【投資家必見】TOB銘柄を発掘する方法やTOBした後に注意する点を解説

【投資家必見】TOB銘柄を発掘する方法やTOBした後に注意する点を解説

KabuMart

この記事について

本記事は私がTOB銘柄を見つけた時の話が中心になります。TOBした時に株価はどうなったか、プレミアがどれくらいついたか、どうしたら良いか、TOB銘柄はどういう特徴があるかといった話から、TOBした際に気をつけるべき点や私の経験に基づく注意点についてまで解説します。

TOBは必ずするわけではないですが、どういった状況で株価が事前にどのように動いていたのかなどを知ることで投資判断の助けになると思います。

マンダム

マンダムが株式公開買付を実施

2025年9月10日、マンダムが公開買付(TOB)を発表しました。公開買付とは株価と期間を指定して、その期間で指定した株価で株式を買い取るというものです。一般的にはTOBではプレミア価格ということで、当時の株価よりも高値で買い取られます。

本発表では当時株価が1,400円台であったところ、プレミアが月、1,960円で買い取るという発表がされました。

私が購入した株価

私はマンダムを平均購入価格が1,300円台で購入していました。そしてTOBの発表後1,940円で売り差額で600円分ほど利益を得ることができました。

その後の動き

しかし、その後マンダムの株価は上昇を続け、2025年11月現在2,402円まで上昇しています。かなり勿体無いことをしました。実はTOBって価格を公表されたとしてもそれ以上に伸びることもあるのです。

これは投資家が納得いかなかったり、企業側がさらなる上値で買取価格を更新したりすることが稀にあるからだそうです。

マンダムは以前、2,000円台まで株価が上がっていたことがあり、私は1,300円台で買っていたため利益が取れましたが、2,000円台で購入していた人は納得がいかなかったのでしょう。確かに、2,000円台で購入している人は、私よりも昔からマンダムを応援して株を買っていたのにも関わらずTOBしても損失が確定してしまうというのは納得がいきませんよね。

image そういった背景があったのか、株価はさらに上昇し過去最高値を更新するに至りました。

SCSK

SCSKも公開買付を発表

SCSKも2025年の10月にTOBを発表しました。今回は住友商事に買収されるという形で、SCSKの株式を全て買い取るというものでした。プレミア価格は5,700円であり、当時の株価が4,258円であったので1,500円ほどのプレミアが乗ったことになります。私は平均4,400円台で買っていたため1,300円分ほど恩恵を受けました。

その後の動き

SCSKの場合はマンダムとは異なり、その後プレミア価格を超えることはありませんでした。一方で5,700円までは届かず私は5,675円で売却しました。

なぜ早く売ったのか

SCSKは公開買付の期限を12月初旬までにしており、それまでにSMBC日興証券の口座を作り公開買付に申し込まないといけなく、それが面倒くさかったので(笑)市場の中で売ってしまいました。

TOB前の株価の動きに注目

SCSKにはTOB前に不審な株価の動きがありました。
image
SCSKの株価を見ると、2025年9月以降に大きく株価が下落していることがわかります。これはおそらく住友商事がTOB価格を下げるために株価を意図的に下げていたのではないか?と囁かれています。

Yahoo!掲示板などでは、当時SCSKは「クソ株だ」など言われていましたが、裏では買収に向けて株価を下げる動きなどがあり、それにより下がっていただけであり結果としてはTOBにより最高値を更新し株式を持っていた投資家は全員利益を得られたことになります。

どのようにしてTOB銘柄を見つけたのか

私は基本的に銘柄探しにKabuMartしか使っていません。毎日決算カレンダーで決算が発表された企業を探し、「成長」がS以上、「資産」と「収益」がA以上の銘柄からPER的に割安なものをマークしていました。短期間で2社もTOBしているので、もしかしたら、TOB銘柄と私の探し方に親和性があったのかもしれないです。

気をつけるべきこと

一喜一憂しない

掲示板などを見ると、株価が不当に下がると「クソ株」など自分の銘柄の悪口が書かれているのをみて自信を無くして売ってしまったりしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、掲示板でのコメントは基本的には当てにならないので、自分のスタイルに自信を持って投資には取り組みましょう。KabuMartでは人気指数を使った過熱感による天井予測や底当てができますが、掲示板を見ると、過熱しているのに買い場と煽っていたり、底をついていそうなのに、まだ下がると売り煽っていたりするので、気にしないことが一番です。(見ないのが一番?)

TOBの前触れとして株価が落ちている可能性もあるので、株価の上下にあまり理由を求めすぎないことも大切ですね。

早く売りすぎない

TOBした際は早く売りすぎないようにしましょう。マンダムの例ですがたまに、TOBの公開買付価格を超えていくことが実際にあるので、しばらく持って会社から実際に買付の手続き資料が自宅に送られてくるまでは持っておいて良いと思います。

その後、手続きが面倒なら場内で売ってしまって良いでしょう。

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