips細胞における役割
iPS細胞を用いたパーキンソン病などの再生医療・医薬品開発
ips細胞における強み
- iPS細胞由来製品で世界初の承認取得につながる開発実績がある
- 京都大学との強力な連携がある
- 再生・細胞医薬の高度な製造体制を持つ
- 他家iPS細胞の活用で、安定供給やコスト面で優位性がある
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞はがん化リスクなどの科学的・安全性リスクがある
- 条件・期限付き承認であり、今後の有効性確認が必要
- 短期的な利益貢献は限定的とみられやすい
- 安全に管理・投与する手法の確立が必要で、実用化のハードルが高い
ips細胞における競合
- 武田薬品工業:iPS細胞を使った医薬品開発に取り組む大手製薬企業として競合する
- アステラス製薬:iPS細胞を使った医薬品開発に取り組む大手製薬企業として競合する
- ケイファーマ:iPS細胞技術を活用した創薬・再生医療分野で競合する
- クオリプス:iPS細胞を用いた再生医療製品開発で比較対象になりやすい
武田薬品工業(4502)
ips細胞における役割
iPS細胞を使った医薬品開発に取り組む大手製薬
ips細胞における強み
- 京都大学iPS細胞研究所(CiRA)との10年超の産学連携で、研究基盤と実用化ノウハウを蓄積している
- iPS細胞を使った創薬・安全性評価など、応用開発の実績がある
- iPS細胞由来の細胞療法など、先端テーマで外部提携を進めた経験がある
ips細胞におけるリスク
- 巨額の研究開発投資が新薬・製品化に結びつかず、回収できないリスクがある
- T-CiRAの提携終了に見られるように、研究戦略の転換や撤退リスクがある
- 細胞療法の研究開発中止や減損計上にあるように、資産価値の毀損リスクがある
ips細胞における競合
- 住友ファーマ(4506):iPS細胞領域の主な競合として挙げられているため
- 富士フイルムホールディングス(4901):iPS細胞領域の主な競合として挙げられているため
- アステラス製薬(4503):iPS細胞領域の主な競合として挙げられているため
アステラス製薬(4503)
ips細胞における役割
iPS細胞を使った医薬品開発に取り組む大手製薬
ips細胞における強み
- iPS細胞・細胞医療では他家細胞に特化し、ユニバーサルドナーセルの開発を進めている
- ロボットとAIを活用した高度な細胞製造プラットフォームを構築している
- 細胞製造プロセスの90%以上を自動化するなど、大量生産・安定供給に強みがある
- 京都大学iPS細胞研究所(CiRA)との連携により、iPS細胞由来細胞の高品質・安定製造を目指せる
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞には腫瘍化(がん化)のリスクがあり、安全性確保が大きな課題になる
- 細胞医療・遺伝子治療は臨床試験の停滞や中止が起こり得て、開発計画が遅れるリスクがある
- iPS創薬や細胞医療は標準化が難しく、高度な技術が求められる
ips細胞における競合
- 武田薬品工業(4502):京都大学とのiPS細胞研究を進める国内大手製薬で、同じiPS細胞・再生医療領域の競合
- 住友ファーマ(4506):iPS細胞を活用した再生医療・創薬で競う国内製薬会社
- Heartseed(219A):iPS細胞由来の再生医療を手がけるベンチャーで、同テーマの開発競合
- 株式会社ケイファーマ:iPS細胞技術を活用した創薬・再生医療を手がける企業として競合に挙げられる
Heartseed
ips細胞における役割
iPS細胞由来の心筋再生医療を開発
ips細胞における強み
- iPS細胞由来の心筋細胞を「心筋球」として球状化し、心臓へ直接移植する独自技術を持つ
- 重症心不全向けの心筋再生医療で、治験の進展や「世界初」とされる実績がある
- ノボ ノルディスク社との技術提携・ライセンス契約など、外部パートナーとの連携がある
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞由来製品に伴う腫瘍化(がん化)のリスクがある
- 移植後の不整脈など、安全性面の課題がある
- iPS細胞の実用化では目的細胞の純度確保など、製造・品質面の難しさがある
ips細胞における競合
- クオリプス:iPS細胞を用いた心不全治療・心筋再生医療でHeartseedの最大の競合とされているため
セルシード(7776)
ips細胞における役割
細胞シート再生医療の普及を目指す関連銘柄
ips細胞における強み
- 温度応答性培養皿を使う独自の細胞シート工学で知られる
- 酵素処理で細胞を壊さずに回収でき、細胞同士のつながりを保ちやすい
- 細胞シート工学の世界的な先駆者として位置づけられている
- 再生医療製品の技術シーズを製品化し、規制当局の円滑な審査に資する取り組みを進めている
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞・再生医療分野では、がん化(腫瘍形成)のリスクがある
- 同種iPS細胞など他人由来の細胞を使う場合、拒絶反応のリスクがある
- iPS細胞の製造はコストと期間の負担が大きく、実用化のハードルになりやすい
- 第三者割当による新株予約権発行に伴う潜在的な希薄化リスクが示唆されている
ips細胞における競合
- クオリプス(4894):ヒトiPS細胞由来の心筋細胞シートを開発しており、細胞シート技術の比較対象になる
- Heartseed:iPS細胞から心筋細胞を作製して心不全治療を目指しており、iPS細胞再生医療で競合しやすい
- ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(7774):再生医療分野で細胞シートや軟骨再生を手がけ、同じ領域で比較されやすい
コスモバイオ(3386)
ips細胞における役割
幹細胞研究用キットなど研究支援製品を手掛ける
ips細胞における強み
- iPS細胞研究に必要な試薬・細胞製品を幅広く扱える専門商社としての調達・流通力
- 海外メーカーとの提携や独占販売代理店契約による製品ラインナップの広さ
- 適正在庫と迅速な物流サービス、温度管理が重要な細胞・試薬の安定供給
- 専門知識を持つスタッフによる技術支援や納期情報提供の充実
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞の実用化がなお不確実で、研究開発の進展次第で需要が変動しやすい
- テラトーマ形成や拒絶反応など、再生医療分野そのものの技術的課題の影響を受ける
- 安全基準や再生医療関連規制の変更で事業環境が変わる可能性がある
- 大手製薬会社の共同研究終了のように、研究開発の停滞が周辺市場の需要減につながるリスクがある
ips細胞における競合
- リプロセル(4567):iPS細胞の作製試薬や培養液、分化細胞の提供で競合するため
- タカラバイオ(4974):iPS細胞の作製受託や細胞工学・研究用試薬で競合するため
- 味の素(2802):iPS/ES細胞用無血清培地の供給で培養液市場の競合となるため
- 新日本科学(2395):再生医療関連の受託事業や創薬支援で研究支援領域が重なるため
ケイファーマ
ips細胞における役割
iPS細胞関連の再生医療テーマ銘柄
ips細胞における強み
- 慶應義塾大学医学部の研究成果を基盤とする慶大発バイオベンチャーであること
- iPS創薬と再生医療の2本柱で事業を展開していること
- ALSや脊髄損傷など中枢神経疾患に注力し、独占的ライセンス契約や臨床実績があること
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞事業は技術的な安全性リスクを伴うこと
- 腫瘍化リスクなど、細胞の品質・安全性に関する課題があること
- 治験、製造、承認まで時間を要し、実用化や収益化が遅れる可能性があること
ips細胞における競合
- 住友ファーマ(4506):iPS細胞を用いた再生医療製品で同じテーマの比較対象となるため
- クオリプス(4894):iPS細胞由来の再生医療製品を開発しており、同分野の競合となるため
- Heartseed(219A):iPS細胞を活用した再生医療で注目される企業として、同テーマの競合・比較対象となるため
リプロセル(4978)
ips細胞における役割
iPS細胞の商業化、研究用試薬販売や創薬支援受託を展開
ips細胞における強み
- iPS細胞の樹立から治験薬製造までをワンストップで提供できる
- 日米欧の規制に対応した臨床グレードiPS細胞を供給できる
- FDA INDクリアランス取得など臨床用途での実績がある
- 神経細胞や心筋細胞など複数の細胞製品を展開し、研究支援にも強い
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞には腫瘍化(がん化)のリスクがある
- 細胞株によって増殖や分化能力にばらつきがある
- 国ごとに製造基準や規制基準が異なり、臨床開発・供給の負荷が大きい
ips細胞における競合
- STEMCELL Technologies:幹細胞研究用試薬のグローバル大手で、研究試薬分野で競合
- タカラバイオ(4974):iPS細胞の作製受託や関連試薬を提供しており、技術基盤が競合
- 富士フイルムホールディングス(4901):iPS細胞・再生医療関連の研究支援や製造領域で競合
- 住友ファーマ(4506):iPS細胞由来の再生医療・治療薬開発で競合
- クオリプス(4894):iPS細胞を用いた再生医療製品の開発で競合
ヘリオス(4593)
ips細胞における役割
iPS細胞由来の眼疾患治療や再生医療薬を開発
ips細胞における強み
- iPS細胞を用いた再生医薬品開発で、世界でも先行する臨床パイプラインを持つ
- 住友ファーマとの共同開発など、外部提携を活用した開発体制がある
- iPS細胞由来遺伝子編集NK細胞など、がん免疫療法を含む複数領域に展開している
- 低免疫原性iPS細胞「ヘリオスUDC」や関連特許など、知財基盤を持つ
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞由来製品には腫瘍化などの技術的リスクがある
- バイオベンチャー特有の開発失敗・承認遅延・資金調達負担が大きい
- 特許や知財を巡る係争・条件付き実施権などの影響を受けやすい
ips細胞における競合
- クオリプス(4894):iPS細胞由来心筋シートで心疾患領域を開発しており、再生医療の競合先になりやすい
- Heartseed(219A):iPS細胞を用いた心筋再生医療を手掛けており、心疾患領域で競合する
- 住友ファーマ(4506):他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞の開発で同じ眼科領域に取り組んでいる
- ケイファーマ:iPS細胞技術を活用した創薬・再生医療を掲げており、同テーマで比較対象になりやすい
タカラバイオ(4974)
ips細胞における役割
iPS細胞研究向け試薬や関連研究支援で関与
ips細胞における強み
- iPS細胞そのものの開発よりも、製造・技術基盤の提供に強みがある
- 再生医療製品の製造受託(CDMO)で国内リーディングカンパニーとされる
- 京都大学iPS細胞研究所との提携など、iPS細胞の研究・臨床応用に関与している
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞の造腫瘍性など、技術・安全性面のリスクがある
- 細胞株ごとの品質のばらつきや、大量製造の難しさがある
- 実用化や収益化の遅れが事業化リスクになりうる
- 再生医療分野の進展次第で赤字リスクが意識される
ips細胞における競合
- リプロセル:iPS細胞の研究支援や関連製品・サービスで競合する
- クオリプス:iPS細胞由来の再生医療等製品の開発で比較対象になる
- 住友ファーマ:iPS細胞由来の再生医療等製品の開発で競合する
- Heartseed(ハートシード):iPS細胞を用いた再生医療開発で比較対象になる
サンバイオ
ips細胞における役割
再生医療分野の治療薬開発で関連
ips細胞における強み
- iPS細胞ではなく、骨髄由来間葉系幹細胞を使う独自の細胞治療薬SB623/アクーゴを主力に持つ
- 中枢神経領域の再生医療に特化している
- 量産化技術と「多くの患者さんに届く医療」を掲げている
ips細胞におけるリスク
- 再生医療という未踏領域で、開発・承認の不確実性が大きい
- SB623/アクーゴで審査の遅れや部会審議に上らない事例がある
- 治験結果が市場の失望につながりやすい
- 慢性期脳梗塞で大日本住友との提携解消の経緯がある
ips細胞における競合
- Heartseed:iPS細胞を用いた心筋再生医療を開発しており、iPS再生医療の比較対象
- ケイファーマ:iPS細胞技術を活用した創薬・再生医療を行うため比較対象
- 住友ファーマ:iPS細胞関連の再生医療で同じ比較対象に挙がる
- ヘリオス:再生医療関連としてサンバイオと同じ比較対象に挙がる
- ステムリム:脳梗塞など再生医療分野でサンバイオと比較される
味の素(2802)
ips細胞における役割
iPS細胞の培養に使う高品質培地「StemFit」を展開
ips細胞における強み
- アミノ酸の知見をベースに、iPS細胞向け培地の開発・製造ができる
- 動物・ヒト由来成分を含まない高安全性の培地(StemFit)を開発できる
- iPS細胞の増殖・分化誘導プロセスの最適化やAI活用に取り組んでいる
- 再生医療用培地で世界トップクラスのシェアを持つとされる
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞の培養は効率や品質が安定しにくい
- iPS細胞作製・培養には腫瘍化リスクや品質のばらつきがある
- 動物由来成分の混入による感染症リスクへの対応が重要
- 再生医療用途は製造コストが高く、商用化のハードルがある
ips細胞における競合
- 富士フイルム(4901):再生医療用培地や細胞の受託製造(CDMO)を含む領域で競合
- コージンバイオ:再生医療用培地メーカーとして同じ市場で競合
富士フイルムホールディングス(4901)
ips細胞における役割
米子会社を通じてiPS細胞の開発・製造能力を持つ
ips細胞における強み
- iPS細胞の高品質な大量生産技術を持つ
- 写真フィルム開発で培った独自の周辺技術を活用できる
- 再生医療分野で世界トップクラスの競争力があるとされる
ips細胞におけるリスク
- 事業構造上の不確実性が大きい
- 再生医療技術特有の安全性・コスト面の課題がある
- 収益化までの期間が長く、投資回収が遅れやすい
- iPS細胞関連売上目標の達成が遅れる可能性がある
- 事業ポートフォリオの再編や撤退判断が発生するリスクがある
ips細胞における競合
- AGC(5201):再生医療CDMOやiPS細胞関連事業で競合する
- 武田薬品工業(4502):iPS細胞・再生医療の開発や市場展開で競合する
- 住友ファーマ(4506):再生医療分野への参入企業として競合する
- 帝人(3401):再生医療事業で競合し、富士フイルムから譲渡されたJ-TECを通じても関係が深い
ジャパン・ティッシュエンジニアリング(7774)
ips細胞における役割
再生医療製品を手がける関連企業
ips細胞における強み
- 日本初の再生医療等製品を上市した実績がある
- 再生医療のトップランナーとして開発力・生産能力・販売能力を培っている
- iPS細胞やオルガノイド技術を用いた研究用腸管上皮モデルの開発に取り組んでいる
- 世界初のiPS細胞臨床応用に関わった実績がある
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞の腫瘍形成など技術的・医学的な安全性リスクがある
- iPS細胞は株ごとの増殖・分化能力にばらつきがあり、品質の安定化が難しい
- 製造コストが高く、事業採算性を圧迫しやすい
- 2025年3月期の営業利益が赤字で、収益性の改善が課題
ips細胞における競合
- 富士フイルムホールディングス(4901):再生医療事業を強化しており、iPS・再生医療領域で競合しうる
- 住友ファーマ(4506):iPS細胞関連の再生医療開発を進める比較対象
- セルシード(7776):再生医療製品の開発・販売で比較されやすい競合
アイロムグループ(2372)
ips細胞における役割
臨床用iPS細胞作製技術に関連する支援・技術提供
ips細胞における強み
- 子会社IDファーマのセンダイウイルスベクターを使ったiPS細胞作製技術が強み
- iPS細胞事業で世界最高水準のベクター技術と評価されている
- iPS細胞作製技術の特許を日本と米国で取得し、ライセンス活動を進めている
- 医療機関ネットワークを活用したiPS細胞の作製・保管サービス展開ができる
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞は移植後の腫瘍形成やがん化の懸念がある
- 細胞株による増殖・分化能力のばらつきがあり、品質管理が難しい
- 製造コストが高く、収益化が難しい
- 再生医療を取り巻く法規制の変動の影響を受けやすい
ips細胞における競合
- リプロセル(4978):iPS細胞を用いた再生医療や創薬支援を行う点で競合
- クオリプス(4894):iPS細胞活用の再生医療を手掛ける点で競合
- ハートシード(219A):iPS細胞を用いた心筋再生医療を進める点で競合
- I Peace:iPS細胞の作製・保管サービスで比較対象になりやすい
キリンホールディングス(2503)
ips細胞における役割
iPS細胞関連銘柄として紹介
ips細胞における強み
- 発酵・バイオ技術の蓄積を基盤に、iPS細胞研究へ応用できる点
- 食・医・ヘルスサイエンスを横断した事業シナジーを活かせる点
- iPS細胞を健康素材の効果検証や製品開発の評価モデルに使える点
- ヒトiPS細胞由来の小腸オルガノイドや3D培養皮膚モデルなど、世界初の評価モデル構築実績がある点
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞活用事業は実用化までの不確実性が大きいこと
- 技術固有の安全性・倫理的課題があること
- iPS細胞そのものの製造・販売ではなく共同研究を通じた応用段階であり、事業化の進展が限定される可能性があること
ips細胞における競合
- 住友ファーマ(4506):iPS細胞を含む再生医療製品の開発を進めており、同じ再生医療領域で競合とされるため
- 富士フイルムホールディングス(4901):傘下のJ-TECを通じてiPS細胞の製造受託(CDMO)で先行しており、細胞製造・再生医療プラットフォーム領域で競合するため
第一三共(4568)
ips細胞における役割
iPS細胞由来の心筋シートに関する国内販売権オプションを保有
ips細胞における強み
- 世界初のiPS細胞由来心筋シートの実用化を進める先行性がある
- 大学発ベンチャーとの強力な提携体制がある
- 再生医療を次世代の柱と位置づけ、重症心不全領域で先行している
- 商用化能力の高さが強みとして挙げられている
ips細胞におけるリスク
- 承認の遅延や不承認となるリスクがある
- 条件・期限付き承認後の市販後調査で有効性を示せない場合、撤退リスクがある
- iPS細胞特有の安全性・品質課題(造腫瘍性、細胞株のばらつき)がある
- 再生医療分野は不確実性が高く、競争も激化している
ips細胞における競合
- 住友ファーマ:iPS細胞由来の再生医療等製品で開発・承認を進める国内大手で、同領域の競合
- 武田薬品工業:細胞療法・再生医療の開発実績があり、同テーマで比較対象になりやすい
- アステラス製薬:iPS細胞領域の国内大手製薬として比較される
- Heartseed(219A):重症心不全向けのiPS細胞由来治療を開発するバイオベンチャーで、同領域の競合
中外製薬(4519)
ips細胞における役割
iPS細胞を用いた創薬研究や疾患モデル研究を推進
ips細胞における強み
- iPS細胞を再生医療そのものよりも、独自の創薬プラットフォームとして活用できる
- iPS細胞由来の臓器細胞やオルガノイドを、新薬候補の選別や安全性試験に使える
- 患者由来細胞を活かした個別化医療との親和性がある
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞技術にはがん化(腫瘍形成)の可能性がある
- 細胞株ごとの品質のばらつきがあり、均一な管理が難しい
- 複雑な工程と高度な設備が必要で、研究開発費や治療コストが高くなりやすい
- 生産・品質面の不確実要因が多く、開発遅延やコスト上昇につながりやすい
ips細胞における競合
- 住友ファーマ(4506):iPS細胞由来の再生医療・細胞医薬品で比較対象になりやすい
- 武田薬品工業(4502):iPS細胞の共同研究実績があり、再生医療・iPS創薬で競合しうる
- 第一三共(4568):国内大手製薬としてiPS細胞関連の創薬・再生医療領域で競合対象になる
- ケイファーマ(4896):iPS創薬と再生医療を事業化する大学発バイオベンチャーとして競合する
- クオリプス(4894):iPS細胞医薬品・再生医療の開発企業として競合関係にある
新日本科学(2395)
ips細胞における役割
再生医療の受託研究やiPS細胞を用いた事業を展開
ips細胞における強み
- 国内最大手の非臨床試験受託機関(CRO)としての基盤がある
- iPS細胞由来細胞の安全性、特に造腫瘍性評価に関する知見・実績がある
- 研究から臨床、事業化までを支える一貫した支援プラットフォームを持つ
- 京都大学などとの共同研究でiPS細胞分野に関与している
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞由来細胞の造腫瘍性(がん化)など、安全性評価に伴う技術的・医学的リスクがある
- iPS細胞事業の実用化・事業化が進まない場合、成長期待が後退するリスクがある
- CROとしての役割に加え再生医療分野への展開が必要で、事業運営上の不確実性がある
ips細胞における競合
- クオリプス(4894):iPS細胞由来の再生医療等製品を手掛け、新日本科学と同じiPS細胞関連テーマで比較されやすい
- 住友ファーマ(4506):iPS細胞由来の再生医療等製品を開発しており、同テーマの競合候補として挙げられている
- ケイファーマ(4896):iPS細胞技術を活用した創薬・再生医療を推進しており、同じテーマで競合しうる
- 武田薬品工業(4502):iPS細胞の実用化や共同研究、新会社設立に関与しており、同テーマで比較対象になりやすい
- アステラス製薬(4503):iPS細胞を使った医薬品開発に取り組んでおり、同じ再生医療・創薬領域で競合しうる
帝人(3401)
ips細胞における役割
グループ会社を通じて個人のiPS細胞製造・保管事業を展開する
ips細胞における強み
- J-TEC子会社を通じ、日本初の再生医療製品を手掛けた製造・品質管理の知見がある
- iPS細胞薬のCDMO(開発製造受託)に注力し、産業化を支える体制を持つ
- 岩国ファクトリーなど再生医療向けの製造インフラを確立している
- 個人向けiPS細胞の製造・保管サービスなど、用途拡大を進めている
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞事業の事業化・収益化が不確実
- 技術的な安全性課題がある(品質ばらつき、腫瘍化リスクなど)
- 製造・保管サービスでは品質規格や品質管理体制の維持が重要で、運営負荷が大きい
ips細胞における競合
- 富士フイルムホールディングス(4901):再生医療や細胞治療、CDMO領域で帝人と競合するため
- 住友ファーマ(4506):iPS細胞由来の再生医療・細胞治療で帝人と比較対象になるため
- AGC(5201):医薬品・細胞治療の開発製造受託(CDMO)分野で競合するため
クラレ(3405)
ips細胞における役割
細胞培養に使う基材や培地関連の技術を持つ
ips細胞における強み
- 独自のPVA(ポリビニルアルコール)技術をiPS細胞向け細胞培養材料に応用できること
- PVAマイクロキャリアなど、高品質・高効率な細胞培養材料の開発力があること
- iPS細胞の培養効率を高める新材料を開発していること
- 細胞関連を戦略領域とし、東京ラボなど研究体制を強化していること
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞関連事業は実用化までの不確実性が大きいこと
- 技術的な安全性評価が必要で、腫瘍化などのリスク確認が重要なこと
- iPS細胞は細胞株ごとに増殖や分化能力のばらつきがあり、材料の安定性要求が高いこと
ips細胞における競合
- 帝人(3401):再生医療向けの細胞培養材料・資材で競合する素材大手
- 味の素(2802):iPS細胞関連の細胞培養材料・再生医療分野で競合する素材大手
- AGC(5201):再生医療深耕の素材・化学大手として細胞培養材料分野で競合する
ニプロ(8086)
ips細胞における役割
再生医療向けの細胞培養装置や関連器具を手掛ける
ips細胞における強み
- iPS細胞関連では、細胞を製造・加工するための「細胞培養装置」や「培養液・資材」といったプラットフォームに強みがある
- 独自の大量・自動培養技術を持ち、ES/iPS細胞の大量生産向け装置開発に関与している
- 国内初承認の細胞製剤「ステミラック注」の製品化で、細胞の採取から加工・製品化までのノウハウを蓄積している
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞は作製効率の低さ、品質のばらつき、腫瘍化リスクなど技術的課題がある
- 再生医療製品は品質・安全性確保や治験・承認などの規制対応が重く、開発が長期化しやすい
- ニプロの主力の再生医療製品はiPS細胞ではなく自己骨髄由来間葉系幹細胞を用いるため、iPS細胞テーマへの直接的な収益寄与は限定されやすい
ips細胞における競合
- テルモ(4543):細胞培養装置や再生医療製品でニプロと同じく再生医療領域の競合になりやすい
- 島津製作所(7701):iPS細胞向けの製造システムや関連技術の提供で競合対象になりうる
- クオリプス(4894):iPS細胞由来の再生医療等製品の開発・承認申請で、iPS細胞テーマの比較対象になりやすい
セーレン(3569)
ips細胞における役割
細胞培養用の足場材など再生医療関連素材に応用される技術を持つ
ips細胞における強み
- 独自の繊維技術を再生医療向け細胞培養足場材に応用できる
- 絹由来タンパク質「セリシン」の抽出・活用技術に強みがある
- 人工血管基材など、生体組織になじみやすい医療材料の開発実績がある
ips細胞におけるリスク
- iPS細胞で未分化細胞が残ると、移植後のテラトーマ形成などが起こり得る
- 足場材は生体適合性や不純物混入に対して極めて高い品質管理が必要
- iPS細胞の増殖・分化にはばらつきがあり、実用化や需要拡大の不透明感がある
ips細胞における競合
- 福井経編:衣料由来の編み技術を医療材料や心臓パッチに展開しており、再生医療用資材で比較対象になりやすい
- 住友ファーマ:iPS細胞由来の再生医療等製品を開発・承認申請しており、iPS応用領域で比較される
- クオリプス:iPS細胞由来の再生医療等製品を手掛けており、iPSテーマでの競合候補になる
まとめ
本記事ではKabuMartの独自調査結果をまとめました。投資の参考にしてみてください。
また、KabuMartでは本記事のような調査を利用者の方も実施することができます。