
木徳神糧の株価と人気指数から分析する投資家の動きについて
この記事について
本記事は、木徳神糧の2025年11月13日現在の株価の動きと木徳神糧の人気指数から、今後の株価の動きについて考察していこうと思います。
木徳神糧について
一言で言うなら
「お米を中心に、飼料・鶏卵・食品まで扱う“おコメ系総合商社(卸売会社)”」
です。
大きく分けて、こんな事業をやっています:
- 米穀事業(メイン)
- 業務用・家庭用の精米、無洗米、炊飯用米などを製造・販売
- スーパー、外食チェーン、コンビニ、お弁当・おにぎり工場向けなど
- 国内産米だけでなく、タイ米・ジャポニカ米など輸出入も実施
- コメ加工食品・食品事業
- 米粉(お菓子・パン・麺向け)、米を使った加工食品
- たんぱく調整米など、ヘルスケア・介護食向け商品も展開
- 飼料事業
- 米ぬかなどを使った飼料、輸入牧草などの飼料原料を販売
- 畜産業向けのビジネス
- 鶏卵事業
- 業務用・家庭用の卵、液卵・加工卵製品などの販売
- 海外事業
- ベトナムなどで生産したジャポニカ米を東南アジア、欧州、北米に輸出
- タイ産の香り米を日本に輸入するなど、「世界のおコメ」も扱う
株価の動き
木徳神糧の1年の株価の動きは以下のようでした。

4, 5, 6月にかけて徐々に株価が上昇していき、8月に爆発、9月以降は下落を続け、11月の決算発表後に大きく下落しています。
人気指数の動き
次に、KabuMartでの木徳神糧の人気指数を見てみましょう。

こちらの人気指数を見ると、4,5,6月にかけて人気指数が爆増し、7月に一気に落ち、8月にまた上がり、現在はさらに8月の半分ほどにまで落ちています。6月に急増したせいで数値がわかりにくいですが、11月現在の指数は30,851であり、3月の時点では8,500ですので、現在でも3〜4倍ほどの人気度はある点には注意が必要です。
なぜ6月に急増したのか?
実はこれは、2025年の令和の米騒動が原因です。米不足、備蓄米といった不安感から米を取り扱う木徳に注目が集まったと考えられます。そのため、投資家はもちろんですが投資家以外の人も注目した結果株価にはそこまで表れないのに人気指数が爆増したと言えるでしょう。そのため7月には一気に指数が落ちているのも納得ですね。
人気指数の投資家への影響
6月の指数の急増は投資家以外の世間一般の方々によるものが大半だと思われますが、投資家の方にも木徳に目をつけた方がいると思います。つまり米不足が来るなら米を扱う木徳なら何かしてくれるのでは?とか木徳に注目が集まるから株価が上がるのでは?とか考えたりしたのかもしれません。つまり7月の人気指数は18,700なのですが、3月と比べると倍以上ですので米騒動により投資家からの注目度が倍以上に伸びたことになります。そしてその勢いのまま8月にはさらに倍以上の人気指数を伸ばしさらに投資家からの注目を集めたと言うことになります。
株価と人気指数の関係
6月の指数は騙しというか、他要因が強く出すぎた結果ですので、投資家視点だと4,5,6,7,8と指数を上げていったと言うのが実情でしょう。そして連動するように株価も上昇していることが分かります。そして8月以降は指数が落ち気味であり、投資家の注目度も落ちてきます。これは短期の利確勢や機関投資家の売りの流れに乗りポジションを解消した人によるものです。もちろん売り方として参加する人もいるので注目指数は11月の予測値では10月よりも微増したりなど動きは上下しているように見えます。
今後の株価の動き
11月の予測値でもまだまだ30,851と米騒動前の8,500に比べたら2〜3倍ほどの注目度ですのでかなり高い状態です。元の水準まで人気指数が落ちるかは分かりませんが、株価も下落し、指数も同程度の水準まで戻ることがあれば、企業の業績自体はとても良くPERもかなり割安ですので買いだと思います。年末の損だしによる株価の動きもありますし、もうしばらく様子を見て買いタイミングを伺う予定です。
KabuMart
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