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企業を時系列で読みとく(日本システム技術を例に)
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企業を時系列で読みとく(日本システム技術を例に)

KabuMart

Written by

KabuMart
2026年1月8日
(更新: 2026年1月14日)

企業分析を時系列で読みとく

「株価は業績の鏡」と言われますが現実はもっと複雑です。
投資家は単なる現在の利益だけでなく財務の安定性や将来への投資姿勢を総合的に判断しています。

そこで今回は、日本システム技術(証券コード:4323)を題材として、株価と企業の成長性や安定性などを時系列的に分析してみました。

用いた指標については以下の通りです。
いずれも0~10の10段階評価で、数値が高いほど良好であることを示します。

指標要点説明
達成度会社予想の対前期増減率(成長率)売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の予想成長率が高いほど高得点になります。企業が成長に向けた積極的な計画を立てているか、そして最低限の利益(黒字)を確保できているかを測ります
成長性・効率性売上、キャッシュ創出力や資産効率売上の伸び単に売上が伸びているだけでなく、効率よく現金を稼ぎながら成長できているかを測 ります
収益性企業の基礎的な収益力と利益の質(本業で稼いでいるか)を評価する指標本業でしっかりと利益を上げているか、一時的な要因や金融取引で利益を嵩上げしていないかを測ります。
安全性・財務基盤企業の倒産リスクの低さや財務の安定性を、貸借対照表(BS)の比率から評価する指標財務基盤が盤石で、不況や一時的な業績悪化にも耐えうる体力があるかを測ります。
将来性・投資積極性企業が将来の成長のためにどれだけ投資しているかを評価する指標現状維持にとどまらず、イノベーションや事業拡大に向けて積極的にリソースを投じているかを測ります。

1. 総合スコアと株価の関係性

総合スコアは各指標の合計値で、企業の全体的な健康状態を示します。以下のチャートは、総合スコアと株価の推移を重ねたものです。

まず注目すべきは、総合スコア(Total Score)と株価(Close)の強い相関です。

  • 停滞からの脱却(2023年): 2023年中盤まで、総合スコアは30前後で停滞。この時期、株価もレンジ内での動きに終始していました。

  • 上昇のシグナル(2024年初頭): 2024年3月期(4Q)に向け、総合スコアが38付近まで急上昇。これを追うように株価が2段上の水準へとステージを変えました。

チャートは、 スコアの上昇が株価のブレイクアウトを予見している ことを示唆しています。

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2. 企業の研究開発や設備投資とその結果

この銘柄の真の強さは先ほどのスコアの内訳を時系列で追うことで見えてきます。

① 攻めの姿勢を評価するVenture Score

2024年後半Venture Scoreが2から7付近へ急騰しました。企業が研究開発や設備投資に資金を投じ始めたことを意味しています。市場はこの"未来への先行投資"を好感し期待感から株価が上昇し始めました。

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② GrowthScoreで企業の結果を見る

2025年に入ると今度はGrowth Scoreが最高値の9をマークします。先に行った投資が実際の売上成長やキャッシュ創出力の向上として結実したと考えられます。株価と同じような値動きをしているのがわかります。

分析の視点:
将来への投資が具体的な成果(Growth)へと繋がるサイクルが確認できる銘柄は投資家にとって最も信頼できる"買い"の対象となります。

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3. 下値を支え:Stable Scoreの安心感

どれだけ成長性が高くても財務が不安定ではリスクが勝ります。(つまり、投資ばっかしてハイリスク・ハイリターンなビジネスをしていては投資家としては不安要素になるということ)

しかし、この銘柄の 安全性(StableScore)は一貫して9〜10 を維持しています。

これは以下のことを意味します

  • 自己資本比率の高さ や 短期的な支払い能力 が盤石であるため相場の地合いが悪化した際にも投げ売りが出にくい非常に底堅い銘柄であると言えます。
  • この下支えがあるからこそ、投資家は安心して企業の積極投資を信頼することができます
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4. 分析まとめ:スコアが教える投資戦略

日本技術システムに対する、各スコアが示す意味を整理すると以下のようになります。

指標現在の状態投資判断への影響
Achievement最高水準 (5.0)会社予想に対する信頼度が極めて高く安心感を生む。毎回ちゃんと有言実行してくれる。
Growth加速中 (9.0)投資が実を結び成長フェーズの真っ只中にいることを証明。 現在もしっかり本業で結果を出している。
Venture高水準維持次なる成長を継続しており長い上昇が期待できる
Stable盤石 (10.0)倒産リスクが極めて低く長期保有をしても良い

5. その他分析結果(図と個人的な感想)

  • 企業目標の達成度と株価の関係

あんま株価とは関係なさそう。ただし、直近は高いスコアを出しているので、この会社は有言実行する会社になってきているぽい

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  • 収益の質と株価の関係

毎回1Qは低い値です。1Qは収益の質が悪いため、営業外・本業以外で収益を獲得するようです。一方2,3,4Qは高い水準にあるため、ここでしっかり本業で利益を上げています。また、直近の1Qはスコアが高いので、収益性の質を改善できているようです。

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  • 連結・単体の売り上げと株価

売り上げは毎年順当に伸びています、これは企業が安定した売り上げを維持できるビジネスモデルであることがわかります。

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各Q単体での売り上げです。こちらは大きな変動はないですが1Qから4Qにかけて売り上げが伸びる基調があるようですね

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  • 連結・単体の営業利益と株価

連結の営業利益も順当に伸びています。特に直近の2Qの営業利益は2022年から現在までで、最高値を更新している模様です。株価もこれと連動して上昇していますねぇ

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各Q単体の営業利益は年々堅調に伸びています。ただし、2023年に、一度大きく下落しているので、次の3Qは決算を跨いで投資は行わないほうが良い気がします

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  • その他チャート
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結論:定量分析が導く根拠ある投資

チャートはこの銘柄が現在、財務の安全性に守られながら、過去の投資が収益化し、さらに次の投資へと向かう というサイクルに入っていることを示しています。

総合スコアが高水準を維持している限り、一時的な株価の押し目は 絶好の買い場 となる可能性が高いです。


KabuMartではこのような定量的な分析を行なっています。

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KabuMartは財務諸表等の自動分析を行い、企業のファンダメンタル分析をサポートします。