
IOWNの関連銘柄
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KabuMart調査日:2026年04月08日
IOWNの全体像
IOWNについて
IOWN(アイオン)とは、NTTグループが提唱する「Innovative Optical and Wireless Network」の略で、光技術を中心とした次世代のネットワーク・情報処理基盤の構想です。従来の電子(電気)ベースの技術から、光(フォトニクス)ベースへ刷新することで、現代ネットワークが抱える電力消費や通信容量の限界を突破することを目指します。 IOWNは、ネットワークとコンピュータを含む次世代インフラを作る取り組みとして位置づけられており、光電融合などの要素技術を通じて、より高速・高品質かつ低遅延で、同時に省エネを実現する方向性が示されています。
IOWNの社会的影響
- 低消費電力・大容量/高品質・低遅延という性能向上により、次世代の情報通信基盤として社会やビジネスへ大きなインパクトが期待されている
- (見通し)IOWNの取り組みにより2040年までにCO2排出量を45%削減できる見通しが示されている
- (数値例として)低消費電力化100分の1、大容量・高品質で伝送容量125倍、低遅延200分の1といった目標/前提が言及されている
IOWNのリスク
- 巨額投資の回収不確実性(研究開発・サービス開発で約5,000億円以上の投資を行っているが、超長期プロジェクトのため投資回収見通しに不確実性)
- ロードマップ遅延リスク(光電融合技術などが計画より遅れた場合、AI実装や技術革新ビジネスの拡大が停滞する可能性)
IOWNの課題
- 実現に向けた主要課題として、技術の実装、コストの低減、グローバルな標準化の3点が挙げられている
- 光電融合(外部の光技術を、コンピュータ内部のチップ間/チップ内まで持ち込む)の実装難易度が高い(チップ内光化の難易度が言及)
- 低消費電力化の追求(IT機器の電力消費は増加するとの前提が示され、爆発的に増えるデータ量を前提に電力効率向上が課題としている)
- 消費電力を抑えることが中心的な課題として述べられている
関連銘柄を網羅的に紹介します。
日本電信電話(9432)
IOWNにおける役割
IOWN(次世代の通信基盤)構想を提唱し、光電融合技術を核とする方向性を示す
IOWNにおける強み
- IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の中心として、従来の電子技術を「光」に置き換える光電融合(オールフォトニクス)を推進している
- AI普及に伴う爆発的なデータ処理と電力不足という世界課題の解決を目指す(光電融合による電力効率改善の狙い)
- オールフォトニクス・ネットワークの開発目標として、電力効率を100倍、伝送容量を125倍とする方向性が示されている
- IOWNの実現に向けてIntelとの共同研究が行われるとしている
IOWNにおけるリスク
- 技術の実装・社会普及が計画通り進まないことによるロードマップ遅延リスク(NTTの有価証券報告書での記載として)
- 研究成果からビジネスとして社会実装する段階にある「死の谷」の存在による収益化・実装の障壁
- グローバル市場でデファクトスタンダードを握り標準化できるかが不透明である
- 光技術の普及自体が不確実である
IOWNにおける競合
- Google:IOWNの対象領域(超低遅延・大容量のインフラ層)で、独自のインフラ主導権争いを行う可能性があるGAFAとして挙げられている
- Apple:IOWNの対象領域(超低遅延・大容量のインフラ層)で、独自のインフラ主導権争いを行う可能性があるGAFAとして挙げられている
- Meta:IOWNの対象領域(超低遅延・大容量のインフラ層)で、独自のインフラ主導権争いを行う可能性があるGAFAとして挙げられている
- Amazon:IOWNの対象領域(超低遅延・大容量のインフラ層)で、独自のインフラ主導権争いを行う可能性があるGAFAとして挙げられている
- AT&T:6G規格の策定において、IOWNとは異なる方向性を持つ海外通信キャリアとして挙げられているため競合となり得る
- Verizon:6G規格の策定において、IOWNとは異なる方向性を持つ海外通信キャリアとして挙げられているため競合となり得る
- ラピダス:5Gから6Gへという文脈で日本の「NTT-IOWN」と競争・比較される動きとして言及されている
- TSMC:光電融合に関する競争の文脈で「パートナーであり競合」として挙げられている
- KDDI:次世代光通信IOWNの参画・本気度という文脈でNTTのライバルとして言及されている
- Intel:IOWNへの参画企業として挙げられており、提携・競争の双方の関係になり得る対象として扱われている
- Microsoft:5Gから6Gへという文脈でIOWNが世界標準になった際に関与が示唆される参加企業として挙げられている
- ソニー:5Gから6Gへという文脈でIOWNが世界標準になった際に関与が示唆される参加企業として挙げられている
INPEX(1605)
IOWNにおける役割
IOWN関連株として銘柄検索リストに挙げられている
IOWNにおける強み
- IOWN(次世代情報通信基盤)が抱える「莫大な電力需要」という課題に対し、低炭素エネルギーの安定供給者として不可欠な役割を担える点
- 日本政府との太いパイプ
- 海外事業へのアレルギーがなく、挑戦できる資金・環境・信用がある
IOWNにおけるリスク
- 関連性の希薄化:IOWNの進展が必ずしもINPEXの業績に直結せず、エネルギー需要増という間接的な恩恵に留まる可能性
- 代替エネルギーとの競合:データセンターのクリーンエネルギー化が進む中で、天然ガス(化石燃料)への依存が環境規制リスクにつながる可能性
IOWNにおける競合
- NTT:IOWN構想の主導者(次世代の光通信規格)として、投資家が「次世代のインフラ覇権」という文脈で並べて比較されやすい
キオクシア(285A)
IOWNにおける役割
IOWN関連株として銘柄検索リストに挙げられている
IOWNにおける強み
- IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)において「光電融合技術」を活用した次世代メモリおよびストレージ開発の主導権
- 光電融合により消費電力を100分の1に抑えられるなど、大容量・低遅延・省エネを強みにできること
IOWNにおけるリスク
- 光電融合技術への適応が遅れると、従来の電気信号ベースのメモリー技術からの転換に遅れが出て、IOWNベースのコンピュータ刷新で優位性を失うリスク
- NVIDIAなどの競合が光通信技術やAIインフラ分野で追随することで、日本発技術が国際標準を握り続けられるかが不確実
IOWNにおける競合
- NV(IDIA):光通信技術やAIインフラ分野で強力な競合として追随してくるため、IOWN構想における国際標準獲得を巡って競合になり得る
フジクラ(5803)
IOWNにおける役割
IOWN構築に不可欠な光ファイバーや光コネクタの供給
IOWNにおける強み
- IOWN(次世代情報通信基盤)において「世界シェアトップクラスの光ファイバ技術」を強みとしている
- 光と無線を融合させる「独自のミリ波技術」をIOWN構想の文脈で有する
- IOWNと連携し、次世代光通信に関する研究開発を進めている
- 高速な映像伝送環境構築に向け、オール・フォトニクス・ネットワーク(APN)とミリ波技術を用いる旨が示されている
IOWNにおけるリスク
- IOWNへの注力は成長機会である一方で、「グローバルな競争と市場リスク」などの戦略的・構造的リスクを伴う可能性が示唆されている
- 製品欠陥を理由とする提訴(品質問題訴訟)に関する記載があり、品質・訴訟対応がリスクになり得る
IOWNにおける競合
- 住友電気工業:IOWN関連でフジクラの主な競合企業として国内の「電線御三家」に挙げられている
- 古河電気工業:IOWN関連でフジクラの主な競合企業として国内の「電線御三家」に挙げられている
イビデン(4062)
IOWNにおける役割
光電融合技術を用いた次世代チップパッケージ基板の開発
IOWNにおける強み
- NTT提唱のIOWN構想における中核技術「光電融合」を支える重要な役割(光電融合の実現に向けたパッケージ基板領域)
- 「光電融合」(電子回路と光回路を融合して、低消費電力・低遅延・大容量を目指す)を支える超高度なパッケージ基板技術
- 半導体パッケージ基板で米インテルを主要顧客としている(供給先として言及)
IOWNにおけるリスク
- IOWN関連で数千億円規模の設備投資継続による先行投資負担(減価償却費が利益を圧迫するリスク)
- IOWNの普及が計画より遅れた場合の収益圧迫リスク
- 半導体市場の需給サイクルに左右され、高価な最新設備の稼働率低下につながる需要ボラティリティ
IOWNにおける競合
- エヌビディア:IOWN・光電融合の文脈で言及される光電融合関連の供給/実用化競争の比較対象になり得るため
- TSMC:IOWNの次世代ネット構築(光電融合)に関する競争の中で「パートナーであり競合」として言及されているため
- ブロードコム:IOWN向けに部品供給を行う旨が示されており、部品供給面で比較対象になり得るため
新光電気工業(6967)
IOWNにおける役割
光電融合デバイスの実装技術に関わる半導体パッケージ
IOWNにおける強み
- IOWN(光電融合)における光電融合デバイスを実用化するための「高密度パッケージング技術」と「CPO(Co-Package Optics)の実装能力」
- IOWN構想に関連する「IOWN® GLOBAL FORUM」への参画が示されている
IOWNにおけるリスク
- IOWN関連での次世代技術の標準化競争や、膨大な設備投資に伴う収益化の遅れといった不確実性
- IOWN関連とは直接結びつかない可能性はあるが、同社株式が2025年6月6日をもって東京証券取引所プライム市場から上場廃止となった旨が示されている
IOWNにおける競合
- Broadcom:NTTのIOWN機器で生産参画が言及されており、光電融合デバイス/関連領域で比較対象になり得る
アンリツ(6717)
IOWNにおける役割
次世代ネットワークの通信品質を測定する計測機器の提供
IOWNにおける強み
- IOWN/APNにおいて、次世代通信の品質を保証する「超高速・高精度な計測技術」を強みとしている
- APNで、信号を光のまま伝送・処理する構想に対応し、低遅延・大容量通信に必要な検証を担う文脈がある
- NTTと協働し、オープン標準に基づくIOWN APNの通信品質をリアルタイムかつエンドツーエンドで検証する活動が紹介されている
- 光デバイステストソリューションとして、LPO/CPO/NPO、チップレット、光/電気デバイスの周波数特性、PAM4信号波形などの検証領域が示されている
- IOWN検証に関する活動の紹介(グローバルフォーラム等)がある
IOWNにおけるリスク
- 光電融合(次世代ネット構築)領域で競争が激化する可能性が示されている
- 実際の業績等はさまざまな要因により大きく異なる可能性がある、という一般的な不確実性が記載されている
IOWNにおける競合
- Keysight Technologies:電子計測器の最大手で、アンリツの計測・テストソリューション分野での最大のライバルとして言及されている
- Rohde & Schwarz:ワイヤレス通信に関する競合として、同じく計測・テストソリューション分野の主要競合に挙げられている
日本電気(6701)
IOWNにおける役割
IOWNの基盤となる光ネットワーク技術(光電融合など)を共同開発するネットワーク・システム側
IOWNにおける強み
- IOWNにおける光通信技術とAI・無線技術を高度に融合させる実装力
- 光海底ケーブルや陸上の基幹光通信システムで培った光伝送技術を背景に、IOWNの柱であるAPN向けの光伝送装置の開発・製造能力
- IOWN構想の初期から参画し、NTTと資本・業務提携を結ぶなど共同開発者として中核を担う役割
IOWNにおけるリスク
- グローバル競争の激化
- 技術の標準化(標準化での優位性確保が難しい可能性)
- 巨額の開発投資が必要
IOWNにおける競合
- 富士通(6702):NTTのIOWN関連でNECとの違いが取り上げられており、光電融合の製造・領域で比較対象になり得るため
- エリクソン:海外勢としてNECが対抗する対象として言及されているため
- ノキア:海外勢としてNECが対抗する対象として言及されているため
- エヌビディア:IOWN構想に対して言及があり、関連領域での競争・代替の可能性があるため
- インテル:IOWN参画企業として言及されており、同領域での競合になり得るため
- KDDI(9433):IOWN参画企業として言及されており、同領域での競合になり得るため
富士通(6702)
IOWNにおける役割
IOWNに関わるネットワーク製品・コンピューティング基盤の開発を担う
IOWNにおける強み
- IOWNにおける「コンピューティング技術」と「光伝送・ネットワーク技術」の融合を強みとして関与
- スーパーコンピュータ「富岳」で培った計算機技術と、長年の実績がある光ネットワーク技術を組み合わせてIOWN実現に不可欠な役割を担う
- IOWNにおける「オープン戦略」を支える立ち位置として技術オープン化に関与
- IOWNの根幹技術である「光電融合(光通信と電子回路を融合)」デバイスの開発・製造で、NTTから重要パートナーとして深く関与
IOWNにおけるリスク
- 光伝送(OPGWなど)で外部環境(落雷や電磁干渉)による信号エラーが発生するリスク
- 優れた技術でも社会実装・ビジネスとしての成功に大きなリスクテイクが必要であり、光技術が一般に普及するか不確実
IOWNにおける競合
- 日本電気(NEC)(6701):IOWNの光電融合製造に関して「富士通に求めたNECとの違い」が示されており、光電融合デバイス領域で競合し得るため
- KDDI(9433):IOWNでの覇権取りとしてNTTとKDDIが狙う記述があり、次世代通信インフラの領域で競争関係になり得るため
- NV(IDIA):「IOWN構想」に関して“猛追”という観点で言及されており、関連技術・実現競争の比較対象になり得るため
- Intel(8008):IOWN構想の国際フォーラム参加者として「インテル」が言及されており、同領域の技術・参画で競合し得るため
ACCESS(4813)
IOWNにおける役割
IOWN Global Forumへの参加を通じてソフトウエア技術(情報配信やデータ管理など)を提供する
IOWNにおける強み
- ACCESSは「IOWNサービス開発支援」を提供している(「IOWN ACCESS」の文脈での位置づけ)
IOWNにおけるリスク
- IOWNは超高速・大容量通信が可能になる一方、不正アクセスが起きた場合に流出データ量が膨大になるリスク
- グローバルIPアドレスが攻撃対象になりやすく、適切な対策がない場合はデバイス乗っ取りや個人情報流出につながる恐れ
IOWNにおける競合
- IP Infusion:ホワイトボックス(汎用ハードウェアとOSを分離する手法)市場における直接的なライバルとして、ACCESSの子会社IP Infusion(OcNOS)が挙げられている
- TSMC:光電融合デバイスを開発する企業として、IOWNの関連分野で競争対象になり得る旨が示されている
住友電気工業(5802)
IOWNにおける役割
IOWN基盤となる光ネットワーク技術を支える光ファイバーや光通信用部品の提供
IOWNにおける強み
- NTTが提唱する次世代通信基盤「IOWN」において、光通信の基幹部品からシステム開発、社会実装までを網羅する広範な技術力
- IOWNのオール光ネットワークの基礎となる光トランシーバ(APN-T)およびネットワーク装置(APN-S、APN-G)などの研開発・提供
- IOWN Global ForumTMでの提案を通じて、オール光ネットワーク技術の普及に貢献
- IOWN Global ForumTMにて「2025 Implementation of the Year」を受賞
IOWNにおけるリスク
- 技術の標準化と普及の不確実性(IOWNの「光電融合」が世界標準として採用されるか、他国技術に対する優位性維持が不透明)
- 研究開発コストの増大(マルチコア光ファイバなど難易度の高い開発に巨額投資が必要で、収益化まで長期間になり得る)
- 模倣品・知財侵害リスク(光ファイバ接続機器などで、中国などの業者による模倣品問題が発生、技術流出や権利侵害対策が急務)
IOWNにおける競合
- 古河電気工業:住友電工と並び、IOWNのキーデバイスである「レーザー光源」や光ファイバーで競合するため
- フジクラ:光ファイバーやコネクタなどの光関連製品で住友電工と競合するため
- 浜松ホトニクス:光電融合に不可欠とされる「メンブレン化合物半導体」などの量産技術で競合・先行する側面があるため
- ブロードコム:次世代の光通信基盤としてのIOWN(光電融合)の文脈で、光電融合の類似技術の開発を進めているとされ競争相手になり得るため
- エヌビディア:IOWN(光電融合)の類似技術の開発を進めているとされ、競争に関与するため
- 新光電気工業:NTTのIOWN機器の中核となる機器の生産体制に参画する企業として記載されているため
古河電気工業(5801)
IOWNにおける役割
IOWN構想に関連する光通信技術の提供
IOWNにおける強み
- IOWNにおける「光電融合」に必要な光半導体・レーザー技術(高品質なレーザー光源)を保有
- データセンター内で電気信号を光信号に変換する小型・省電力な光デバイス開発に注力し、NTTとの連携体制を築いている
- 世界トップクラスの光ファイバー技術(光ファイバーの製造で世界的なシェアと技術力)
IOWNにおけるリスク
- 光通信市場の需要変動や価格競争により、収益性改善が遅れるリスク
- IOWNの普及に時間がかかるため、普及までの既存事業の安定的な収益維持が不可欠
- 研究開発・設備投資の回収リスク(技術標準の動向や競合他社との開発競争により、投資が期待通りの利益につながらない可能性)
IOWNにおける競合
- 住友電気工業:光ファイバ・ケーブル市場でシェアを争う主要な競合として挙げられている
- フジクラ:データセンター向け光配線ソリューションに強みがある国内競合として挙げられている
エクシオグループ(1951)
IOWNにおける役割
IOWNの社会実装に向けた通信設備工事(通信インフラ構築)を担う
IOWNにおける強み
- NTTグループをはじめとする通信キャリア向けのインフラ構築で培った「圧倒的な施工・保守技術」
- 2030年に向けた次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」構想の実現に向け、早期からの組織体制を整備
IOWNにおけるリスク
- 通信インフラの刷新に伴う不確実性(IOWN関連の投資・更新計画の不確実さ)
- 外部環境の変動(通信インフラ刷新局面における環境変化)
IOWNにおける競合
- コムシスホールディングス:通建御三家の一角として、IOWNにおける光ファイバー網の構築など「物理的なインフラ構築」を担う実行部隊として比較対象になりやすい
- ミライト・ワン:通建御三家の一角として、IOWNにおける光ファイバー網の構築やデータセンター設置などの「物理的なインフラ構築」で競合しやすい
ミライト・ワン(1417)
IOWNにおける役割
ネットワークインフラの構築・保守(IOWNに関わる通信基盤の運用)を担う
IOWNにおける強み
- NTTが提唱する次世代通信基盤「IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)」構想において、通信インフラの構築・保守の実績を強みとしている
- 街づくりへの展開力を持つ
- 「IOWN Global Forum」設立初期から参画しており、技術の実証から社会実装まで担うプレイヤーとして位置づけられている
IOWNにおけるリスク
- IOWN関連では、技術的な不確実性がリスクになりうる
- 投資コストがリスクになりうる
- 外部市場環境の変化がリスクになりうる
IOWNにおける競合
- 調査結果には明確な記載がありません。
santec(6777)
IOWNにおける役割
光通信用部品・光測定器を製造・販売し、IOWN関連の技術領域を担う企業として挙げられている
IOWNにおける強み
- IOWNに関連する光測定器および波長可変光源で「世界トップクラス」の技術力
- 光技術を応用した製品を40年以上にわたり研究開発型で提供
IOWNにおけるリスク
- 技術確立・普及の遅れ(タイムライン)— IOWNは2030年の本格実用化を目指す長期プロジェクトで、短期間での収益貢献が見込みにくい
- 仕様策定・標準化の成否— 海外勢との主導権争いや仕様確定の遅れにより、光測定器など関連製品の需要に影響する可能性
IOWNにおける競合
- II-VI (Coherent):WSS(波長選択スイッチ)市場でトップシェアを誇り、技術面でsantecと競合すると記載
- Lumentum Holdings:光トランシーバーおよびWSSデバイスで主要プレイヤーとして挙げられており、santecと競合すると記載
シスメックス(6869)
IOWNにおける役割
IOWN関連銘柄として挙げられている(本文中で担う役割の具体記載なし)
IOWNにおける強み
- NTTの次世代通信基盤「IOWN」への参画を通じて、遠隔医療の高度化を目指している
- 精密な医療データのリアルタイム伝送により、医療データをセキュアに活用する方向性が示されている
- デジタルツインを用いた次世代診断サービスの実現を目指している
IOWNにおけるリスク
- 巨額の先行投資(通信インフラだけでなく、医療機器側の光インターフェース化等が必要になり得る)
- 技術標準化の成否(IOWN対応の前提となる標準化が進まない可能性)
- サイバーセキュリティの新機軸への対応が必要になる可能性
- 実用化まで長期化する見込みで、収益化の不透明性(短期での回収が難しい可能性)
IOWNにおける競合
- ロシュ・ダイアグノスティックス:検体検査機器(臨床検査機器)分野でシスメックスとグローバルシェアを争う競合として挙げられている
- ベックマン・コールター(ダナハー傘下):臨床検査機器の分野でシスメックスとグローバルシェアを争う競合として挙げられている
- アボット・ジャパン:臨床検査機器の分野でシスメックスとグローバルシェアを争う競合として挙げられている
川崎重工業(7012)
IOWNにおける役割
IOWN関連銘柄として挙げられている(本文中で担う役割の具体記載なし)
IOWNにおける強み
- 重工業界をリードするハードウェア技術(ロボット・モビリティ)と、IOWNによる超低遅延・大容量ネットワークを融合し、高度なリモート制御や自律動作を実現する基盤構築力
- 2025年10月にNTTドコモビジネス(NTTコミュニケーションズ)と、IOWN構想の活用を含む戦略的協業を開始
IOWNにおけるリスク
- 不正(架空取引など)に関する報道・分析があり、再発防止や信頼毀損による事業影響の可能性
IOWNにおける競合
- NTTドコモビジネス(NTTコミュニケーションズ):IOWNを活用した「ロボット・モビリティ・社会インフラ」分野でのネットワーク連携が協業として挙げられており、同テーマでの比較対象になりやすい
- NTT東日本:IOWNでのロボ遠隔操作(ほぼ遅延なし)が報じられており、IOWN活用による遠隔運用の取り組みで比較対象になりうる
- 三菱電機:NTT東日本とIOWNでロボ遠隔操作に取り組む文脈で登場しており、遠隔操作・ロボット関連の競争領域で比較対象になりやすい
- KDDI:NTTとKDDIが共同開発を目指す6G時代の次世代通信インフラ「IOWN」として言及があり、通信基盤側の競争軸で比較対象になりうる
KDDI(9433)
IOWNにおける役割
NTTとIOWNの社会実装に向けた基本合意に基づく共同研究開発
IOWNにおける強み
- 長年培ってきた光伝送技術
- 世界規模の通信インフラ実装力
IOWNにおけるリスク
- グローバル標準化の成否
- 巨額の設備投資負担
- 商用化の遅延
- 特定の企業連合によるガラパゴス化を避け、世界市場で主導権を握れるか
IOWNにおける競合
- NTT(9432):IOWNを巡って基盤技術では協力者となり得る一方、サービス層では競合し得るため
- ソフトバンク:IOWNに参加する可能性が取り上げられており、次世代通信基盤・サービス提供の比較対象になり得るため
- 楽天モバイル:IOWN(オール光ネットワーク)本格化に関わる参加企業として言及されており、通信サービス面での比較対象になり得るため
ソフトバンク(9434)
IOWNにおける役割
次世代ネットワークの研究開発およびIOWNへの参画
IOWNにおける強み
- NTTが主導するIOWN(次世代通信基盤)の技術を、自社の得意分野(AI・モバイル等)へ迅速に実装し、具体的な活用ユースケースを創出する「スピード感」を強みとしている
- IOWNをAI処理に活かし、低消費電力・大容量通信を用いた分散コンピューティング効率化に注力している
- ユーザーに近いサービス層での活用を重視している
- 通信、eコマース、決済、SNSなど多様な分野で国内最大級のユーザー基盤を有することを強みとしている
IOWNにおけるリスク
- IOWNがNTT主導の技術であるため、NTTへの依存度が高まるリスク(将来的に通信インフラの主導権を奪われる懸念)
- IOWN実現に向けた巨額の研究開発・設備投資負担(2030年に向けた長期投資が必要)
- 投資規模の差が開発競争やインフラ更新に影響し得る(NTTの年間研究開発費に対し、ソフトバンクは規模が大きく異なる旨)
- NTT法廃止議論等を背景に、通信インフラがNTTの独占状態に戻る懸念や、他社競争力が削がれるリスクを示している
IOWNにおける競合
- NTT:IOWNはNTTが開発・主導する技術として位置付けられ、ソフトバンクは依存リスクを指摘。一方で推進団体への加盟など、インフラ開発での協調面もあるため競合/パートナーが混在
- KDDI:IOWNに関する文脈で「KDDIに続きソフトバンクも」関与する趣旨が示されており、次世代光通信基盤を巡る競争・比較対象になり得る
- 楽天モバイル:通信事業者としてIOWN文脈の競合群(NTT、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル)に含まれているため、次世代通信の取り組みが比較されやすい
スカパーJSATホールディングス(9412)
IOWNにおける役割
宇宙統合コンピューティング・ネットワークの構築でNTTと提携
IOWNにおける強み
- NTTのIOWN(超低消費電力・高速大容量の光通信)技術と、自社の宇宙アセット(衛星インフラ)を融合して事業展開している点
- NTTとの共同事業により、静止衛星(GEO)、低軌道衛星(LEO)、高高度通信プラットフォーム(HAPS)を統合した「宇宙統合コンピューティング・ネットワーク」を構築している点
- 衛星上でデータ処理・分析を行う「宇宙データセンター」を2026年にも開始予定としている点
- 宇宙で即座に処理し、必要な情報だけを地上に送ることで、災害状況の把握など即時性の高いサービスを可能にする点
IOWNにおけるリスク
- IOWN関連の技術の実装難易度がリスクになり得ること
- 巨額の先行投資が必要になること
- 競合環境の変化がリスクになり得ること
- NTTと合弁会社「株式会社SpaceCompass」を設立して宇宙統合コンピューティング・ネットワークの構築を目指す中での、事業推進上の不確実性(技術・投資・競合環境)
IOWNにおける競合
- 低軌道(LEO)衛星コンステレーション事業者:スカパーJSAT(静止軌道衛星が主軸)のIOWNによる超高速・低遅延通信領域に対して直接競合し得る対象として挙げられているため
- Starlink (SpaceX):LEO衛星コンステレーション事業者の例として挙げられており、IOWNによる高速・低遅延通信領域で比較対象になり得るため
TIS(3626)
IOWNにおける役割
システムインテグレーターとしてIOWNを活用した取り組み
IOWNにおける強み
- 金融・製造など幅広い顧客基盤を背景にIOWNの社会実装を進められる点
- 通信基盤からアプリ層までをつなぐシステム構築力を、IOWNの社会実装加速に掛け合わせられる点
- 社会実装に向けた推進力(2025年5月に「IOWN Global Forum」へ参画)
- 独立系大手SIerとして、決済・製造・公共など多岐の業界知見を活かし、IOWNを通信技術にとどめずデータセンターの電力削減など具体課題に落とし込める点
- システム運用だけでなく業務運用までを考慮したシステム開発・構築力や、高い信頼性が要求される領域(EDI・クラウド等)での実績志向
IOWNにおけるリスク
- 技術確立と普及の不確実性(研究段階から商用化(開発)への移行で、投資に見合う成果が得られないリスク)
- グローバル標準化競争(NTT主導の動きがある一方、海外ベンダーや他規格との競合でデファクトスタンダードを握れないと投資回収が難しくなるリスク)
- 社会実装へのハードル(長期プロジェクトであるIOWNの本格実用化までの進捗・移行に伴う課題)
IOWNにおける競合
- NTTグループ(NTTデータ、NTTコミュニケーションズ等):ITインフラやシステム開発という広い意味での競合対象であり、プラットフォーム提供者(NTT)と、その上のシステム構築者(TIS)という側面もあるため
- 富士通:大手メーカー系SIerとして、サービス領域別に直接競合し得るため
- NEC:大手メーカー系SIerとして、サービス領域別に直接競合し得るため
- 日立製作所:大手メーカー系SIerとして、サービス領域別に直接競合し得るため
- 日本IBM:外資系コンサル・ITとして、IT関連領域で比較対象になりやすいため
- アクセンチュア:外資系コンサル・ITとして、IT関連領域で比較対象になりやすいため
- KDDI:通信キャリア系として、通信・ITインフラ関連で競合し得るため
- ソフトバンク:通信キャリア系として、通信・ITインフラ関連で競合し得るため
- エクイニクス(Equinix):データセンター事業者として、データセンター関連の競合相手として挙げられているため
- キンドリル(キンドリル):データセンター事業者として、データセンター関連の競合相手として挙げられているため
ソニーグループ(6758)
IOWNにおける役割
IOWN Global Forumの創設メンバーとして参画
IOWNにおける強み
- IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想において、NTTおよびIntelと共に設立メンバーとして参画している
- 映画・音楽・ゲームなどの世界的IP(知的財産)を保有しており、IOWNの「超大容量・低遅延」のネットワークがコンテンツをよりリアル/リアルタイムに届ける出口になり得る
- テレビやカメラ等のエレクトロニクス事業、CMOSイメージセンサーを中核とするイメージング&センシング等、技術領域を幅広く有している
IOWNにおけるリスク
- グローバル標準化の成否が未知数で、海外勢が独自の規格を推進して「ガラパゴス化」するリスク
- 光電融合技術などの研究開発には莫大な投資が必要で、社会実装に至るまでの投資負担や収益化タイミングが課題になる可能性
- 光電融合デバイスの早期実用化がカギとされており、開発の進捗によっては想定通りに進まないリスク
- NVIDIAが猛追する可能性や、IOWN構想が折り返し地点にあるといった文脈があり、他社の競争圧力が高まるリスク
IOWNにおける競合
- NTTグループ:IOWN構想で設立メンバーとして国際的なフォーラムを進めており、次世代通信基盤の主導権・実装で比較対象になりやすい
- インテル(Intel):IOWN構想の設立メンバーとして参画しており、光電融合を含む技術面で競争・比較される立場にある
- NV(IDIA):IOWN Global Forumに参加する世界のテック巨人として言及され、IOWN構想に対する競争圧力(猛追)の文脈もある
- Microsoft:IOWN Global Forumに参加する世界のテック巨人として言及されており、次世代ネットワークを活用する構想・技術で比較対象になり得る
三菱電機(6701)
IOWNにおける役割
フォーラムのスポンサーメンバーとして光通信技術などに関与
IOWNにおける強み
- FA(ファクトリーオートメーション)機器・社会インフラの現場実装力を、IOWN(低遅延・大容量)の特性と融合させる高度なネットワーク制御技術
- 産業用オープンネットワーク規格「CC-Link IE TSN」とIOWNのAPN(オールフォトニクス・ネットワーク)を組み合わせ、最大1600km離れた拠点間で1マイクロ秒以下の時刻同期精度により遠隔制御・監視を実現
- IOWNを活用したほぼ遅延の遠隔ロボット操作(遠隔でも遅延を抑えてロボットを動かすことができる前提)に関する実証・取り組みがある
- IOWN APNの100Gbps通信で3次元点群データの遠隔解析・遠隔閲覧(インフラ点検等の遠隔解析/遠隔閲覧)を可能にする取り組みがある
IOWNにおけるリスク
- 高度なネットワーク基盤であるIOWN活用において、セキュリティ(機密情報保護)が最大の懸念になり得る(過去に不正アクセスによる情報流出の経験がある旨の記載)
- 安全通信機能について、国際安全規格 IEC61508 のSIL3適合に必要な要件に従う必要があり、要件未達がリスクになり得る
- 事業継続・撤退の判断(売上高で計8000億円分の事業について、2025年度中に撤退も視野に判断する旨の記載)があり、IOWN関連の投資継続や優先度に影響し得る
IOWNにおける競合
- NTT東日本:IOWNの社会実装に向けた実証実験を三菱電機と共同で進める主要パートナーであり、同領域(産業分野でのIOWN活用)の実装競争の当事者になり得る
- 東芝:NTTとともにIOWNとクラウド型PLCを用いて生産設備を高速制御する取り組みが示されており、産業用のIOWN活用(遠隔制御・高速制御)で比較対象になり得る
日立製作所(6501)
IOWNにおける役割
インフラ基盤やITプラットフォームの観点からフォーラムに参画
IOWNにおける強み
- 世界トップクラスのストレージ仮想化技術
- 社会インフラを支える高度なIT運用ノウハウ
- NTTの光ネットワーク技術と融合させてIOWN(IOWN APN)活用につなげられる点
- ストレージ仮想化技術により、遠隔地に設置した複数のストレージをあたかも1つのように扱える(VSP One Block)
- IOWN APNの低遅延・低ジッタにより回線の応答遅延を改善できる(実証実験)
- ストレージ仮想化技術とIOWN APNを用いた実証で、600km超のリアルタイムデータに関する取り組みが示されている
IOWNにおけるリスク
- 技術の標準化競争(デファクトスタンダード争い)に敗れた場合、IOWN対応製品(ストレージやITインフラ)の市場が限定される恐れ
- インフラ構築のコスト負荷が大きいこと
- 膨大な設備投資と収益化のタイムラグ
- 地政学的な供給網の不安定化
IOWNにおける競合
- NTTコミュニケーションズ:IOWN APNとストレージ仮想化技術を用いた実証・取り組みで並走しているため、IOWN関連の提供領域で比較対象になりやすい
- ファーウェイ(Huawei):低消費電力・大容量通信技術の開発を加速しており、IOWNの国際標準化を巡る競争の相手になり得る
浜松ホトニクス(6965)
IOWNにおける役割
光半導体・センサー技術などでIOWN実現に不可欠な領域を担う
IOWNにおける強み
- IOWNにおいて「光を出す」「光を受ける」両方の技術で、世界トップレベルのデバイスを供給できる点
- レーザから検出器までを自社でカバーできる旨の記載
- IOWN(光電融合)構想における光電融合技術の中核を担う重要企業と目されている点
IOWNにおけるリスク
- 収益拡大の時期がずれ込み(2026年9月期までの中期経営計画で収益拡大時期を25年9月期以降と定めた記載)
- 2025年9月期の純利益が44%減(償却費など重荷とする記載)
- 設備投資の拡大が言及されている(収益拡大のタイミングずれと併記)
IOWNにおける競合
- QDレーザ:IOWNの光配線用チップに搭載される「量子ドットレーザー」の先駆者として挙げられており、光の発光デバイス領域で比較対象になり得るため
- オキサイド(6521):単結晶・光デバイスを扱い、光通信や半導体検査装置向けで競合・関連すると記載されているため
- 精工技研(6834):光電融合技術関連の企業として挙げられており、次世代デバイス向け加工ソリューション等の文脈で比較対象になり得るため
アドバンテスト(6857)
IOWNにおける役割
IOWNで用いられる光半導体・光電融合デバイスの測定・検査技術を担う
IOWNにおける強み
- IOWN(アイオン)において「光電融合技術」を用いた革新的なデバイスの品質と信頼性を担保する重要な役割
- IOWNの核となる「光電融合技術」に関する光電融合デバイスの試験における「絶対的な技術力」
IOWNにおけるリスク
- IOWNに関連するリスクとして、技術標準化と実装の不確実性(従来の電子回路から光回路への転換に伴うテスト技術の不確実性)
- グローバル企業特有の外部環境要因
IOWNにおける競合
- テラダイン:半導体テスタ業界で日本のアドバンテストと並ぶ2強として挙げられているため
- TSMC:光電融合デバイス開発で注目され、IOWNの文脈で「競合」として言及されているため
東京エレクトロン(8035)
IOWNにおける役割
次世代の光半導体チップ製造プロセスに向けた製造装置供給を担う
IOWNにおける強み
- IOWN(光電融合)に必要な「光電融合デバイス」をつくるための、極めて精密な微細加工を要する半導体前工程の製造プロセス技術に強み
- 次世代半導体の製造・プロセス技術の開発・検証に取り組み、政府(NEDO)のプロジェクト等で中心的な役割を担うとされている
- 前工程の「コータ・デベロッパ」で世界シェア約9割
IOWNにおけるリスク
- 光電融合(光と電気の統合)に対応する必要があり、従来のシリコン半導体と異なる製造プロセスとなる可能性がある
- 技術ロードマップの読み違えにより、巨額の研究開発費が回収不能になるリスク
- 次世代技術への継続的投資が利益を圧迫する懸念(研究開発負担の増大)
IOWNにおける競合
- 調査結果には明確な記載がありません。
レゾナック・ホールディングス(4004)
IOWNにおける役割
光チップ実装に必要な材料など、半導体の後工程領域での提供を担う
IOWNにおける強み
- IOWN構想において、核心技術「光電融合」を実現するための半導体材料の供給と技術開発で重要な役割
- ロジック半導体用サブストレート向け「銅張積層板」でシェア約80%を占め、業界標準化に寄与
- 川中から川下までの長いバリューチェーンを持ち、半導体後工程で圧倒的なシェア
- 半導体チップを接合する用途で、強い接着力や高い耐熱性などの特長を持つ半導体材料を提供
- 半導体後工程で使われる様々な材料を提供し、高い世界シェアを有する
IOWNにおけるリスク
- 光電融合(光チップ)に必要な次世代材料は、従来の電気信号用材料と異なり、開発が遅れた場合に競合へシェアを奪われる可能性
- IOWNを含む先端半導体分野への巨額の研究開発投資について、普及スピードが想定を下回ったり標準化競争で不利になった場合に投資コストを回収できないリスク
- IOWN関連のサプライチェーン分断(地政学リスク)
IOWNにおける競合
- 調査結果には明確な記載がありません。
ディスコ(6146)
IOWNにおける役割
光デバイス向けの切断・研削・研磨など加工技術を担う
IOWNにおける強み
- IOWN構想の「光電融合デバイス」を実現するために不可欠な、極めて高度な微細加工技術(切る・削る・磨く)を提供可能
- 光電融合(電気信号を光信号に置き換え、小型・低消費電力化)では、半導体チップや光デバイスを極限まで薄くし高精度に加工・接合するプロセスが必要であり、その領域で重要
IOWNにおけるリスク
- 光電融合に伴うプロセス変化により、既存装置が陳腐化するリスク
- 光電融合チップの特殊構造(光素子と電子回路を混載する「光チップレット」構造)への移行で、これまでの電気接点に比べてより精密な平坦化や切断が必要になる
- 既存のダイシングソー(切断装置)やグラインダ(研削装置)の仕様では対応しきれなくなるリスク
IOWNにおける競合
- 調査結果には明確な記載がありません。
沖電気工業(6703)
IOWNにおける役割
通信インフラ向けのネットワーク/通信機器分野でIOWNの実現に関与
IOWNにおける強み
- 「センシング技術」とIOWNの「光ネットワーク」を融合させた社会実装能力
- DFOS(分布型光ファイバーセンシング)に強みがあり、既存の通信用光ファイバーをセンサーとして振動・歪み検知に活用する点
- DFOS×IOWN連携による「インフラDX」(既存光ファイバー網やIOWN活用による一括監視、省力化、コスト削減、災害予兆の早期検知等)に関する提言・取り組み
- 国際標準化機関(ITU-T)への提言など、IOWN関連の標準化を通じたリスク低減を図る姿勢
IOWNにおけるリスク
- IOWNは2030年頃の実用化を目指す長期プロジェクトのため、光電融合技術等の次世代技術開発に巨額の先行投資・R&Dが必要となり、短中期的に財務を圧迫する可能性
- 標準化競争が不透明で、競合技術との標準化争いに敗れた場合、投資の回収ができなくなるリスク
IOWNにおける競合
- 日本電気(NEC):通信キャリア向けインフラやSIで競合する(IOWN構想の主要メンバーとして比較対象になっている)
- 富士通:IOWN構想に深く関与し、次世代ネットワーク技術の開発で競合する
- 古河電気工業:光ファイバ技術の強みがIOWNの物理領域と重なり、比較対象になる
まとめ
本記事ではKabuMartの独自調査結果をまとめました。投資の参考にしてみてください。
また、KabuMartでは本記事のような調査を利用者の方も実施することができます。