株式投資のアルファとベータを初心者にも分かりやすく解説

株式投資のアルファとベータを初心者にも分かりやすく解説

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この記事について

本記事は株式投資において、利益の種類にはアルファとベータがあり、それらがどういったものかを分かりやすく説明しています。

自分が投資でどういった利益を得ようとしているかを理解することで、自分に合ったスタイルを見つけることができるので、なんとなく投資をしてしまっている方は是非最後まで読んでみてください。

株式投資におけるアルファとベータ

よく株式投資でアルファを取るとかベータを取るといった言葉を聞いたことはありませんか?自分ではイマイチよく分からないといった人も多いと思います。考え方や定義によっても話す人それぞれで違っていたりして、つまり何をいっているのか疑問のままだったりしませんか?

よくアルファは「市場平均に対してどれだけの超過リターンを得ることができたかという指標」と言われたり「説明できない利益」と言われたりします。一方でベータは「証券市場全体の動きに対してどの程度敏感に反応して変動するかを示す数値」や「説明できる利益」と言われたりします。

これだけ言われてもいまいち意味は分からないですよね。私もそうでした。

ベータとは

まずはベータから見ていきましょう。ベータとは一言で表現するなら
「個別銘柄の株価がマーケットの動きに連動する割合」
となります。

ここでいうマーケットとは、日経平均株価やTOPIXといった市場を代表する指標のことであります。つまり日経平均株価が1%動いた時に、自分の持っている銘柄が大体何%くらい動くのかといった割合を示します。

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例えばベータが1であるなら、日経平均と完全に連動して株価指標が動くと言うことになります。いわゆるインデックス投資などはこのベータが1である投資スタイルと言えます。しかし、一般的な個別銘柄はベータは1より小さく、その分それ以外の要素、つまりアルファによって株価が動くことになります。

アルファとは

次にアルファについて説明していきます。アルファとはこちらも一言で表現するなら
「投資家の努力によって得られる利益」
となります。

先ほどのベータは市場に連動する利益ですので、私たちにはどうすることもできず、マーケットの動きによって上下してしまいます。一方でアルファは私たち個人投資家が企業を調べたり、買いタイミングを工夫したりすることによって、得られる利益ということです。

グロース株投資

例えばグロース株(成長株)に投資することで、将来の期待値から上昇する株価の分だけ利益を得ることもアルファの一つでしょう。私たちは、成長するような企業を自ら探し出す努力をすることで他の投資家たちよりもいち早くその銘柄に気付き、株価が上がる前に買うことで利益を得ることができます。

バリュー株投資

他にも割安株を探し、その企業が本来の価値に戻る時の株価の動きで利益を取るスタイルもあります。これはPERやPBRといった指標を見て今その企業が割高なのか、それとも割安なのかを判断し割安な銘柄を買うスタイルになります。

グロース株と合わせて割安成長株を探すといったこともできるでしょう。その場合は狙っているアルファとしては、成長による期待値+割安感によるバリュー+市場と連動するベータという利益になるということです。

その他

その他にも、SNSで人気の銘柄にいち早く飛びついて高値で売り抜ける投資や、(良くないですが)イナゴ投資もアルファに含まれるでしょう。

KabuMartで得られるアルファ

KabuMartでは主に割安成長株を網羅的に探せるようにしています。また、AIにより開示情報や決算のポジティブ、ネガティブも把握できますので、他の投資家よりも早く優良な銘柄を発掘できるアルファがあるでしょう。

また、人気指数など独自に投資家の過熱感を確認できるのも大きなアルファになります。底の把握や天井の察知が他の投資家よりも株価よりも早く、正確にできるため、「みんなが注目していない時に買い」、「みんなが注目している時に売る」といった投資の絶対的な価値筋を作れることもアルファと言えるでしょう。

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